決して家族を幸せにしないエホバの証人
2023/10/29放送『NHKスペシャル シリーズ”宗教2世” ドキュメント”宗教2世”を生きる』
昨日の記事の続き。エホバの証人2世という苛酷な生い立ちをサバイバルした、元エホバの証人2世の女性が出演。
この人の母親は、
「家族が幸せになる方法を知りたいと思いませんか」
というエホバの証人定番の嘘偽りの言葉で勧誘された。
子育てに悩むのは人類共通、専門家が本をたくさん出している。助けを求める先は宗教じゃない。少なくとも、エホバの証人ではない。
この人の母親は、エホバの証人的に破門になった
17才の兄を家から追い出す
これのどこが家族の幸せ?その兄は自殺したという。
この母もエホバの証人の教理に従い、輸血拒否で死亡。
現役信者に対して、元信者の家族のとるべき対応は?
出演されている元2世信者は、
母の40年間が無くなる
と考え、輸血拒否に反対しなかった。
母の40年間とは、騙された40年間。それに対して、元信者は断固反対しなければならない。
そうしなければ、母の騙された40年間を守るために、自分自身の戦ってきた時間や信念を失うことになる。自分自身を無くさないために、輸血拒否で無駄死にという、人の道を踏みはずした暴挙には断固反対すべき。
「自分が生きたいと思う人生を生きるということがどれほど大事なのか」
と、母に対して思いを語っているが、果たして、騙されて輸血拒否で死ぬ生き方が、生きたい人生だったのか?
「母が生きたい人生を生きられたことに安どした」
と、この人は述べているのだが、この人の母は、残念ながら生きたい人生を生きていない。当初は、家族が幸せになる人生を生きたかった。それが意味不明な神の王国とか輸血拒否とか血迷った妄想を抱くに至る。
「これ以上母を喜ばせるために自分を偽らなくていいんだ」
ここでようやく本音っぽいのが出てくる。もしかすると、本当の気持ちは、輸血拒否でも何でもいい、とにかく母には死んで欲しかった、という思いだったのかも知れない。
残酷だが、仕方ない。子どもたちに宗教的生き方を強要し、家族を不幸にする者の末路はこう。自ら輸血拒否し死んでいく。それを家族から望まれる。
この地獄絵図に、マインドコントロールされている現役信者は何も感じることはない。もしも、死後の世界があるなら、そこで悔やむなり、怨霊になるなり、地獄に落ちるなり、因果応報が待っている。
対して、血の通った心を持っている元2世信者は辛い。死んで欲しいほど恨んでいる親でも、親は親。血はつながっている。生きて欲しい気持ちの方が、当然多い。
死んで欲しいという思いと、見殺しにしてしまったという後悔。盲信の輸血拒否に同意すれば、これらを一生抱えていくことになる。輸血するべき、無駄死にでなく生きられるなら生きるべきと、せめて、真っ当な見解を述べるべきだった。