『解毒』~エホバの証人の男よ、夢を見て幻滅して傷つけ

傷つき失敗するのが人生

エホバの証人脱会本の『解毒』

エホバの証人をやめた元2世信者が書いた『解毒』。筆者は基本的にものみの塔聖書冊子協会を否定しているので、いわゆる背教者の本。現役エホバの証人の方にもおススメだが、家族に隠れて読まないといけない場合には電子書籍が良いかと。

エホバの証人2世は『かぐや姫』?

作者は、青春時代の自分が月から来た『かぐや姫』のようだったと書いている。エホバの証人という不条理な世界の住民で、地球という一般社会を体験するのもつかの間、夜にはお城に帰らなければならないシンデレラ。

そもそも、エホバの証人の教理そのものがファンタジーなのだから、これは当然。

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『解毒』~エホバの証人の性に関する問題とは・・・

エホバの証人2世が抱える性の問題

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』

元エホバの証人の女性が書いた本。私は中古で購入したのだが、AmazonのKindleUnlimitedに登録すれば無料で読める(2022年2月現在)。

作者は女性なのだが、赤裸々に性に関する記述がある。エホバの証人は幼い頃から、不必要に性教育を受ける。これは児童に対する性的虐待。この影響で、エホバの証人と性は切り離して考えることのできない重大な問題になっている。

婚前交渉が禁止のエホバの証人

本文より。

エホバの証人の二世は一生結婚できない人が多いので、性体験がないまま中年になった二世は、童貞や処女のままで一生の間、歪んだ性教育を受ける

エホバの証人2世は一生結婚できない人が多い、という記述。私の周囲からは、エホバの証人の知り合いがすべて消滅したので真偽は分からない。エホバの証人2世のかつての戦友たちも、いまだに信者でいるのなら、独身中年になっている可能性が高いのだろう。

かつ、童貞。これは厳しい現実。男の私からすると考えられない。私は、通常の男性同様に、思春期から20代中頃までは異常に強い性欲を覚えた。しかし、エホバの証人2世たちは、それを発散できないままに中年になる。たまりませんな。というより、たまりっぱなし。酷すぎる。

人間は一生、性欲と共に生きていくのだが、所々で発散していれば、さほど問題にはならない。他の重大な問題に向き合い、集中することができる。中学生の童貞少年とは違う。頭の中が女性の裸だらけなんてことにはならない。

しかし、

童貞エホバの証人2世たちは中年になっても、頭の中は女性の裸だらけ。発散(発射)できていないから。生き地獄ですな。

セックスでイケないエホバの証人2世の女性

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元エホバの証人2世の宿命、この世から「ものみの塔」を消滅せよ

元エホバの証人2世の宿命

私のトップシークレット

私の20代の頃の話。付き合っていた彼女に、私が過去にエホバの証人であったことが発覚し、指摘される。それが直接的原因だったのかは分からないが、この彼女とは、しばらくして別れることになった。

私が元エホバの証人2世であるということは、40才になった今でも誰にも話したくない事実。私にとって最も触れられたくない、最低な話題。

罪の意識があったり、後ろめたいところがあるわけではない。私がカルトにだまされたのではなく、生まれながら、親ゆえにエホバの証人2世として育てられただけ。被害者ではある。

私は14才のときに、自分の意志できっぱりと足を洗っている。親の洗脳を受け続けた少年期を、自分の考えで否定した。この宗教のせいで一家は離散しているけど、そんな家庭はどこにでもある。それでも、

エホバの証人2世だったという過去には触れられたくない。自ら進んで、誰かにこの秘密を話すなんてこともまずない。

エホバの証人2世の子どもの苦しみ

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まともな恋愛や結婚ができない、元エホバの証人2世

元エホバの証人2世の恋愛

交際相手に発覚した、元エホバの証人2世という過去

私は生まれながらのエホバの証人2世で、14才のときに自分の意志でエホバの証人をやめる。

とっくにエホバの証人をやめていた私が、20代前半だった頃の話。当時の交際相手に、私が元エホバの証人2世だと知られてしまった。

特に隠していたわけでもなく、自分からわざわざ話すことではないので黙っていただけなのだが、「秘密にしていたのでは?」と問い詰められるような状況になる。彼女の親が興信所を使って調べたらしく。

