『宗教2世』の子どもたちの学校での苦難、求められる「配慮」と「共感」

学校と宗教2世の子ども

学校の先生と宗教2世

『宗教2世』、Session3-2より。『当事者たちは何を語るか?』。

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宗教2世の自助グループで語り合われたことで、宗教2世の子どもの学校での受難。

先生が子どもを受け止めきれていない
社会の規範と、宗教独自ルールがかち合ったとき、先生が権威勾配を使って、一方的に指導してきます

学校というシステムが、宗教を受け容れるように作られていないし、教員に宗教的個別理解以上の、さらなる2世被害者への助けを求めるのは酷かと。

先生の質に差があるので、期待しすぎると裏切られる。今年の先生は理解があった。しかし、来年の先生は真逆だったと。

この問題は、宗教2世の子どもにとっては死活問題。

宗教2世の子どもに対して、せめてもの「配慮」を

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宗教の誤った指針に疑問を持つ。『宗教2世』の体験と回復

ときには他人の経験が癒しに

宗教ごときが、結婚とか人生に口出しするな

『宗教2世』、Session3-2から。『当事者たちは何を語るか?』。宗教2世の自助グループで語り合われたこと。

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父からは、神の子である2世が、他の信者と結婚し、3世を産み、4世を産み、そうして正統な結婚を続けていれば成功、そうでなければ失敗と言われました

この無茶苦茶論を押し付けられたのが宗教2世。こういったバカげたことを自身満々に言うからにはキッチリ根拠を示して欲しい。

神の子って何だよ?その宗教的根拠は?そして、結婚相手を決め打ちするだけで成功できるはずがない。

宗教2世、3世、4世という悲惨な血統を残すことが失敗だろうに。失敗しているから宗教2世と、その親との分断が起きている。

根拠を示せと疑うことで、誤った宗教から自由になるきっかけになる。

この無根拠宗教親の話はまだ続く。

好きな人と結婚したいと言ったら、『おまえなんかを好きになる人がどこにいるんだ』と言われました

親が何をふざけたことを言っているのだろうか。親が子どもを好きに、愛さなければならないのに。

こんなことを子どもに言ってしまう時点で、その宗教の指針は誤っている。

好きな人と結婚することはタブー中のタブー

という宗教なので。間違った宗教であることは確実。

宗教ごときが、人の結婚とか、人生に口出しすべきじゃない。他人の人生になんの責任もとれないのに、容喙しかき回すだけ。こういった宗教は間違っている。

宗教の真偽論争とカルトの罠、宗教は人生のスパイスに過ぎない

脱会者との対話で得られること

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宗教2世の証言、洗脳と禁止事項で縛られる人生、始まりは勘違い

始まりは勘違いに過ぎないのに

子どもに勘違いさせるには・・・

『宗教2世』Session3-2『当事者たちは何を語るか?』より。

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宗教2世の自助グループで語られたこと。

エホバの証人ではない宗教2世の体験だが、祖母が教祖だったために

自分は人よりも、そして母や妹よりも偉い存在なのだと勘違いして生活してきました

大人が子どもに対して、さもそれは事実だと教えれば、子どもはそれを信じる。始まりは勘違いにすぎない。

エホバの証人も同じで、まず、周りの大人たちが突拍子もないことを信じちゃっている。そして、その間違ったことを本気で子どもたちに教える。

子どもがその突拍子もないことを疑うのは困難。大昔の子どもたちは、大人から「地球は平らだ」と教えられ、それを疑うこともなく一生を終えた。

それと同じで、「ハルマゲドン」や「永遠の命」。普通に考えれば下らない冗談でしかない。しかし、周りの大人がそれを信じて疑わない残念な人ばかりだと、子どもはそれを信じざるを得ない。

そして、真っ向からトンデモ教理を否定してくれる人が出てこない限り、疑いを抱くのは難しい。

『宗教2世』が、「宗教の残響」から自由になるには?

救世主の到来を妨害するエホバの証人組織

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エホバの証人は18禁どころか、完全禁止にするべき

エホバの証人は18禁どころか・・・

エホバの証人は18禁にすべき

『宗教2世』Session3-1、「宗教2世」を孤立させないために必要なこととは?

