『カルト宗教信じてました。』、元エホバの証人2世の実体験

エホバの証人の洗脳が解ける瞬間

エホバの証人2世の実体験のコミック

エホバの証人2世の実体験をコミック化した本です。洗脳が解ける瞬間が鮮やかに描かれています。このコミックの著者は、ネットの情報や教団外の書籍を見て、エホバの証人の洗脳が解けています。

ものみの塔協会が外部の情報に触れさせないようにしているのは、このようにして、信者の洗脳が解けるのを防ぐためです。

この本の作者は元々、エホバの証人の教理に懐疑的でした。現役信者である頃から、自身の子どもへの輸血を承諾していています。教団が推奨する子どもへの体罰も行っていません。エホバの証人と言えば、輸血は絶対禁止、子どもへの体罰(児童虐待)推奨の組織です。

この本の作者は、エホバの証人に洗脳されつつも、自分の頭で思考する能力がまだ残っていました。それでも、ハルマゲドン、その後の地球のパラダイス化という、突拍子もないエホバの証人の教理は信じ切っていました。

どんないい加減な教理でも、子どもの頃から繰り返し繰り返し、刷り込まれると脳に染みついてしまいます。まるでナイフで木に刻まれた文字のように。

この世の真理とは

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『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』~エホバの証人2世の死生観

元エホバの証人2世の体験コミック

『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』

エホバの証人2世の境遇を描いたコミック。紙書籍版は中古しか販売されておらず(執筆当時2021年1月)。電子書籍版なら端末を覗かれない限り、読んでいるのを知られないので、現役信者の方にもおすすめ。

エホバの証人というのは、自称キリスト教系の新興宗教。2世というのは、宗教2世信者のことで、親の宗教を強要された子どものこと。私も、本書の作者と同じようにエホバの証人2世だった。

エホバの証人組織は、教団外の本を読んではいけないと信者に言うが、それは自分たちの主張を守るための情報統制。マインドコントロールの手段。自分から知ろうとしない限り、真理はあなたの元にはやってこない。

この本は危険でもないし、本ブログのようにエホバの証人組織に対して攻撃的・真っ向から批判しているわけでもない。コミックなので読みやすいし、絵柄も受け入れやすい優しいタッチ。

エホバの証人2世の気持ちを代弁する本

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『仁義なきキリスト教史』、新興宗教キリスト教

キリスト任侠道

イエス・キリストの一つの解釈

電子書籍版で読んだ一冊『仁義なきキリスト教史』。時代ごとに物語として成立しているので読みやすい一冊。

¥968 (2024/01/07 19:00時点 | Amazon調べ)

神ヤハウェからローマ・カトリックに至るまでのキリスト教史を、任侠道に当てはめてなぞった本。ユダヤ教からイエス・キリストを経て、キリスト教となって世界中に広がる歴史が描かれている。

神ヤハウェは大親分、キリストも任侠の人として描かれているので、エホバの証人にとっては衝撃的な内容。宗教は一つの道であり、任侠道も同じく道なのだが、この本は劇薬、毒薬の類。ショック療法として役に立つ。

エホバの証人は、キリストや神を聖人君子扱いしすぎている。キリストは世界の歴史に名を残し、宗教史を変えた英雄であることは間違いないが、それだけの存在。所詮はただの人、ナポレオンやアレクサンダーと同じかそれ以下

イエスが自らをキリストと考えていたかどうかは、どの写本を重視するか、という問題にも繋がってくる

これは書中で繰り返し書かれていることだが、この本でのキリストの解釈の仕方は

あくまで数多ある解釈の一つに過ぎない

と作者自らが述べている。

愛の無いキリスト教と破壊神エホバ

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エホバの証人(JW)には聖書知識の再インストールが必要

エホバの証人は聖書理解を正しいモノに

『図解 聖書』は正しい聖書の勉強のやり直しに

ものみの塔協会に騙されていた人がエホバの証人をやめた後は、以下のパターンに分かれる。

  • ①一般的なキリスト教会に通う人
  • ②濃く他の宗教に走る人
  • ③薄く色んな宗教に馴染む人(一般的な日本人)
  • ④宗教嫌い、キリスト嫌いとなる人
キリストマトリックス
キリストと宗教依存のマトリックス

電子書籍で読んだ『図解 聖書』だが、エホバの証人をやめて何年も経ち、聖書のことはすっかり忘れてしまっている人におすすめ。ズバリ私にピッタリだった。AmazonのKindle Unlimited会員なら無料対象だった。