彼女は、多少エホバの証人について知っているようだった。本人いわく、子どもの頃に仲の良いエホバの証人の友達がいたという。

遊びに行くとか、何かするとか、そういった時々に、そのエホバの証人の友達には「集会がある」だとか「泊りがけで遊びに行くのは無理」だと断られたのだそう。

彼女は、「エホバはやばい」と言う。今さらそんなことを言われなくても、当時の私は、実体験として充分にわかっていた。

彼女には、とっくのとうにエホバの証人をやめていることも話した。

結婚相手には不適切な元エホバの証人2世

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『解毒』、傷だらけで『羽』のないエホバの証人2世

元エホバの証人2世の自立のための「羽」

自殺者の多いエホバの証人2世

元エホバの証人2世の書いた『解毒』。この本の作者は、エホバの証人2世たちのことを「戦友」と書く。かつての私の戦友たちはどうしているのだろうか?死んでいなければ、私と同じ40才前後。

死んでいなければというのは、エホバの証人には自殺者が多いから。特にエホバの証人2世には自殺者が多いと、この本の筆者も書いている。

筆者によると原因は2つ。毒親による虐待で精神を病むこと。教理を強制されて育ったために自立心が無く、一般社会でうまくやっていけないため。

エホバの証人に自殺者が多い理由①

傷だらけの元エホバの証人2世

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『解毒』、エホバの証人の輸血拒否と洗脳されやすい人

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』

エホバの証人脱会者の書いた『解毒』、「エホバの証人=毒、ものみの塔協会は信者を洗脳している」と、この本は書いている。全くその通り。

現役エホバの証人にとっては背教本ということになる。家族がいまだエホバの証人という人がこっそり読むなら、電子書籍がおすすめ。

大昔に読んで、本棚の中に隠してあったのだが、最近引っ張りだしてチラチラと読んだ。目に触れないよう本棚の奥に隠してあったのは、やはり自分がエホバの証人2世だったという事実が、デリケートで隠しておきたいことだから。

この本の著者は顔出し・実名で執筆。本の表紙にも大きく顔が映っている。私にはできない勇気と決断。やはり、かつてエホバの証人2世の子どもだったということは、私にとってはいつまで経っても人生の恥部であり、秘密にしたいこと。

エホバの証人の輸血拒否による児童殺人事件

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元2世信者という痛みを、エホバの証人組織に対する刃とする

元エホバの証人の描く未来

エホバの証人2世の子ども時代

私は生まれながらのエホバの証人2世だった。2世とはカルト宗教の被害者2世代目のこと。わが家の場合は、両親ともにエホバの証人だったので、私も当然のようにエホバの証人として育てられた。

14才中学2年生の秋に、私は自分の意志でエホバの証人を脱会。

エホバの証人組織は、信者の恐怖心を煽り洗脳する。神エホバがハルマゲドンというこの世の終わりをもたらす。その最終戦争を生き残れるのは、教団の教えに忠実で、善良なエホバの証人だけ。

私もこの恐怖心に支配されていた。物心つく前から、両親や教団から、繰り返し、繰り返し教え込まれる。この状態で洗脳されない方法があるというのだろうか?

