エホバの証人組織の指示文書は、独り言か感想文
昨日の記事の続き。2023/12/4の宗教2世問題ネットワークによる、エホバの証人の大会に関する会見より。
エホバの証人組織は、大会会場の管理者に対して以下のように回答。
大会では、虐待につながる映像や資料は「全くない」⇒ あった- 子どもは、当人の自由意志で平日に学校を休んで大会に出席している
- 大会への参加は強制していない。児童の就学や日常生活に支障をきたさない
これらの回答がいかにエホバの証人の欺瞞であるか、ネットワークの会見では以下の2点から示していた。
①大会の内容と、②大会に関する事前の指示文章から。
①大会の内容は昨日の記事にて。エホバの証人の大会で流された腐ったメロドラマみたいな動画で、虐待的な内容があった。さらに、そのドラマで恐怖を煽り、組織の指示に盲目的に従うよう誘導している。
今日はその②、教団が大会前に信者に出した文書から。
「3日間すべて、じかに、各自が指定された会場で参加できるように、学校や雇い主に対して事前に調整するように」(下線は原文ママらしい)
指示する手紙が出ている。
こういったのは、エホバの証人組織的には指示ではないらしいのだが、会見でネットワーク代表者に
「ふざけるな」と一喝される。指示でないのなら「感想」なのかとも。
もしくは、「独り言」の類なのか。
いずれにせよ、到底一般常識では通用しない詭弁。
エホバの証人組織は、「学校を休み、教団に指示された期間、指示された場所で大会に参加せよ!」と、指示している。
しかも、その指示は、恐怖で脅し盲目的に従わされる悪質なモノ。強制。
そもそも、エホバの証人の大会に親が行けば、子は連れていかれるのは当然。小学校低学年なら下校時に親は大会ホールにいることになる。大会は夕方まで続くので。
この状態で、小学校低学年の子どもが断る余地はない。これは、私自身の経験でもある。選択肢などなかった。強制参加だった。
この状態で、いったいどうすれば就学や日常生活に支障がでないというのか?理解に苦しむ。
21世紀の日本でまかり通る、エホバの証人の不条理
会見では、大会に参加した現役2世の声もいくつか紹介される。高校生。
高校のイベントとエホバの証人の大会が重なる可能性があったのだが、信者の父に
「優先順位を考えろ」と言われたとのこと。
そりゃ、優先順位を考えたら、人生に一度限りの高校〇年生のイベントが最優先。下らないエホバの証人の大会なんて時間のムダすぎる。
とはならずに、エホバの証人の毒親にとっては、青春まっただ中の高校のイベントより、エホバの証人の大会の方が優先順位が高いらしく。
カルト信者になると、価値観まで歪むらしい。
結局、この高校生はエホバの証人の大会に連行される。その大会会場の子どもは小学校低学年がほとんど。中高生は20-30人くらいだったと。何たる虚しさだろうか。この高校生は、どれほどの無力感にさいなまれているのだろうか。
この高校生のコメントが泣ける。
「叩かれる、怒鳴られる。宗教が虐待につながり、宗教2世がどんな思いでどれだけの時間を費やし、夢を諦め、どんなことをさせられているのか、世間に知って欲しい」
高校生にもなれば、親を殴り、怒鳴りつけてでもエホバの証人の大会などには行かない。私はそうだった。高校生の私は、殴りもせず怒鳴りもしなかったが、親に対し自分の意思を通すことができた。
この現役2世信者の高校生は、自分の意思表明すらできないほどに痛めつけられている。こんな不条理な世界が、2023年の日本にまだあるということを、世間は思い知るべきだろう。