爽やかとは対極のエホバの証人(JW)の霊的パラダイス。

地上の楽園は今ここに

エホバの証人の霊的パラダイスとは?

『近現代日本とエホバの証人』より。結章「日本のエホバの証人における<本部志向>とは」の前半部分。

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エホバの証人の予言では、近いうちにハルマゲドンという裁きが起こりエホバの証人以外の人類は全滅。その後、地球はエホバの証人だらけのパラダイスに造り替えられるという設定になっている。地上のパラダイスはまだ実現していないが、エホバの証人の

教団内には「霊的パラダイス」と称される状態が実現しているのだという。「霊的パラダイス」は、国家の枠組を超えた世界的な兄弟関係やエホバ神の「爽やかさ」などが実感できる「避難所」であり、教団外では得ることのできない安心感や信頼関係がある(=コミュニティ的な要素)とされている

霊的パラダイスというか、脳内パラダイス。「ここは霊的パラダイスですよ」と言われて、そのまま信じちゃう精神状態がお花畑。無自覚、無批判、無警戒、何も考えていない。

エホバの証人は「爽やかさ」ってよく言うけど、エホバの証人ほど「爽やかさ」の対極に位置するものはない。

エホバの証人コミュニティが「避難所」になるのは、現実逃避のための避難所。現実を直視することも変えることも諦めて、考えることすらやめた人生の墓場。そこが爽やかって・・・。

堅苦しい教理を強要され、理想と現実の格差を認められず気を病んだり、布教時間のノルマがあったり、子どもを虐待したり、性虐待の温床になっていたり。激しく爽やかじゃない。

世界中での信者数の増加が神の是認というエホバの証人、何だそれ?

未来に残すべきではない不浄な霊的パラダイス

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世界中での信者数の増加が神の是認というエホバの証人、何だそれ?

信者の増加が宗教の真正性を示すことはない

「神の介入」を待っている間に死んじゃうエホバの証人

『近現代日本とエホバの証人』。結章「日本のエホバの証人における<本部志向>とは」。

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結章、序盤でエホバの証人とは何なのか?を簡潔明瞭にまとめてある。分かりにくいエホバの証人本人の話を聞くよりここを読んだ方が分かりやすい。まずは宗教お約束の救済について。

エホバの証人における救済の時期は、来世や没後の話ではなく、基本的には信者の存命中における救済を前提としている(=救済の切迫性)。ここにおいて個人がなすべきことは、どうすれば幸福になれるかを考えたり、社会を改良したりすることではなく、神の介入の時を辛抱強く待つこと

そんなエホバの証人は「神の介入」を待っている間に死んじゃうし、年齢を喰っちゃう。

どうすれば幸福になれるかを考えることをやめて思考放棄、人生の舵取りを他人任せにして、ひたすら耐えて待つだけ。その自堕落な努力しない態度では、当然、幸福になれないまま一生を終える。それで一巻の終わり。

エホバの証人の存在しない美しい未来は、日本から

エホバの証人の無根拠な主張

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日本発でつくる、エホバの証人の存在しない美しい未来。

日本のエホバの証人、停滞の理由

『近現代日本とエホバの証人』。第五章「忍従の時代」末尾部分。

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日本のエホバの証人の歴史を世界本部の思惑、世界本部と日本支部・日本人信者との関係から追ってきた本書。そして、5章末尾で現在に追いつく。この後の歴史は、今を生きる我々が切り開くもの。

未来をどう描くか、本書による現状の分析がその材料となる。

日本のエホバの証人は明らかな停滞期にあり、ライフサイクルの最期。日本のエホバの証人の

教勢の停滞要因は、それまで集合的に成立していた個人レベルにおける<本部志向>が成立しなくなっている点にあった

エホバの証人の米国世界本部を絶対崇拝するという図式が、信者個人の我慢や好意的解釈だけでは守り切れなくなった。

私の意見では、喰い散らかすだけ喰い散らかされて、日本という漁場が獲り尽くされたと考えている。カルト予備群の人々、端的に言うと騙されやすい人、心に隙間を抱えている人、孤独を抱えている人。こういった人々がむさぼり尽くされただけ。

獲り尽くされた後は、あらたにそのカルト予備群に加わる不幸な人々が漁場となる。しかし、その新規加入群を漏れなく獲ったところで、以前のような大漁は期待できない。既に取り尽くした後であるし、そして、そんなふざけたカルトに騙されないほどに日本人が賢くなったから。

賢くなった。民度が上がった。そう表現すればいいのだろうか。インターネットという人類の叡智のおかげで、「エホバの証人」と検索すればトップページにカルトの文字が躍る。

