宗教2世の体験談
『みんなの宗教2世問題』、1章「当事者たちのさまざまな声」より。「被害者をもう出さないために反セクト法を」小川さゆりさんの証言より。統一教会問題。
母はそれまで友だちがおらず、すごく孤独な人生を歩んでいたそうです。それが教会で初めてコミュニティーもできて、友だちもできて、統一教会に救われた
宗教は孤独を救わない。友だちもできない。それらは全部ニセモノ。宗教をやめれば、コミュニティーを追い出され、友人関係も消失。孤独は深まるばかり。
カルトコミュニティーから出て孤独になるのが嫌だから、よけいカルトに固執するようになる。これがカルトが信者の人生を収奪する仕組み。
生まれながらに「神の子」ですって言われて生きてきました。ですが、親が統一教会に高額な献金をするので、家にはずっとお金がなくて、ほんとうに貧しくて。
「神の子」が、その神の教団のせいで貧しいわけがない。完全に騙されていた事例。
統一教会用語で
「霊的になってる」
悪霊にとり憑かれたような状態を指すようだが、この状態を作り出すのが教団の儀式。
朝昼晩一日三回、役事っていう除霊がおこなわれていました。音楽に合わせて歌いながら手拍子したり、体を叩いたりするんです。いっせいに何百人もが集まって、体を叩いて除霊する。それ以外の時間は抗議とかびっちり入ってる
こんなことを四十日とか続ける。どう考えても、精神に異常をきたすのは当然なわけで。
結果
教会への不信やストレスがピークに達して、自分の精神の安定を図れなくなった
という状態に。
宗教2世の肌感覚
自分は被害者をもう出したくない、出さないでほしいって思っています。そのためには絶対法律を作るしかないと、自分は確信しています。
小川さんは統一教会だが、私もエホバの証人に対して同じような確信を持っている。
エホバの証人被害者をゼロにしたいのは当然、そのためにエホバの証人組織を物理的に壊滅させるしかないと、私も確信している。
法律で規制するのも良いのかも知れないが、これは結局、他人任せになるところが多い。利害関係や意見が完全に一致することなどないので、私は一人でやりたい。それに、もともと私の私怨で始めたことなので、私の手でエホバの証人組織を壊滅させてスカッとしたいという思いが強い。
最終的なゴールは、団体を規制、解散させるところまでいかないと、絶対この問題は解決しないし終わらないと、当事者の肌感覚でわかっています
大いに分かる。当事者にしか分からない肌感覚。
信者たちは完全に騙されているので、小手先で規制したり、牽制しても効果はない。内部から浄化されることも決してない。カルトはどこまでいってもカルト、これは、被害者の肌感覚で分かっている。
徹底的に壊滅させるしか、完全な解決策はない。宗教法人として解散させるのも、一定の効果はあるのだが、信者たちがもれなく解放されるわけではない。物理解散でなく、宗教法人としての解散では税制優遇がなくなるだけで、信者がゼロになるわけではない。
信者たちは、認可された宗教法人だからエホバの証人や統一教会に入っているのではなく、真の宗教だと騙されて信者になっている。なので、宗教法人としての解散が、信者の解放になるわけではない。なので、物理的な解散が必要になる。
宗教を信じることや、何かを信じたいと思う気持ちは自由だと思います。しかし、カルト的な宗教、人に迷惑をかける、家族を崩壊に追い込んでしまうような、人をだます悪質な団体が存在することは絶対にまちがいだと思っています
カルト宗教が存在しなければ、人々が宗教を信じることも、何かを信じたいと思うことも自由。しかし、カルトが存在する限り、情弱な人々や情弱な親を持った人が騙される。
既に騙されている人や騙す人が、宗教や何かを信じる自由を主張しているのが現状。これは間違っている。
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