エホバの証人の聖書研究、体系だったマインドコントロール手法

ものみの塔のマインドコントロール教育

エホバの証人のものみの塔研究

私は、ほぼ生まれながらにしてエホバの証人2世として育てられた。子どもの頃、私の家ではものみの塔の教理が最優先だった。

エホバの証人とは、米国発祥の自称キリスト教系の新興宗教。日本では「ものみの塔聖書冊子協会」が、中心的な宗教法人として活動している。2世というのは、親の宗教を押し付けられた子どものこと。

エホバの証人の各家庭では、家庭聖書研究と称してものみの塔の宗教本を使った洗脳教育が行われている。この家庭聖書研究には、聖書ではなく教団の出版物を用いる。このため、

エホバの証人の聖書研究は、正しくはものみの塔の宗教本研究と呼ぶべきものみの塔の宗教本は、教団にとって都合の良いように聖書の記述が曲解されている。

聖書でなく、教団発行の本を使っている時点で怪しいと考えるべきなのだが、マインドコントロール下のエホバの証人にそんなことを言っても全く通じない。

エホバの証人の聖書研究はマインドコントロールの手段

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『解毒』:エホバの証人が持ちえない無償の愛とは・・・

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』。エホバの証人2世の境遇が克明に描かれている。現役エホバの証人が隠れて読むなら電子書籍がおすすめ。

子どもに価値観を強制するエホバの証人の親

「子どもが生きがい」となっている親の場合、子どもにとっては、その期待やプレッシャーが大きな負担となることが多い。子どもは、「親の理想を叶えるための道具」ではない。たとえ親子であっても、それぞれに「自分の価値観」や「自分の世界」を持つことが必要

これはエホバの証人の親子でなくとも、通常の親子でもあてはまる。子どもには子どもの人格、個性、長所がある。親はそれを認めなければならない。自分と違って当然。自分だって、自分の親とは違う一個の人間でしょ。だったら、子どもも親と違って当然。

こういう考え方ができないのがエホバの証人の親。自分がエホバの証人ならば、子どももエホバの証人になって当然と考えている。私も両親によく言われた。「お前が大人になってベテルに入ってくれたら嬉しい」と。

ベテルというのは、エホバの証人の本部に隣接する出版工場+社員寮のような所。ものみの塔の宗教本を製作・印刷しつつ、そこで生活する。世俗の仕事をせず、ものみの塔に全てを捧げるという、若くして人生終えちゃった人が入る所。

エホバの証人だった両親は、こんな所に一人息子を入れたいと、自身の価値観を押し付けてきた。

エホバの証人に欠如している無償の愛

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『解毒』~エホバの証人2世の長い戦い、洗脳解除・脱会後の延長戦

元エホバの証人2世の戦い、洗脳解除後も続く

エホバの証人の洗脳が解けた女性の書いた、『解毒』

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』。洗脳が解ける瞬間が鮮やかに描かれている。現役エホバの証人の人が読むなら、電子書籍がおすすめ。

私は初めて「エホバ」という存在の異様さを痛感した。それは、三十三年間、一度も感じたことの無い、新しい感覚と意識だった。まるで麻酔から覚めた時のように、私には「痛いこと」を「痛い」と感じる機能が存在していた。

この本の著者は、友人信者の死がきっかけで洗脳が解除された。作者は排斥処分というエホバの証人的村八分になっており、死の床にある友人に会えなかった。そのまま友人は亡くなる。

排斥状態にあったため、エホバの証人の友人と今生の別れが出来なかった。不条理な別れを嘆いているときに、この状態を生む神が果たして「愛の神」なのか?と考える。そして、エホバとは「愛のない神」であり、つまり「存在しない」と気付いた。

組織の掟によって、親友の死に際にも会わせて貰えないという壮絶な経験。作者は「底つき体験」と書いているが、これが著者の洗脳解除のカギになった。

そして、同じ苦しみを味わい、先に旅立っていった数多のエホバの証人2世の「戦友」のために、生存者としての自分の責任を果たそうと決意。だが、これで終わりではなかった。

エホバの証人の戦い

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エホバの証人2世の子ども、悲しい「運動会」や「夏祭り」の記憶