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  • 蛇に化けた悪魔が、人をそそのかした
  • その原罪を償うために、キリストが磔刑で死んだ
  • 組織の戒律に従わないと、ハルマゲドンで滅ぼされる

こういった

特殊な考え方を18歳未満に教えるのは、それ自体だおかしいんではないかという考え方が生まれてきています。18歳までは教育の場でフラットにいろんな宗教のことを学ばせておいて、18歳以降に自分の意思で選んでもらったり、選ばなかったりすることもOK

この考え方は、私からすると当たり前に感じる。エロすぎたり暴力的すぎるメディアは18禁になっている。当然、ヤバい教理を持った宗教は18禁にすべき。

本書では特殊教理を持った何もかもの宗教を18禁にする考え方。私は、このセッションを書いている横道氏とは、若干考え方が違い、エホバの証人のような本当にヤバい宗教だけ18禁にすれば良いと考えている。

ヤバいかヤバくないかは、教理を神話としているか、事実としているかで区別すればいい。

日本の古来の神話とかは、わりとグロい部分はあるのだけど、全部神話。例えや比喩。そのまま本気にしなくていい。しかし、エホバの証人のようなカルト宗教は、キリストが磔になって死んだのも、ハルマゲドンが来るのも事実だとしている。

そんな恐ろしいことが事実だと、しかも作り話をさも事実だと、子どもに虚偽を教えるのはダメ。当然禁止すべき。

だから、エホバの証人は18禁にするべきなのだ。

理想の未来から逆算すると、エホバの証人は完全禁止

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宗教の真偽論争とカルトの罠、宗教は人生のスパイスに過ぎない

宗教の真偽の見極め方

宗教は人生のスパイスにすぎない

『宗教2世』Session3、『語り合う2世たち』より。

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本人が宗教を抜けたと言っていても、別の宗教に入信しなおすパターンは多くて、それは本当に抜けたといえるのかな?

本当に抜けたとはいえない。宗教中毒になっている。宗教依存。次から次へとっかえひっかえしても、何も見つからない。失敗から何も学んでいない。

宗教なんて人生に不要なモノで、人生のおまけ、スパイスに過ぎない。あればあったでいいけど、無ければ餓死する類のモノではない。とりあえず味がつけばいい。スパイスにこだわるのは趣味程度にするべきだし、スパイスを直接かじるようになれば、身体の方を壊す。

人生に特別必要でない宗教に固執して、時間を無駄にする。そして、また同じ過ちを繰りかえす。今度こそホンモノの・・・って。そんなことあるわけない。

神より大事なスマートフォン、神は博物館にでも飾っておけばいい

カルトの見極め方と防御方法

ニセモノの宗教の見分け方

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脱会した宗教を、1ミリたりとも容認すべきでない理由

一切の容認の必要はない脱会宗教

脱会が必要になる宗教は、完全悪

『宗教2世』Session3、『語り合う2世たち』より。

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脱会しても、一部の教えは、数十年と長いあいだ堅持されていて、「教えの良い部分は捨てる必要がない」と考える人もいます。それがマインド・コントロールの残存の結果なのかそうでないのかは、判断が難しい

こういった状態やもっとガチガチな現役信者でも、それがマインドコントロール下にあるとみなすか意見の分かれるところ。騙されているのか、思い込まされているか、信じ込まされているのか、はたまた思考を操作されているのか、呼び方の違い。

いずれにせよ、宗教の悪影響が残っているのは間違いない。

せっかく脱会したのだから、その宗教のことは全否定しておけば間違いない。

脱会しないといけないような悪い宗教なんて、たいていが全幅の信頼、妄信仰を要求してくる。そんな横暴な宗教に対して、脱会者側が一部譲って「良い部分がある」などと認める必要はない。

怪しげな教理を掲げておいて、全幅の信仰を寄せろという根本姿勢が間違っている。そんな奴らは1ミリたりとも信用できるはずがない。

元エホバの証人(JW)2世、今日も元気に闘います

教理に良い部分があるというのは、勘違い

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エホバの証人の影響と悲劇、『19歳 一家四人惨殺犯の告白』

誰も救わない宗教、エホバの証人

カルトが少年の心を犯す

昨日の続き。『19歳 一家四人惨殺犯の告白』から。

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本書では、9歳当時の犯人が、激しくエホバの証人に洗脳されている様子が伺える。聖書だかものみの塔本だかを父親に破られたことを

教えを知る者ならだれでも気が狂ってしまうほどの罪

と書いている。単なる本なのに、まさに気が狂っている。エホバの証人たちはものみの塔発行の書籍を丁重に扱う。そのエスカレート版が少年の頃の犯人の心境になっている。どこまでも燃え上がるカルト。

さらにカルト感は増す。

教えを受けた信者には、たとえ家の命令とはいえ、神に背く行為は裏切り者として背教者になることだときびしく言われていました

エホバの証人は、少年だった犯人に無駄に罪悪感を抱かせている。

『19歳 一家四人惨殺犯の告白』、エホバの証人との関係は?