アダムとイブが知識の実を食べて刮目できるようになったように、現代日本人の目は見開かれ、エホバの証人がカルトであると認識できるほどには賢くなった。

エホバの証人からの脱会ステップ、認知的離脱と組織的離脱

エホバの証人の存在しない未来は日本から

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エホバの証人からの脱会ステップ、認知的離脱と組織的離脱

インターネットに触れ、まずはエホバの証人からの認知的離脱を

エホバの証人の認知的離脱と組織的離脱

『近現代日本とエホバの証人』から。第五章「忍従の時代」後半部分。

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昨日の記事で、エホバの証人を辞めるステップについて、自分の意思で考えて辞める方が回復が早いと書いた。その点、本書は的確に言語化している。

まずは、エホバの証人を「辞める」の定義。

「脱会」を「一度は教団の教理を受け入れた人が、教団の教理を認知的に拒否し(認知的離脱)、組織的活動への参加を辞めること(組織的離脱)」と定義

私は教団の教理を受け入れたというか、ほぼ生まれながらに親や大人の信者から、世界とはそういうものだと、エホバの証人の言っていることが真理だと洗脳された。

脱会後の予後については

組織的離脱よりも、認知的離脱が先に生じた場合のほうが脱会後の「社会的リアリティの再定義」がスムーズ

であるとされている。

私の場合は認知的にエホバの証人の教理を拒否するより先に、組織的な活動を辞めた。エホバの証人の求める永遠の命より、刹那の輝きの方が価値が高いと考えてエホバの証人を辞めた。

エホバの証人の教理を疑う余地はなく、価値観の違いにより教理を拒否。認知的拒否ではなく、直観的な拒否。本書の書く通り、先に組織的離脱を果たした私の予後は悪く「社会的リアリティの再定義」がされるまで、組織的離脱から20年近い時を要した。

そもそも組織的離脱と認知的離脱の双方を持って「脱会」と言うのなら、私の脱会が完了したのは組織的離脱の10年近く後のこと。

その間、いつか来るハルマゲトンに備え、刹那的欲求を叶えることに執心していた。いつ死んでもいいと覚悟を決め、刹那を生きる若者に「社会的リアリティ」などが備わるはずがない。

まずはエホバの証人教義からの認知的離脱を

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エホバの証人の脱会を阻む、脱会防止の3つの呪いとは?

エホバの証人にかけられた3つの呪い

エホバの証人はなぜこんなに頑なになるのか

『近現代日本とエホバの証人』から。第五章「忍従の時代」後半部分。

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本書に出てくるエホバの証人脱会経験者のB氏。脱会時の心境を以下のように語っている。

「脱会カウンセリングだけは受けるまい」と思っていた

「カウンセラーの説得によって、つまり他人の意志によって辞めることを促される、それでは今までの生き方と変わらないと思った」

ここでいう

「今までの生き方」とは、教団が提示する「真の宗教」やその判断基準に囚われていた生き方

のこと。「真の宗教」論争については昨日の記事で触れた。

これを読んでいて感じたのは、エホバの証人になると、人はなぜこんなに頑なになるのか?ということ。エホバの証人をやめるというのは、最良にして自由な人間として生きる唯一無二の選択なのに、なぜそこに時間をかけるのか?

脱会カウンセラーでも何でも良いので利用できるモノは利用してスパッと辞めればいいのでは?というのが私の意見。「今までの生き方」で人生をさんざんに弄ばれ、搾取され騙されてきたのだから。それより悪化することはない。

であるのに、脱会という最善の決断をするときに限って「今までの生き方」とは違う何者にも囚われない生き方をしたい。自分の頭で考えるんだ、となる。

今まで、他人の意思でコントロールされてきたのだから、辞めるときも誰かの意見を聞いたっていいものを。なぜそこだけは自分の意思で辞める決断をしなければならないのか?

その理由、エホバの証人には、脱会防止の呪いがかけられている。3つの脱会防止のための呪い。

エホバの証人がかけられた脱会防止の3つの呪い

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エホバの証人の「真の宗教」判別ルールを決めたのはいったい誰なのか?

エホバの証人が決めた茶番「真の宗教」ルール

エホバの証人が偽の宗教である理由

『近現代日本とエホバの証人』。第五章「忍従の時代」より。

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日本のエホバの証人の歴史を、世界本部志向という観点から研究している本書。1990年代半ば以降に入って、エホバの証人の脱会者が増す。個別の体験談も取材されている。

その脱会体験談のうちのBさん、エホバの証人が真の宗教だと信じていた理由は

「神の名前(エホバ)を使用し、組織として政治的な中立を保ち、異教由来のクリスマスを祝わない唯一の教団」

だったからだという。こんなのは些末な事柄であったり、そもそも誤認だったり。

神の名前使っているかどうかなんてどうでも良いんだけど。「吾輩の名前間違えんな」って怒っている神、小さいっしょ。そして、おそらく聖書の神の名前はエホバってダサい発音じゃないし。

さらに、エホバの証人は政治的に中立ではない。選挙禁止、特定の政党や人物の支持を禁止して、信者にめちゃくちゃ圧力をかけてくる。中立ってのは、あなたがどこの政党を支持しようが、どこに投票しようが関与しないということ。

そして、最後、クリスマスを祝うか祝わないかなんて、そんな小さなことで真の宗教が見分けられるはずがない。こんな細かいことに口出しする宗教は鬱陶しくて仕方がない。よって、私にとってはエホバの証人は偽の宗教だ。

こうツッコミながら読み進めていたのだが、直後に至極もっとも簡潔にこの「真の宗教」論が論破されている。

エホバの証人に権利とか自由は必要ない、なぜなら・・・

「真の宗教」ルールを決めたのは誰?

