エホバの証人の集会部屋、恨みと無念の集積地で・・・

容疑者の41才という年齢について考えられること

昨日の記事に続いて、YAHOO!ニュースから。

宮台真司さん襲撃犯、死亡したのは「エホバの証人」集会所だった!近隣住民が見ていた“事件直後の異変”

容疑者の年齢は41才、安倍元首相暗殺の山上容疑者と近い。すなわち私とも近い。この年代って何かあるのかと考えざるを得ない。

まず考えられるのは就職氷河期。カルトがただでさえ厳しい就職活動の邪魔をしたということは充分に考えられる。そこから事態を悪化させ、道を踏み外す。

あとは、親世代がカルト宗教に堕ちやすかったりするのかということ。親世代は団塊の次の世代。総中流化とバブルの中で感じた孤独や違和感を埋めたのがカルトだったのか。ここは一概には言えない点で考証も難しい。

現時点での事実は次のことだけ。

社会のひずみの影響を受けた者が、暴力で発散させる悲劇が連続して起きた。今回の2件の事件に関しては、その社会のひずみの主要因がカルトである可能性が高い。

元エホバの証人の無念と恨みが積もった集会部屋

今回の容疑者は家族がエホバの証人に関係していて、他人事とは思えない。年齢も近しいだけに、元エホバの証人2世としては、明日は我が身。

容疑者宅は自宅をエホバの証人の集会場として提供していたとのことだが、我が家も同じ。毎週火曜の夜になるとエホバの証人信者が集まってきて集会が開かれていた。自分の家で。

集会の内容が「この世の終わりハルマゲドン」とか「死者の復活」とかなのだから、圧倒的にヤバい集まり。その集会があった家で今回の容疑者が自殺を遂げた。

私の実家にもエホバの証人の集会部屋が残っている。忌まわしい空間。空間そのものに何らかの力が宿ったりというのは非科学的ではあるが、少なくとも私のものみの塔に対する怨念はあの集会部屋には残っている。

古来より数多くの参拝者の祈りが捧げられてきた神社などに、人々の畏怖と祈りが何らかのパワーとして集積しているとする。となると、エホバの証人の集会場となっていた部屋には負のオーラが集まっている。存在すらしない神に無駄な祈りを捧げ人生を棒に振り、家族を失った人々の恨みと無念。

私の家でも、容疑者宅と同様に布教活動の前に集まったりというのもやっていた。朝に何人もの信者が集まって日々の聖句だか、祈りだかのあとに周辺の住宅へ縦横無尽に勧誘に向かう。

我が家を起点に、隣の家へ訪問されて「この世界がこんなに悪いのはなぜだと思いますか?」とやられる子どもの身にもなってみろと言いたい。子どもの立場にしてみれば「オレの世界がこんなに悪いのはエホバの証人が存在しているから」に他ならない。隣の家には同じ学校の子どもが住んでいる。翌日に学校で何を言われるか。

こんな劣悪な環境の家庭が果たして日本中にどれだけあったのだろうか。そのうちの一つのエホバの証人の集会部屋で、今回の事件の容疑者は亡くなった。


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