ものみの塔のマインドコントロールから脱出して、キリスト教や聖書を毛嫌いする気持ちもやっと一服という人におすすめ。上のマトリックス表で言うと④、③、もしくはその間くらいの人におススメ。聖書の構成通りに漏れなく説明されているので、正しい聖書の勉強に最適。

ものみの塔の製作した新世界訳聖書は独自翻訳の偽物で、さらに有害な宗教本が聖書の誤理解を促進している。そのため、エホバの証人の頭に叩き込まれた聖書知識は誤ったもの。その誤った理解をクリーンなものに入れ替える必要がある。

一方、この本は聖書の全文を網羅しているので、子細部分は簡易的にならざるを得ない。もっと詳細を知りたいという人は、都度欄外に関連書籍が紹介されているのでそちらを参考にされたい。

やはり聖書は、世界中で一番読まれたベストセラーであることに間違いはない。美術館や史跡を旅行で訪れても、聖書を題材にした作品や聖書の舞台であることが多い。

元エホバの証人というだけで、そういった場所に嫌気がさすというのはもったいない。そこまでものみの塔の被害を受けることもない。この本でも聖書に関連する場所や美術作品がコラム形式で紹介されている。

取り戻したい聖書とキリスト教に関するバランス感

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エホバの証人(JW)の王国会館に病気の人が多い理由

限りある一日だから今日に意味がある

エホバの証人の王国会館で開かれる集会とは

私は、物心がつく頃から14才になるまでを、エホバの証人2世として育てられた。両親ともに狂信的なエホバの証人という、神権家族で成長した。

神権家族とは、エホバの証人用語で家族全員がエホバの証人という、どっぷりマインドコントロールされた痛い家庭のこと。

小学校に入る前は、エホバの証人の伝道布教活動にほぼ毎日連れて行かれた。そして、週に3回もあるエホバの証人の集会にも必ず出席させられていた。

集会とは、エホバの証人の王国会館という集会所で開かれる集まり。当時は、週3回、決まった曜日に開催されていた。地域によって集会の日程には若干差があり、一つの王国会館を複数の会衆で使いまわしていることもある。

会衆というのは、地域毎のエホバの証人の集まりの単位で、総員100人程度に収まるよう分割されている。

病気で学校を休んだ日であっても、夜になってちょっとでも回復していればエホバの証人の集会には連行された。

両親は、教団による深いマインドコントロール状態にあり、エホバの証人のことが何より最優先だった。周りを客観的に見れなくなるのがカルト被害者の特徴。エホバの証人にとって、親族や仕事、さらには家族よりも大事なのが集会だった。

エホバの証人の王国会館とは?

エホバの証人の王国会館は病人の巣窟

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エホバの証人が知らない、限りあるゆえに輝く人間の生

人生は有限だから価値がある

エホバの証人が知らない、限りあるゆえに輝く人間の生

私がエホバの証人をやめてから長く年月が過ぎた。私は、すでに細かいものみの塔の教理は忘れてしまった。エホバの証人をやめて20年経っている。1914年の教義が嘘偽りで初代会長ラッセルの単なる思いつきであることを、細かく論理立てて説明することは出来ない。

※2021年追記、現在、敵を知るためにものみの塔の資料を調べている。
ものみの塔の教理は、実はラッセルの思いつきではない。ラッセルが他のキリスト宗派で学び、ピラミッドの神秘主義と融合させたもの。1914年の教義はピラミッドの内部構造から緻密に計算された。このピラミッドは特に何の意味も無く、予言も大ハズレの不正解だった。

このラッセルの組織をそのまま2代目会長ラザフォードが乗っ取り、組織化、現在のエホバの証人組織となった。

こんな私にただ1つだけ言えるのは、

人間の生涯は限りあるから美しく価値があるのだということ。我々の儚い一生は永遠の命よりもずっと素晴らしい。その限りある時間を無駄にすべきではない。

あなたが「エホバの証人をやめたい」と考えていて、教団に残る家族との関係が気がかりならば、愛する人たちに対して「人生の貴重な残りの時間をともに歩んでいきたい」と伝えれば良い。

あなたのマインドコントロールが解けておらず、ハルマゲドンが恐ろしいとする。それでも、家族に伝えるべきことを伝え、生涯で成すべきことを成せばそれで良い。それならば、例えハルマゲドンで死んでも後悔は残らない。

そもそも我々人類がハルマゲドンで突然死することはないので、その心配はない。ハルマゲドンはエホバの証人のウソだから。

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