元エホバの証人の人生の迂回

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元エホバの証人、時の経過が「エホバ」という傷を癒す

元エホバの証人、時の経過が傷を癒す

平成の終わりを生きる、元エホバの証人2世

私は生まれながらのエホバの証人だった。両親がものみの塔によって念入りにマインドコントロールされた、いわゆる2世信者。

14才の秋に、私は自分の意志でエホバの証人をやめる。しかし、ものみの塔の洗脳が解けたのは20才をすぎてから。それまでは、ハルマゲドンというものみの塔の終末予言を怖れる日々をすごした。

洗脳から解放された後は、反ものみの塔的な生き方をしなければならないという強迫観念に囚われる。これは、逆説的にものみの塔に支配されているようなモノだった。

非エホバ的生き方の象徴として、私はあえて正社員雇用されていた会社を退職、パチプロの道へ転向。そして挫折、非正規雇用の立場へ転落。

そして、そのまま非正規雇用を10年近く続ける。

非正規で働くなんてエホバの証人らしさ、そのモノなのだが、この頃は長引く平成不況の出口頃で、非正規雇用労働者が増加中。3人に1人が非正規という時代だった。

非正規雇用で働くということは、もはや特にエホバの証人に限った話ではなく、変に高い私のプライドが損なわれることも、さほど無かった。

そして、ただ時がすぎていく。貧乏暇なしとはよく言ったもので、日々を忙しくすごしている間に、私は30才を超える。

周囲からエホバの証人が消えることで、健全な思考状態へ

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元エホバの証人2世の洗脳状態、30年目の解放と回復

元エホバの証人2世の30年目の解放

エホバの証人らしい非正規雇用での就労を余儀なくされる

パチンコで喰っていくんだと、私は20代半ばで会社を辞めた。これには、エホバの証人らしくない生き方をしなければならない、という強迫観念が強く影響していた。私が生まれつきのエホバの証人2世だった反動。

私は、エホバの証人をやめたからには反エホバ的生き方が必須だ、と思い込んでいた。エホバの証人らしい=真面目、真面目=会社員、パチプロのプータローなら、最もエホバの証人らしくないという短絡的発想。

結局、このパチプロ生活は長く続かず、破綻する。喰うに困る前に、私は非正規雇用で働き始める。これだと、まさにエホバの証人っぽくなってしまう。エホバの証人はだいたい非正規雇用で働き、残りの時間を宗教活動に充てる。

とはいえ、喰っていくためには仕方がなかった。今さら正規雇用の働き口が簡単に見つかるはずがない。私は、就職氷河期の真っただ中に短大卒ながら、割と安定した会社に就職していた。

しかし、反ものみの塔的生き方を実践するために、安定や普通、真面目というイメージのある会社員を辞める決断をした。

私は、組織に対する盲目の忠実さ、盲信から来る組織崇拝こそがエホバの証人の根幹だと、無意識に感じていた。これが自分の中にあることを否定するために、組織、会社を辞め、一匹狼としてパチプロになるという選択をした。

これが完全に裏目に出て、傍目にはいかにもエホバの証人っぽい非正規雇用という立場に転落。フルタイムの正社員として働き、社会的地位を確立するだけで十二分にエホバの証人らしくなかったのだが、当時の私はそれに気付かなかった。

何とも皮肉な話だが、ハルマゲドンを信じ込んでいたので仕方がない。ハルマゲドンですべて滅ぼされるので、会社員として地道に働き続けることなどできないと思い込んでいた。

30年目のエホバからの解放

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この世を彷徨うエホバの証人たち、人生は今からでもやり直せる

人生は、今ここから

元エホバの証人の生き方とは

私は、20代半ばで会社を辞めてパチプロになるという決断をした。真面目な会社員であるということは、私の主義に反すると考えたから。私の主義とは反ものみの塔、非エホバ的生き方。

ものみの塔のせいで、私は一般的な子ども時代を送ることができなかった。さらに家族をも失った。

この頃の私は、ものみの塔に対する復讐として、エホバの証人を全否定した生き方をしなければならないと考えていた。

エホバの証人のように真面目であってはならない。不真面目で自堕落な生き方をしなければならない。そうしつつ人生をエンジョイすることが、ものみの塔に対する復讐だと勘違いしていた。

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元エホバの証人に欠如する、辛抱強さ

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