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ものみの塔聖書冊子協会は児童虐待、体罰の責任を取るべき

児童虐待組織、ものみの塔聖書冊子協会

ものみの塔はすぐに電話に出る

エホバの証人の記事が出ている宗教特集の『週刊東洋経済 2022年10/8号 宗教 カネと政治』。昨日の記事の続き。エホバの証人がいまだに子どもへの体罰を組織で主導している件。

エホバの証人の母体であるものみの塔聖書冊子協会。体罰の実態について、だんまりノーコメントを貫き通しそうのだが、本誌の取材に答えている。

ものみの塔には電話してみると分かるのだが、数コールで電話に出る。散々待たされる、役所とか病院への電話に比べると快適。電話番は暇そうだし、ホームページに営業時間も出ているので、苦情などは是非電話してみよう。

ものみの塔と話したくないという方は、当ブログへコメント↓などでお伝え頂ければ代わりに電話します。結果も本ブログ上で報告します。

まずは、ここの電話がつながりにくくなるくらいに、世間でものみの塔が問題視される日を到来させる。

聞いてみたいよね。「事物の体制ってなくなるんですよね?お宅の神によって。それって相当悪質なテロリズムだと思うんですけど」って。

ものみの塔に体罰の責任はあるのか

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エホバの証人(JW)、統一教会と横並びに雑誌掲載

宗教とカネ

客観的に自分の宗教さえ見られれば・・・

週刊東洋経済 2022年10/8号 宗教 カネと政治にエホバの証人の記事が出ていると聞きつけ、早速購入。当然、昨今の統一教会騒動が発端。

読み進めていくと、統一教会の記事の後にドーンとエホバの証人の特集ページが出てくる。話題の統一教会と横並びになっていて、良い傾向。極悪さは統一教会と変わらないというか、似た者カルト。

現役エホバの証人にもこれを見てもらいたいところ。ほとんど響きやしないのだろうが、客観的に見れば統一教会とかオウム真理教と何ら変わりのないカルトだ、と気付くきっかけになりやしないかと。

エホバの証人の掲載ページのすぐ前の記事が『無制約ではない「信教の自由」』。記事の内容は3つ。

宗教法人の解散請求が文化庁によって潰されている件。宗教法人の財務諸表はなぜか公開されない件。そして宗教2世が苦しむ家庭への介入は警察や通常の行政でなく、児童相談所がベターだという件。

エホバの証人を解散させるには・・・

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エホバの証人(JW)の新規入信者が減っている理由

エホバの証人、漸減

エホバの証人になる人が減っている理由

『近現代日本とエホバの証人』、第五章「忍従の時代」から。

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昨日の記事でエホバの証人の入信者が減っていること、組織自体の新陳代謝が無いことを書いた。エホバの証人の入信者が増えなくなった要因として、本書著者は以下のように考察している。

救済観におけるアピール性の乏しさにくわえ、宗教そのものに対する警戒心の増加、布教機会の減少につながる社会状況の変化、またエホバの証人に対する消極的な意味での認知の定着などが関係していた

まあ、世間が「エホバの証人ってヤバい」と普通に認識したということ。

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エホバの証人(JW)の人数は?入信者と脱会者の人数は?

JW2020年度信者数増減

エホバの証人は大幅に減っている?

『近現代日本とエホバの証人』より。第五章「忍従の時代」1990年代半ば以降。

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本書によると1990年代半ば以降、エホバの証人の教勢は停滞期に入る。脱会者の人数が新規入信者を上回り信者数は微減。非常に好ましい傾向であり、ガツンと信者数を減らして、組織そのものを叩き潰したいところ。

新規入信が発生しているのに、総信者数が微減しているという現状から、脱会・死亡・海外移住による減少人数、主に脱会者が新規入信者を上回っていると著者は考察している。

これには若干の齟齬がある可能性があるので、ちと検証したい。ついでに本書掲載の「日本における信者数と入信者数の推移」の表に最新データを追加。本書では2016年までのデータだったので。

JW信者数増減

データの出どころは本書同様に、ものみの塔の年鑑。エホバの証人公式サイトから数字を拾った。

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