元エホバの証人2世の最も古い記憶、最初で最後のバースデーケーキ

誕生日の祝いが禁止のエホバの証人

元エホバの証人2世、最初で最後のバースデーケーキ

私が生まれたのは1980年代初頭。両親の長男として、普通の家庭で育てられるはずだった。しかし、両親がエホバの証人という新興宗教に献身(完全に入信してしまうようなもの)してしまう不運に見舞われ、過酷な前半生を送ることになった。

私は、生まれながらのエホバの証人の2世信者だった、と最近まで思い込んでいた。2世信者というのは、親がエホバの証人であるために、当然のようにエホバの証人にされる子どものこと。

しかし、最近発見した昔のアルバムには、ケーキにロウソクを立て、私の1才の誕生日を祝っている家族の姿が写っていた。

エホバの証人は、誕生日を祝うことを禁止しているので、私が1才のときには両親はまだエホバの証人では無かったということになる。この前後の、私が物心つく前に、エホバの証人の不幸の伝道者が我が家を訪れ、両親を入信させた。

元エホバの証人2世の最初の記憶

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いつかエホバの証人をやめるという2世信者の希望、両親という足かせ

いつかエホバの証人をやめるという希望

エホバの証人2世の唯一の希望とは・・・

私は物心ついた頃からエホバの証人の2世信者だった。10才を過ぎた頃には、エホバの証人をやめたいという漠然とした願いを抱き始めた。

エホバの証人の禁止事項の多い戒律と、狂信的な両親から自由になりたかった。また、エホバの証人の集会や布教活動に自分の時間を割かれるのが、我慢ならなかった。

独立して親元を出れば自由になれるし、それまでの辛抱だと考えていた。1人で暮らすようになれば、何でもやりたい放題。

エホバの証人の王国会館に通うこと、布教活動、エホバの証人そのものも、親元を離れればやめられるだろうと思っていた。10才を過ぎた頃の私は、「いつかエホバの証人をやめる」という希望だけを頼りに生きていた。

しかし、この脱エホバの時期を大きく前倒しにするきっかけができた。14才から16才にかけて、私はサッカーに熱中する。

サッカーが、エホバの証人を今すぐにやめるという決意の元になった。王国会館にグダグダ通っている時間があれば、サッカーをしたかった。

エホバの証人2世、両親の愛情という足かせ

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オカルト禁止のエホバの証人が、異常な教理に振り切れる不思議

墓参り禁止のエホバの証人

エホバの証人の占いと墓参り

エホバの証人というのは、ものみの塔聖書冊子協会を指導的役割とする自称キリスト教系の新興宗教。私は、両親がエホバの証人だったために、この宗教を押し付けられた。いわゆる2世信者。

ものみの塔の教理では、占いや墓参りは禁止。そのため、私は現在に至るまで一度も墓参りに行ったことがない。両親もかつては狂信的なエホバの証人だったので、自分が入る墓というものを用意していない。

私の一家はどこの墓に入ることもなく死んでいく。墓参りも墓の掃除・手入れしたこともない親族の墓に入れてくれというのは、今さら言い出せない。

今でもお彼岸の時期になって、ちょっとした会話の節々に墓参りの話が出ると、エホバの証人2世だった自分と他人との違いについて、まざまざと感じざるを得ない。

(※2023年追記。一昨年、墓参りデビュー済)

ものみの塔は星占いを占星術と呼び、信者たちに禁止している。当然、星座占いだけでなく、生まれ年や血液型による占い一切が禁止。

他愛ない占いのすべてがエホバの証人には禁止されている。私も子供の頃に、占いの本やテレビの占いについて、学校の友達についていけず寂しい思いをした。

禁止事項の多いエホバの証人2世の学校生活は苦難の連続~エホバの証人のできないことまとめ

墓参りはもっと厳格に禁止されていて、墓参りしたことが見つかるとエホバの証人組織から追い出される排斥処分になる可能性がある。今でも、私は墓地に近づくとちょっとした違和感を覚える。子供の頃から仕込まれた習慣は簡単には抜けない。

高齢化が進むエホバの証人たちには入る墓がない。身体を燃やし尽くされておしまい。一生を捧げたものみの塔という偶像は、老後の保障も死後の保障もしてくれない。

エホバの証人のまま死んでいく人は、ものみの塔という偶像に搾取されるだけの無駄な一生を送ったことになる。後に何も残らない虚しさ。いや、家族には、カルトにハマった奴という恨みが残る。

逆オカルト状態のエホバの証人

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人生に害しかもたらさないエホバの証人活動、役立たない知識と後遺症

