エホバの証人に洗脳された著者による、悪書を読む。

悪書、読んじゃった・・・

AmazonのKindleUnlimitedで読んだ『血液の闇』。無料だったので読んだのだが、読むだけ時間の無駄。悪書なのでリンクも貼らない。

エピローグから

輸血に対するわれわれ(船瀬・内海)の洗脳を解き、覚醒を与えてくれた一つに「エホバの証人」の不屈の活動がある

われわれというのが、共同著者の2名なのだが、エホバの証人に洗脳を解かれたと言っている。これは、単純にカルトに洗脳されたにすぎない。普通のエホバの証人信者と同じ思考回路をしている。「輸血ダメ、絶対」と。

第1章「こうして輸血で殺される」

昭和天皇も輸血で”殺された”?

と煽っておきながら、

天皇の死因・GVHD説は私の推察にすぎない

推察で畏れ多いこと書くなよ。

本書はだいたいこの調子。人の生死に関わる輸血を取り扱っているのに、推測の連打。数値も感覚値を多発。信用に足る本ではない。

輸血には、発症したら「確実に死ぬ」GVHDという副作用がある-この事実を知ったら、あなたは輸血を受ける気持ちはゼロになったはずだ

ならないって。まともな人は、輸血せずに死ぬリスクと副作用とを天秤にかける。いきなり輸血する気ゼロにはならない。読者を誘導するな。死へ誘うな。

当初から「輸血ダメ、絶対」の気持ちでいるエホバの証人が本書を読むと、簡単に誘導される。「輸血したら確実に死ぬ」くらいに話を盛って大げさに喧伝し、家族にも輸血拒否を強要するようになる。だから、悪書。

エホバの証人、輸血拒否で人を殺すための組織的活動

悪書でも読まざるを得ない・・・

同様の医療犯罪は、緊急医療の現場でも横行しているはずだ

「はずだ」と。お得意のいい加減な推測。そうであって欲しいという期待。

そもそも、正規の手順を踏んで行った輸血の何が医療犯罪なんだろうか。独断で決めつけてから推測で拡大している。

エイズ(HIV):これはアメリカ軍の生物兵器として開発された人口ウイルスである

そして、大暴走。何を根拠にこんなぶっ飛んだことを言っているんだろう?

1章終了の時点で、賢明な読者は読む価値なしと読みやめるのだろうが、読まないと批判もできないので、私は仕方なく2章以降も読み進める。

同じ理由で、悪書と分かりつつも毎週エホバの証人の「ものみの塔」とか読まなきゃいけないので、本当に悪影響受けそうで怖いのだが・・・。

役に立つとしたら、嫌悪感を覚えるほどの決めつけと暴言。私もエホバの証人に対して、同じような書き方をしていることがあり、ここは反面教師になるのかとも思ったり。


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