聖書の矛盾
昨日の記事の続き。聖書に矛盾がある件。ChatGPTで、聖書の矛盾が以下のように提示。
- 創世記の創造物語の順序
- イエス・キリストの系図
- 神の性質
- 神の怒りと愛
- 選ばれた民の役割
今日はキリストの系譜。マタイとルカで違うのだが、エホバの証人的にはこれはマタイとルカで目的が違うという言いわけがされている。
あれ?
聖書は,紀元前1513年から西暦98年までの約1600年の間に,40人ほどの人たちが書きました。いろいろな職業や生い立ちの人が書きましたが,矛盾している所は全くありません
(『いつまでも幸せに暮らせます』レッスン05)
違う目的?目線揃えておけよ。それが矛盾だよ。
双方が漏れなくすべて書いておけば一致する。一致していないのは、目的がどうであろうと矛盾。複数人が記述したゆえの矛盾。
あと、異なる目的とか、それ推測にすぎないから。
聖書から矛盾をなくしたいがための憶測。そんな憶測を挟まないと矛盾を取り除けない時点で、聖書に「矛盾している所は全くありません」は通じない。
キリストの系図を隠ぺい、聖書は真実でも正確でもない
『いつまでも幸せに暮らせます』レッスン03『聖書は信用できる本?』では
聖書には「真実」が「正確に記録」されています
と書いてある。総督やら地域支配者やらの名前がキッチリ書いてあることを、聖書に「真実」が「正確に記録」されている根拠だとしている。
キリストの系図のように漏れがあれば「真実」ではないし、「正確に記録されていない」ことになる。
マタイの方が正確でないのは、エホバの証人自らが明かしている。
『聖書に対する洞察』の「イエス・キリストの系図」によると
マタイはアブラハムからイエスまでの系図を,それぞれ14代で成る三つの区分に分けています。
しかし,名の数を数えてみると,その合計は42ではなく41
マタイは自分の用いた公式の記録から一覧表をそっくりそのまま写したのかもしれず,あるいは記憶を助けるために間にある幾つかの名をわざと省いたのかもしれません
これも憶測にすぎないのだが、わざとだろうがなんだろうが、省いたのなら「正確」ではない。
エホラムとウジヤ(アザリヤ)の間にいたダビデの家系の3人の王がここで省略されていることに関して思い当たるのは,エホラムがイゼベルの娘である,アハブの家の邪悪なアタリヤと結婚して,神に非とされた血筋をユダの王の家系に持ち込んだことです。
マタイは邪悪な姻戚関係を持った最初の者としてエホラムの名を挙げてから,その姻戚関係の結果生まれた4代目までの続く3人の王,アハジヤ,エホアシュ,アマジヤの名を省いています
キリストの血統に、神に非とされた血筋がいることを隠そうとしている。これがわざとなら相当な悪質。隠蔽。いったいどこが「真実」で「正確」なんだか。
エホバの証人の『すべての人のための書物』「この書物は信頼できるか」によると、
聖書筆者たちは自分の愛する家族,自分の民,さらには自らに関する不利な情報も伝えようとしているのですから,彼らの書いたものを信頼できる確かな理由があるのではないでしょうか
あららら、キリストの不都合な血統をマタイが省いたのは、このエホバの証人の主張と食い違いますな。
はい、聖書は矛盾だらけ、そして聖書を矛盾させたくないエホバの証人の主張は憶測だらけの上、大矛盾をはらんでいる。
“聖書は「真実」でも「正確」でもなく、「隠蔽」まで行っている” への1件の返信