聖書は新世界訳以外で

いつかエホバの証人をやめるという希望

私は物心ついて以来、14才になるまでエホバの証人2世として育てられた。途方も無く長い時間を、エホバの証人の集会や大会、家庭での宗教本の勉強や布教活動に費やさせられた。

しかし、私はそれらのエホバの証人活動に全く真面目に取り組んでいなかった。仕方なくやらされていただけ。

幼い頃は、どうして他の子のように地域のお祭りに参加したり、幼稚園や保育園に行っていないのだろうと、疑問に感じていた。

毎週日曜日には、家族で遊びや買い物にはいけず、早起きしてエホバの証人の集会に行かなければならない。これはなぜだろう、そう不思議に思っていた。

小学生の高学年になると、いつかエホバの証人をやめたいという漠然とした希望が芽生え始める。中学生になると、狂信的な信者だった両親や教団から、絶対に自由になると決めた。

中学生の私は、エホバの証人脱会の決意を両親にいつ言い出すかと、四六時中このことばかりを考えていた。エホバの証人脱会は、両親を裏切ることだと私は思っていた。この裏切りの意識が、私の足かせになっていた。

人生に有益なことが一つもないエホバの証人活動

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元エホバの証人2世、不吉な薄暗い部屋での最も古い記憶

エホバの証人脱会後の未来

元エホバの証人2世の親との確執 

私は生まれながらのエホバの証人(通称JW)2世として、両親から厳格に教団の戒律を押し付けられて成長した。しかし、そのことで両親を全く恨んでいない。両親は、エホバの証人組織に騙されただけだったから。

両親からは、「懲らしめ」と称してエホバの証人風の体罰を繰り返し受けた。エホバの証人のわけの解らない教理を押し付けられ、全く自由のないまま14才まで育てられた。

エホバの証人の戒律には禁止事項が多い。エホバの証人2世は、常に周囲の子どもとの違いを意識せざるを得ない。一般の子どもの自由さと自身の不遇を比較しながら、辛い子ども時代を送ることになる。

それでも、私は両親に対して感謝こそすれ、恨みに思ったことはない。とはいえ、両親のエホバの証人になるという間違った選択をした事実が消えることはない。

エホバの証人をやめると決意し、実際にやめようとしていた14才のときに、私は両親と激しくぶつかった。両親が信じるエホバの証人の教理に対し、徹底的に暴言を吐き、論破した。

人生の意義はその短さにあり、その短期間を自身の意思で駆け抜ける必要がある。両親が疑いもしない神エホバすら、私にとっては自身のエゴで世界を滅ぼそうとする悪の化身だった

14才の私に続き、父→母の順でエホバの証人をやめたのだが、エホバの証人脱会の過程でわが家は崩壊した。

エホバの証人の子どもとは

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信仰の証言を強制される、エホバの証人2世の子どもたち

信仰の表明を強要されるJWの子ども

他の宗教を一切認めない、エホバの証人というカルト

エホバの証人の信者は団体で集まって布教活動をするだけでなく、個人的にも伝道を行うことが求められる。それは証言と呼ばれている。自身の信仰の証言をするということ。

家族、親戚、同僚、上司、学校の同級生、先生などに、自身がエホバの証人であることを告げ、誰かれ構わずエホバの証人に勧誘することが求められている。

エホバの証人の本家米国の話だが、刑務所でエホバの証人が宗教勧誘会を開いた。その際、参加したのは児童性虐待で収監されていた受刑者だけだった。

結果、エホバの証人組織内で児童性虐待が起こりまくり。誰かれ構わず勧誘を行うから。エホバの証人の王国会館は児童性虐待の悪の巣窟になっている。

Amazonプライムビデオ『カルト集団と過激な信仰』

家族まるごと被害に陥れるカルト宗教。神は自分の心の中に入れば良い。周囲の平和な日常を妨げてまで、巻き込む必要はない。

これは極端な例えだが、夫婦で片方が信じる宗教があり、もう片方がそれを認めつつ別の神に祈っても良い。お互いの神を押し付けあう必要などない。逆に、

エホバの証人は、教団が造り出した唯一神エホバ以外を一切認めていない。古今東西すべての神々と、無神論者を悪魔サタンの手先だとしており、エホバの証人への改宗を迫る。

エホバの証人に改宗しなければ、来たるハルマゲドンで滅ぶ”この世”の人であると蔑まれる。悪影響があるから、と交流を避けられる。

信仰の証言を強制される、エホバの証人の子供たち

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