ものみの塔聖書冊子協会に電話してみた話、公式サイト崇拝

ものみの塔聖書冊子協会の営業時間は?

昨日、ひょんなことからものみの塔の公式サイトを見るはめに。過去の宗教本『あなたの家族生活を幸福なものにする』をチラ見。

週刊SPA!2022年8/2号』の宗教2世の苦悩という記事の中で、ものみの塔は取材に対し「各家庭の事柄についてはコメントしない。公式サイトを見てくれ」と回答している。

あなたの家族生活を幸福なものにしないエホバの証人

『あなたの家族生活を幸福なものにする』って宣っているわりには「各家庭のことには関与しない」。これは、タイトルに偽りアリなんじゃないの?そして、『あなたの家族生活を幸福なものにする』の中に爆弾部分を発見。

というわけで、ものみの塔聖書冊子協会の日本支部に電話してみる。週刊誌の取材に対して回答しているので何らかの窓口はあるはず。公式サイトで探すと、きっちり電話番号が出ている。

ご丁寧に対応時間の記載もある。8時-17時。朝は早いが早仕舞い。表記が「業務時間」となっているのに多少違和感を覚える。「営業時間」でないだけいいのか。とりあえずカルト聖職者たる者24時間神に仕えろよと、思いつつ電話をかけてみる。

ものみの塔の公式サイト崇拝

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家庭生活を幸福にすると言いながら、不幸になったら関与しないものみの塔

あなたの家族生活を幸福なモノにしないものみの塔

元エホバの証人2世のインタビュー記事が載った雑誌

週刊SPA!2022年8/2号に宗教2世問題が取り上げているというので読む。昨今の元首相銃撃事件騒動の影響。AmazonのKindle Unlimitedを契約している人はタダで読める(2024/1現在)。統一教会、エホバの証人、創価学会の2世信者のインタビュー記事が載っている。

元エホバの証人2世のインタビュー内容はよくある話で、元信者なら驚きもしない話。子どもの頃には自由を制限され、エホバの証人のおかげで一家離散というありがちな話。ごくごく一般的なエホバの証人のなれの果て。我が家もそうだった。

こうした記事で、エホバの証人に対する世間の危険認知度があがるのは良いことではないかと。しかし、短い記事なので内容が微妙なのは否めない。記者の理解度の問題もあるかと。

カルト宗教の家庭が、狂気のモンスターを生む理由とは

エホバの証人の本質が世間に知れ渡るように・・・

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ものみの塔が許されるには3なし実現、さらに釈明と補償を連発

根っこが腐った組織は切り倒すしかない

ものみの塔の改革に対する安易な期待

『良心の危機』第4章「内部動乱、そして改革」より。

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1976年、エホバの証人組織の改革を目にした著者は次のように期待していた。ものみの塔が

権力格差がなくなって全体がいわば平らになり、独断的な見方を減らして穏健な方向に進み、もっとお互いの立場を思いやるような空気ができ、さらにはいつの日か、やたらに規則を作って人の生活を束縛して支配する権威主義的なやり方がなくなってくれれば良い

という安易な期待。

ものみの塔がいい方向に行くはずがない。もとがインチキで偽者なのだから。真理などではないのだから。

「自身が真理、自身が唯一の真理」って言う奴は間違いなく偽者。自身の主張に対する唯一の真理は「自分は何か間違っているかも知れないし、同じようなことしている奴は他にもいるかも知れない」と認識すること。それが唯一の真理。

1975年、前年の予言ハズシの反省は皆無、一時自粛したのは組織の保身のため。ちと懲りただけ。人生を大きく損なった信者に対し悪びれるところが一切ない。ゆえにまた元の醜い状態に戻る。1975年の失敗の後の統治体は

ヨベルの千年期が来るとしてかなり喧伝された1975年が何事もなく過ぎてしまったことで自粛ムードが漂い、独断的な側面が目に見えて減った。決議の際も、さらに規律を押し付けたり、特定の行為を「排斥に当たる行為」と見なすことなどについてかなり注意するようになった

これも反省でなく、批判回避のため。

『ものみの塔の終焉』1975年狂想曲

根っこが腐っているものみの塔は改革してもムダ

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ものみの塔の権力抗争、地位にこだわるのではなく・・・

ものみの塔に近づいちゃダメ

地位でなく、地位のもたらすモノにこだわる

『良心の危機』第4章「内部動乱、そして改革」より。

ものみの塔の組織内部のしょうもない権力闘争。人の集まる所に権力や地位の争奪が起こるのは人の世の営みであり、ものみの塔という組織が単なる人間の一団体であることが良く分かる本章。

そして、一切の好ましいモノをもたらさないカルトであることが明らかになる本章。

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著者は権力抗争の元ととなる「地位」について以下のように述べている。著者が一国でのものみの塔組織の最高責任者としての

責務を果たすにつけ、「地位」というものが常に気になり、その「地位」を守る必要も感じた。しかしいろいろあった末、地位にこだわっていると、人づき合いも楽しくないし、自分の生活も面白くなくなることがわかった。地位に絡んで生まれてくる対立や確執などもまったく肌に合わない。しばらくするうち、地位にこだわるのはやめてしまった。すると毎日がうんと楽しくなったし、それまでよりはるかに生産的かつ有益な結果につながった