エホバの証人の子どもの辛い記憶

エホバの証人の子どもが禁止される、夏祭り

私は元エホバの証人2世で、約15年をものみの塔というカルト集団で過ごした。両親がフルにマインドコントロールされたエホバの証人だったので、私は生まれてから自分の意思で脱会するまで、エホバの証人というカルト宗教を強要された。

エホバの証人は各種の行事への参加が禁止されている。ものみの塔が他宗教の行事すべてを禁じているため。これが私の苦い記憶になっていて、息子が学校の行事に参加するたびに、過去の忌ま忌ましい記憶を思い出す。

最近だと七夕祭り。エホバの証人は七夕も禁止。夏祭りも禁止。この時期になると、子どもの頃の夏祭りの苦い記憶がよみがえる。

短冊に願い事を書くと叶う理由~七夕禁止のエホバの証人

私が小学校に入る前のこと。同じアパートに住んでいた同年代のトシ君が、お祭りの屋台に誘いに来る。トシ君は真新しい青いハッピを着ていた。

私が家を出ようとすると、母親が「絶対にダメ」だと言い出す。泣く泣くトシくんに「一緒に行けない」と告げ、自宅でしょぼんとすることに。

この頃は、まだエホバの証人の教理が頭に入っておらず、体にも染み付いていなかった。理由も分からない不条理な思い出。

しかし、小学生の高学年にもなれば、宗教色のある行事はエホバの証人には禁止ということが体の隅々にまで染み渡っていく。学校で行われる節分やクリスマスなどの行事のたびに、自ら信仰を表明することを強要され、何度も悲しく恥ずかしい思いをした。

エホバの証人の子どもの悲しい運動会

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『解毒』:すべてのエホバの証人の親は、子育てに失敗する

元エホバの証人2世の女性の『解毒』

元エホバの証人女性の書いた『解毒』

エホバの証人を脱会した女性が書いた『解毒』。著者は1977年生まれのエホバの証人2世信者で、私と同年代。境遇が似ていたので共感するところ多。同年代のエホバの証人2世や、その親世代にもおススメの一冊。

エホバの証人の子どもが下す親の評価

大人になった著者が自分の子ども時代を振り返る。そして、まだ若い両親が、もがきながら自分たちを育てていたことに気付く。

歳を重ね、知恵がついた自分の視点で親の子育てを批評するのは間違っている

著者は、自分の親は与えうる限りの愛情を注ぎ、全力で子育てをしたと評価を下す。

私の両親も若くして、私を育てた。そして、この著者同様に十分に愛情を注がれた。両親には非常に感謝している。ただ、この麗しい事実は、物事の一面に過ぎない。私の両親は、著者の母親同様にものみの塔協会に強烈にマインドコントロールされたエホバの証人だった。

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短冊に願い事を書くと、叶う理由:七夕禁止のエホバの証人

織姫に願い事をすると叶う

七夕が禁止のエホバの証人

昨日は7月7日、息子が通う幼稚園では七夕祭りがあった。

帰宅した息子は、「笹の葉さーらさら~」と歌っている。短冊や笹につるす飾りなどを持ち帰ってきている。お願いごとはまだ書けないのか、短冊は白紙。

こんな日常が、私の子どもの頃にはなかった。エホバの証人の子どもは、七夕が禁止なので。短冊に願い事を書く、作った飾りを笹に結ぶ、七夕の歌を歌う。すべて禁止だった。

なぜなら、七夕に逢瀬を重ねる織姫と彦星は神々の子孫で神話の登場人物だから。エホバの証人は、聖書以外の神話はすべて異教として、一切の関わりを禁じている。

私が小学生のときの、7月の朝の歌はずっと「七夕の歌」、これを歌うのも禁止。憂鬱な一か月が続く。12月も同様で、朝の歌は1か月「サンタが町にやってくる」、これも歌えないので、同じく12月も憂鬱な朝を迎えていた。

短冊に願い事を書いても叶わない。子どもの頃からそう教えられた。迷信だと。大人になって、エホバの証人の言う「短冊に願い事を書いても叶わない」こそが迷信であるとわかった。これに気付いたのはつい最近のこと。