誰ひとり救わない宗教、エホバの証人

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エホバの証人との関わりがもたらした悲劇の序章、『19歳の一家四人惨殺犯の告白』

エホバの証人の子ども向け勉強会とは

エホバの証人の騙され勉強会

昨日の記事の続き。『19歳 一家四人惨殺犯の告白』より。

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1992年に起きた市川一家四人殺害事件。この凶悪事件の犯人は、小学生のとき、エホバの証人の子ども向け勉強会に参加している。

そして、典型的な騙され方をする。

勉強会には、学校では絶対に得られない本当の仲間がいる、心を打ち明けて何でも喋ることのできる立派な大人たちがいる。学校より、ずっと魅力的で心地良い場所だった

そんなに簡単に人を信じちゃうから騙される。しかし、疎外感のあるリアルワールドから甘々のエホバの証人ワールドに来た人で、騙され素養のある人はこうなってしまう。

この勉強会で、エホバの証人は小学生の犯人にいい加減なことをふきこんでいる。暴力親を抱えていた犯人に

きみの使命は、お父さんとお母さんを変えることなんだよ

と言っている。そんな使命あるかよ。素人が他人の家庭の事情に口出しすると、火に油を注ぐだけ。

子どもの頃の犯人は、

聖書の教えを真剣に学べば、いつか自分の両親も分かってくれる、彼の家のように、笑顔の絶えない、平和な家になる、と信じた

信じたり、聖書を学んだり、念仏唱えたり、そんなことで決して人生は好転しない。

『19歳 一家四人惨殺犯の告白』、エホバの証人との関係は?

エホバの証人を起点に親子が崩壊

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市川一家4人殺害事件とエホバの証人、信仰と悲劇の交差点

子どもを騙すカルト

まるっとエホバの証人に騙される

昨日に続き、『19歳 一家四人惨殺犯の告白』の読後の話。

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この事件の犯人が後戻りできたかも知れない、中学2年生、救いを求めたとき。小学生の時に信奉したエホバの証人的なモノとしてキリスト教を求めた。しかし、当時中学生だった犯人の救いにはならなかった。

小学生時代にエホバの証人に出会っていなければ、中学2年生のときに救いを求める対象が異なっていた可能性がある。その場合、後の凶行に繋がらなかった可能性も考えられる。あくまでエホバの証人を「悪」と捉える私の偏見だが。

しかし、小学生の犯人が見事に心の底までエホバの証人に騙されているので、それが後の人生に影響を及ぼしていることは明らか。

犯人が書いた手紙は

「エホバの証人」へ誘ってくれた友人がいる。その家族の描写は別人かと思えるほど、優しく柔らかくなる。

まるっと騙されているので、ファンタジー感が出ている。単なる幻想。小学生だった頃の犯人が、作り物の、よそ行き用エホバの証人の家族ごっこを見せられていたことが想像に容易い。

手作りのパンやクッキーの甘い香りが漂う温かい部屋。暴力など無縁の、慈愛に満ちた優しいお母さんとお父さん

このエホバの証人家族に限って、体罰が無かったのかも知れないが、時代は1980年頃。エホバの証人がムチでビシバシやりまくっていた頃だ。私も生まれたばかりだったが、もれなくエホバの証人だった両親に体罰を受けていた。

エホバの証人の子どもの勉強会

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『19歳 一家四人惨殺犯の告白』、エホバの証人との関係は?

エホバの証人という宗教の限界

市川一家4人殺害事件とエホバの証人

『19歳 一家四人惨殺犯の告白』という本を読む。極悪事件を扱っており、殺人、性暴力何でもありなので、読まれる方はご注意を。

同時期に読み始めた『血液の闇 輸血は受けてはいけない』が一向に読み終わらないのだが、こちらの『19歳』は寝る間を惜しんで一気に読了。この差は、いわゆる「真理」が書いてあるか、書いてないか。『19歳』は心をえぐってくる。

『血液の闇』の方は、ものみの塔本と同じで、いい加減なことを憶測で並べているだけなので、興味も湧かず、時間のムダ。なので、手に取るのが億劫になる。

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さて、『19歳』は1992年に千葉県市川市で起きた一家四人殺害事件を扱った本。犯行当時19歳、未成年だった男が、子ども時代にエホバの証人と関わっていたというので読み始めた。

子ども時代のエピソードとして、エホバの証人がちょろっと出てくるのかと思いきや、結構エホバの証人話が出てくる。

小学生、9才のときにクラスメイトのエホバの証人を通じて、ものみの塔本の子ども向けの研究を行っている。

そして、中学2年生になってもう一度、キリスト教に救いを求め、普通の教会に行って、エホバの証人を異端扱いされてガビーンとなっている。

さらに、拘置所の中から書いた手紙でも、何度かエホバの証人の話が出てくる。

犯人の中で、エホバの証人はそれなりに大きなウェイトを占めている。19年しか娑婆にいなかったので、一つ一つの出来事が大きな影響を及ぼしていると言えば当然なのだが、家族以外のエピソードで時代をまたいで複数回出てくるのはエホバの証人以外にない。

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