ここで書かれている生産的・有益な結果が脱会前のエホバの証人活動に関わることなら大ひんしゅくなのだが。

ものみの塔内部で得られる地位など、この程度のもので実利が伴わない。経済的に恵まれるわけでもなく、世の中に対する生産的行動の実行権限が得られるわけでもなく。カルト信者に対する法王的権限が備わるだけ。ものみの塔組織での地位向上は、言わば悪事が極まるだけで無価値。

必要なのは地位にこだわることではなく、地位のもたらすモノにこだわること。地位が与えてくれる決定権、無論それは社会的善に対する行動の決定権であるべき。そして地位のもたらす自由。経済的自由だったり精神的自由だったり。

実利を考えぬまま、地位にこだわるのを単純にやめるというのはエホバの証人的世捨て人的発想。

『良心の危機』、脚注にひっそりと隠された重大発表

自らラビになろうとする者

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ものみの塔の統治体発足の舞台裏、エホバの証人が知らない真実

醜悪なものみの塔の現実

ものみの塔会長だろうが統治体だろうがどうでも良いのだが・・・

『良心の危機』第3章「統治体」から。第4章の動乱に続く。

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1916年までのものみの塔協会の出版物は完全にラッセルの管轄下にあり、1942年まではラザフォード会長の管轄下にあった。同様に、ノアが会長だった頃エホバの証人に対して「霊的な食物」を用意し、かつ供給する権限は、二人から三人の人間の管轄下にあった

これらは

出版物の内容ばかりではない。世界中にいるエホバの証人の活動におけるあらゆる事柄が会長の権限下にあった。

こうなると、会長というより教祖と言った方が適切。しかし、建前は統治体という

献身してバプテスマを受けて油そそがれたエホバの民の事がらを管理する責任を引き受けた、油そそがれたクリスチャンの一団が確かに登場しました。

これがひとりの人間の支配する宗教組織ではなくて、霊によって油そそがれたクリスチャンで成る統治体

という架空の設定。これに近づけるべく、ものみの塔内で騒乱が起きるのだが、そんな話はどうでも良い。ものみの塔会長の独裁であれ、統治体の集団統治であれ、いずれもニセモノであることには変わりがないから。

エホバの証人の統治体、着ぐるみをまとった小粒っこ

エホバの証人は『統治体の証人』か『統治体教』に改名しよう

エホバの証人が知らない真実

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終わりが来ないほうが儲かり続ける、ものみの塔の終末ビジネス

終末が来ないほうが儲かる偽予言者

偽予言者の終末ビジネス

いかなる時代においても現れる世界の終わりを予言する者。ものみの塔協会は、その代表例。ご存知の通り、ありとあらゆる世界の終末予言が実現したことは一度もない。

キリストもこの偽予言者の出現を予言していた。「また自分のような者が現れるだろう」と釘を刺していた。

予言が当たり、終末が到来すれば天地がひっくり返るほどの大事変。その状況で、予言を的中させました!と名誉を得られたり、財を築けたりするだろうか?

世界の理が一変しているので、その予言者が予言していたことすら、証拠として消えかかっているに違いない。そして「自分も予言していました」と偽予言者が雨後のタケノコ状態でニョキニョキ現れる。または予言者自身も終末の日に消失。

ピタリと終末の日時を当てたところで、予言者に大きな恩恵はない。であれば、予言する意味などない。危機感を感じて聖なる救いのために?なら金取るなよ。

終末の予言は今まで一度も当たっていないので、終末論者は全員偽者。目前の利益を得るための終末ビジネス。そして、万が一の事態、本当の終末が起こったときに的中させる予言者は数多の偽予言者の中の一人。ただの偶然。

つまりは、全部の馬券を買って常にレースに挑み続けているようなもの。そのうちに万馬券が当たる。

ものみの塔協会の数打てば当たるハルマゲドン戦略

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過去を改ざんし、都合の良い歴史を捏造するものみの塔協会

塔に牛耳られるエホバの証人

過去を改ざんするものみの塔協会

『良心の危機』第3章「統治体」。

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ほとんどのエホバの証人は過去の記録を見ることができないし、また協会がいかにして今日に至ったかを直接知っているわけでもない。権力中枢が行うこと、つまり権威の座にある者たちが行うことの数々もやはり知られないまま

なので、エホバの証人たちはものみの塔の思うままに情報操作されている。ジョージ・オーウェル「1984年」の全体主義国家のように、過去が書き換えられている。

『一九八四年』~塔から与えられればどんなに愚かしいことでもそのまま信じられるJW

『一九八四年』より

もし党が過去に手を突っ込み、この出来事でもあの出来事でも、それは実際には起こっていないと言えるのだとしたら、それこそ、単なる拷問や死以上に恐ろしいこと

真実の知識は、主人公の

意識の中にだけ存在するのであって、それも時期に抹消されてしまうに違いない。そして他の誰もが党の押し付ける嘘を受け入れることになれば-すべての記録が同じ作り話を記すことになれば-その嘘は歴史へと移行し、真実になってしまう。