短冊や絵馬に願い事を書くと、その願望は叶いますよ

短冊や絵馬が迷信ではない理由とは

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『解毒』~エホバの証人のDV事件から得られる教訓3つ

エホバの証人が結婚するためには・・・

エホバの証人脱会本の『解毒』

エホバの証人を脱会した女性が書いた『解毒』。現役信者の人は、とりあえず読んでみよう。いつまでも、ものみの塔の言いなりになっていると、何もできないまま寿命が来て死んじゃう。

現役エホバの証人の人には電子書籍がおすすめ。実物で読むより気楽。すぐに削除も出来るし、再ダウンロードも可能。
AmazonのKindleUnlimitedに登録すれば無料で読める。(2023年11月現在)

外部の情報を取り入れて、自分の今まで信じていたことと比較してよく考える。そうしないと、本当に人生の無駄遣い。

今回は作者が体験したDV(ドメスティック・バイオレンス)事件から得られる教訓を3つにまとめた。

  1. すべての女性は、エホバの証人の男性と結婚すべきではない。
  2. エホバの証人の男性は、エホバの証人をやめないと結婚できない。
  3. すべてのエホバの証人は、エホバの証人をやめるべき。

DV夫を引き寄せるエホバの証人

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元エホバの証人2世が初めて撃つ「水鉄砲」、過酷な幼年期のやり直し

40才にして、元エホバの証人2世が初めて撃った「水鉄砲」

エホバの証人の子どもが戦隊物を禁止される非合理的な理由

私は物心つくと同時にエホバの証人2世として育てられた。エホバの証人の子どもには禁止事項が多い。信者の親によって、ものみの塔の教理をガチガチに当てはめれた生活を強要されるから。

まず、子どもが大好きな仮面ライダーや戦隊物のテレビは見ることができない。こういう番組は、基本的に悪の組織を倒すために戦う。エホバの証人はこういう戦い、暴力といった情報に触れることを制限される。

なぜなら、エホバの証人が使っている新世界訳聖書には

彼らはもはや戦いを学ばない

という記述があるため。

このため、暴力的なテレビ番組は一切見ることが許されない。

ペテロ君の強烈な一撃

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お祭りに行けない子ども、間違った子育てのツケを支払うことになるエホバの証人の親

お祭りに行けない子ども

自分の家が普通ではないと気付く瞬間

私は、物心ついたときには既にエホバの証人2世だった。両親は異常に熱心なエホバの証人で、ものみの塔のために自分たちの生活すべてを投げ出していた。

父はあえてフルタイムの仕事を辞めて、エホバの証人活動がしやすい、時間に融通のきく不安定な職へ転職。母は正規開拓者と呼ばれるエホバの証人で、毎月100時間近く布教活動を行っていた。

私が、自分が普通の家の子どもではないと、最初に気づいたのは4才とか5才のとき。同じ団地の同じ年頃の男の子が、私をお祭りに誘いに来た。その男の子は空色のハッピを着て、うちわを持って私の家に来た。

「一緒にお祭りに行こう」と誘いに来てくれた。団地内の砂場で一緒に遊ぶ仲だったので、その延長。お祭りの前の独特の高揚感が、その子から伝わってきたのをよく覚えている。

何だか良く分からないが、楽しそうなので「うん」と、私も家を出ようとすると母に制された。「ダメだ」と、家の中に引きずり戻される。母は外に出て、一緒に来ていたその子の母親に何か理由を話しているようだった。

母に、「エホバの証人だからお祭りに行くのはダメだ」と言われ、私はこの時、初めて自分は普通の子どもと違うと気付くことになった。

エホバの証人がお祭りに行けない理由

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『解毒』:大学進学禁止の愚民であるエホバの証人、下半身で理解するしかない

愚民は下半身で理解しろ

エホバの証人脱会本の『解毒』

元エホバの証人の女性が書いた『解毒』。

現役エホバの証人信者の人は、この本を読んでエホバの証人をやめよう。この本の著者は、まだ元気に生きているのだし、顔出し実名でものみの塔を批判しても、決して裁きが下ることはない。

エホバの証人をやめた方が楽しく豊かに生きていける。

ものみの塔協会の進める信者の「愚民化政策」とは

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