間違った方向へ進む、現役エホバの証人の背中を押すのだけは無しで

目ざめよ！現役エホバの証人

2023/10/29放送『NHKスペシャル　シリーズ”宗教2世” ドキュメント”宗教2世”を生きる』

昨日の記事の続き。元エホバの証人2世信者が出演。

高等教育を受けられず、フルタイム職につかず、恋人に家族がカルト信者であることを理由にフラれる。エホバの証人のデフォ。

元信者が子どもの2世信者に尋ねられた問い。

「なんのために宗教をやってるの？家族が家庭が幸せになるためにやってるんじゃないの？」

一緒に見てた妻に、

「結局、この人たちなんのために宗教やってるか知ってる？」と尋ねてみた。すると妻は、

「うーん。どっか（楽園とか）に行くため？」

「いや、神の王国を設立するためだよ」

数秒の沈黙の後、夫婦で大爆笑。マトモな感覚だとこう。

自分のお世話すらできない盲信者たちが、何の王国を設立するっていうの？せめて、自分の家族に迷惑かけないことだけ考えなって。

しかも、「神の」王国？「神の」？ヤバすぎカルトじゃん。本当に目ざめるべきは、現役エホバの証人。

『NHKスペシャル　シリーズ”宗教2世” ドキュメント”宗教2世”を生きる』

対話にならない現役信者に、個人的問題をぶつけるのは危険

元エホバの証人と現役エホバの証人との対話。旧統一教会の「元・現役」の対話と同じく、やはり対話にならない。

現役信者には思考能力がないのか、もしくは自分の思考や建前と現実に折り合いがつけられず都合が悪いのか、「Yes」or「No」で答えられる質問に、「Yes」or「No」で答えない。現役エホバの証人の特徴。

元エホバの証人2世の番組出演者が、自身の亡き母親を目の前の現役エホバの証人に重ね合わせてトーク。この人の母親は、輸血拒否で最後まで現役信者のまま亡くなったので、目の前の現役信者と同類項は多いのだが・・・

エホバの証人はだいたい似てくるので、実際の母親だったとしても同じ回答が返ってきたのかも知れない。

しかし、個人的な親子問題の清算に、赤の他人を仮想親としても良いモノなのか？しかも、相手は思考能力を失っている現役エホバの証人。ろくなことにならない気がする。

このエホバの証人の「元・現役」の対話に、思わずツッコんでじまう。

元2世信者が、親の輸血拒否を認めたことに対して、現役信者が

「頑張ってる、十分してあげた、（自分を）責めなくていい」

と。この言葉に元信者が涙。

「まてまて」

元信者が現役信者に慰められたらダメでしょ。

現役信者は、輸血拒否が正しいという立ち位置にいる。話にならない。

そもそも、何のためにエホバの証人をやめたのか？宗教を押し付けてくる親は正しかったのか？エホバの証人という宗教は正しいのか？

元信者側の、その辺の認識が後戻りしかねない。いつまでも他人に、しかも迷走中の現役信者に譲る必要などない。自分の知ったこと、自分の決断したことを優先させていい。

やはり、現役信者に個人的問題を相談するなんて、脱会者としてはあってはならないこと。聖書にも「盲目の者が盲目の者を導くなら、ふたりとも穴に落ちる」と書いてある。

真実を知る者は、真実を知らない者を救う責任がある

エホバの証人という生き方は、間違った生き方なんだからそんなモノを尊重する必要はない。間違っているモノは間違っていると正してやらないといけない。

肉親ならばなおさら、それをしないと後悔が残るし、自分の選んだ脱会するという、間違っていない生き方の筋を通していないことになる。

間違った信仰や生き方を強要する毒親が鬱陶しくて邪魔ならば、正そうとしても正せないならば、縁を切った方が良い。大人になれば人は、親無しで生きられるし、そもそも信仰を押し付けてくる親は、親のような形をしているだけで、もはや親ではない。

それは冷たいわけでも残酷でもなく、自分を守るため。自分の人生を生きるため。

一番、残酷なのは間違った人生を生きている者をそのまま放置すること。優しさでも尊重でもなく、可哀想な大人を悲惨な状態で放置することだから。真実を知ってしまったり、真実に気付いた者は、騙されている者にそれを伝える責任がある。

その結果や過程でいかに傷付け合うことになろうとも、真実は人を癒す。それが残酷な真実だろうと。真理を追い求めたつもりの、一人の大人が、結局騙されたままだった、なんて人生ほど哀れなモノはない。

そういう意味では、目の前の現役信者を仮想親としているのなら、教団を糾弾し、騙されている現実を現役信者に知らしめるべき。どうせ一朝一夕では伝わらないだろうが、やれることをやるしかないし、強固なマインドコントロールに小さな波紋でも起こせるかも知れない。

現役信者は元信者を慰めて、深い愛を示したつもりになって、さらに自己陶酔を深めていく。それでは、輸血拒否で亡くした親と同じ道をたどる。真理を追い求めているつもりで、騙されている哀れな者を見逃すべきではない。

「神の王国！？頭大丈夫ですか？」と、キッチリ笑い飛ばしてやるべきなのだ。

とはいえ、そんなに元気がないとか、まだ自分の中でエホバの証人問題を消化しきっていないというのなら、せめて、間違った方向へ進む現役信者の背中を押すのだけは無しで。