エホバの証人の世界ではこの状態がまかり通っている。過去は(ものみの)塔によって改変される。ラッセル&ラザフォードに離婚歴あり、やりたい放題に組織を牛耳っていた事実は抹消。逆に謙遜で慈愛に満ちた君子であるかのように創作。

数多の予言ハズシ、異教のシンボルや行事を受け入れていた実態、体罰を行いまくっていた事実、現在進行形で行われている信者による児童性虐待やその組織的隠ぺいが裁かれている訴訟も、信者のなかでは無かったことになっている。

エホバの証人は、ものみの塔によって外部情報を遮断される。もしくは組織外の情報は悪魔の述べる虚偽とされる。よって、エホバの証人にとってはものみの塔の情報だけが真実と映る。

自身の歴史を改ざんするものみの塔協会

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聖書に不忠実な創作、ものみの塔協会の大筋3点セット

エホバの証人の聖書に不忠実な3点セット

ものみの塔の大筋3点セットはすべて創作

『良心の危機』第2章「私が本書を書く理由」から。

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本書の著者らが記した、エホバの証人の宗教本『聖書理解の助け』について。著者自らその本を振り返っている。

先入観にとらわれたり、聖書そのものにもっと忠実であってしかるべきだった箇所もある。それが自分でもわかっているのは、例えば「諸国民の定められた時」「忠実で思慮深い奴隷」「大群衆」などの項目

このいずれにも、ものみの塔協会の教えを支持する目的で書かれた部分が含まれてしまっている

「定められた時」は今ではなく、すでに過去。さらに「忠実で思慮深い奴隷」が存在したのも過去の話。当然「大群衆」はエホバの証人ではない。と先入観を取っ払うと、ものみの塔の根幹が揺らぐ。

つまり、

エホバの証人の信じていることの大筋はすべてものみの塔の創作。

不屈の精神より、エホバの証人としての贖罪を手軽な行動で示せ

聖書に不忠実なものみの塔のマインドコントロール情報

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『良心の危機「エホバの証人」組織中枢での葛藤』、回り道回避の一冊

回り道回避の『良心の危機』

『良心の危機』、もっと早く読んでいたら

今さらながら『良心の危機』を読み始める。私はエホバの証人の組織や教理の矛盾を感じて脱会したわけではないので、こういった教団の真実を暴露した本を読む必要が無かった。

ものみの塔やその教理が正しかろうが、自分の好きなように生きることこそ人間のすべきことだ、と考えてエホバの証人をやめた。人を殺めたり、モノを盗んだりしない限り、人間は自分の望む生き方をするのがベストで、これは普遍的真理だと今でも考えている。

なんでもかんでも押しつけてきやがる、エホバという神とものみの塔は鬱陶しくてたまらなかった。自然だらけの「楽園で永遠に生きるのが幸福です」って、しょうもないおバカな価値観を勝手に押し付けるなと。

この真理に、良い大人になってもたどり着かず、エホバの証人上層部に上りつめた人間が何を言ってやがるという感覚で、この本を手に取ることはなかった。
※本書はエホバの証人最上層の統治体成員として9年も活動した人物の執筆

今となっては、脱会直後にきちんと本書を読んでいれば、洗脳があっさり解けていたかも知れない、とちと反省。情報を集め、精査する姿勢が欠けていた。

『星の子』の両親、早く風呂入れ~世界を広げることの効能

2回の人生の回り道

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カルト宗教家庭が、狂気のモンスターを生む理由とは?

カルト家庭が狂気のモンスターを生む理由

子どもに宗教を強制するカルト

「エホバの証人の親は条件付きの愛しか持っていない」とよく言われる。親に限らず、エホバの証人はエホバの証人しか愛さないよう、教団のものみの塔側からコントロールされている。

エホバの証人2世=親の宗教を押し付けられた子ども。エホバの証人2世のケースで、親の是認を得られるのは、子どもがエホバの証人であればということになる。それが条件付きの愛。

親に愛されたいと思わない子どもはいない。幼い子どもであればなおさら。親の保護がないと自身の生存に関わる。生物の本能として親の愛を得ようとする。

その立場の差を利用して子どもにカルトを押し付けようとするのだから、エホバの証人の親も、子どもを洗脳する方向に指導するものみの塔も、相当にたちが悪い。

宗教を信仰するか否かは子どもの自由だというのが、エホバの証人側の意見だが、保護者という地位を濫用しての宗教押しつけは、強要以外の何ものでもない。

さらに、私の世代のエホバの証人2世の場合には「懲らしめ」という体罰が横行していた。教団が主導し、親たちに子どものお尻を引っぱたかせていた。

生きとし生けるものはすべて、痛みに対してストレートに服従せざるを得ない。動物の調教と同じ。エホバの証人2世の子どもたちは、宗教の強要という人権侵害に屈せざるを得なかった。

カルト宗教2世被害者の「逆恨み」、理不尽な現実から安直な方法で逃避しない

カルト宗教2世の賭け

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