どんと来いハルマゲドン、性悪な神エホバに打ち勝つ方法

どんと来い、ハルマゲドン

『ドアの向こうのカルト、』元エホバの証人2世が書いた脱会本。絶版なので読むなら中古で。

作中に、若いエホバの証人2世信者が、脱会してホストになったというストーリーがある。

宗教から離れた二世というのは、常にどこかでエホバを裏切ったという罪悪感を感じている。だからこそ極端に反対の方向に暴走してしまう

私も、生まれながらにエホバの証人であることを強要された2世信者だった。しかし、14才の時に自分の意志で脱会。親との決別も覚悟していた。

私は、14才の脱会時もそれ以降も、神を裏切ったという罪悪感は全く覚えていなかった。逆に、親の期待を裏切ったことに対する罪悪感の方が大きかった。

神に対しては、もはや確信犯。「ハルマゲドンどんと来い」という感じ。甘んじて滅びを受けるつもりだった。ただ、その終末までは好きにさせて貰う、と決めていた。人間として生を受けたのなら、その生を自分の意志で生きる権利があると信じていた。

永遠に生きなければならない、性悪神エホバ

永遠に生きるというのは、ある意味罰ゲーム。

永遠に存在し続ける神エホバは、その退屈さで発狂し、ハルマゲドンで全人類を滅ぼしてやると言い出した。最高に鬱陶しい迷惑な存在。思い通りに行かないのなら、壊してしまえという幼児性。腐った神設定。

人間の生は刹那。だからこそ瞬間を彩り、一瞬を永遠に昇華させることができる。今という一瞬は絶対に戻ってこない。その一瞬で勝負すれば、永遠という緩慢な時間を生きるしかない神に勝てる。

代表的な例で言えば、プロスポーツやオリンピックなど。練習に練習を重ね、本番ではたった数秒の演技・競技に挑む。そこで最高の結果が出れば、その一瞬は永遠に変わる。

一般人であってもそう。大恋愛の末に結婚したとか、子どもが生まれたとか、そういったタイミング。傍から見ると些細な幸せであったとしても、本人にとって、その瞬間は永遠に価値をもつ。

この一瞬の輝きがある限り、しょうもない癇癪もちの神エホバなんて恐れるに足らない。

人間は死ねば無。ならば神も怖くない。性悪の神エホバは地獄も作っていて、言うことを聞かない奴らは、地獄で永遠の責め苦に合わせる、という設定のほうが怖い。

ある一瞬で神を凌駕する。その人間の刹那の輝きをうらやむ神に滅ぼされるならそれまで。永遠に緩慢な命を貪るなんていう、圧倒的な退屈はごめんだ。

脱会エホバの証人の、現役信者を喜ばせない生き方


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