ダーウィンの『種の起源』に対する、エホバの証人の虚偽

ゴキブリ大好き、エホバ

息子に買った絵本『ダーウィンの「種の起源」:はじめての進化論』。

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この本の帯より。

ダーウィンの進化論は生物学の基本中の基本。そしてすべての人にとっての教養

教養の代わりに、私はエホバの証人の「進化か、それとも創造か」なんておバカな宗教本で間違った教育を受けた。息子にはそうなって欲しくないので、この本を購入。

この本の末尾の「訳者より」から。

現在知られている生物の種類はおよそ数万種。実はこのうち半数以上は昆虫です。もしすべての生物を全部神さまが創ったとしたら、神さまは天地創造のエネルギーの大半を昆虫に費やしていたということになります。つまり神さまは大の虫好きだったということになります

ゴキブリ大好き神ということになるね。創造神のエホバ様は。

宗教虐待からの、なぜか創造論否定。創造者はいない

『種の起源』「第14章 要約と結論」より。

エホバの証人の「進化か、それとも創造か」の冒頭の章には以下のようにある。

進化論の唱道者チャールズ・ダーウィンでさえ,自分の説の限界に気づいていたことを示しており,それも注目すべき点です。「種の起源」の結びの中で,ダーウィンは,「幾つもの機能を持つ生命が,当初は創造者によって幾つかの,もしくは一つの形態の中に吹き込まれた」とする壮大な見方について記し,こうして,起源の問題がさらに検討されるべきものであることを明らかにしていました

「種の起源」の結論にはこんなことは書いていない。「ほんのほんのわずかな一部分だけを引用し、都合よく曲解するエホバの証人のいつものやり口」、ですらない。ただひたすら、まっすぐに虚偽。

ダーウィンは「種の起源」の結びで以下のように書いている。実は自分用に絵本でない通常の版も購入した。

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創造論者は

自分たちの無知を、「創造の意図」とか「デザインの統一」などといった表現の下に隠し、ただ事実を言い換えているにすぎないのに説明をした気でいるほうがよほど気楽

だと評している。

エホバの証人の「だれかが設計」シリーズと同じ。生物の表面だけをなぞって、「創造ガー」とやっている。無知。深く調べることをやめて思考を停止している。そっちの方が気楽だから。

まるで、エホバの証人の生き方そのもの。すべての家を訪問して回っていたエホバの証人に必然的に会っただけなのに、それを「真理」と断定し、何も考えなくなる。そっちの方が気楽だから。

ダーウィンは以下の例を挙げ、

自然の発明のすべてがわれわれの見るところ、完璧ではない

としている。

  • ミツバチの針が自らの死を招く
  • モミの木が莫大な量の花粉を浪費する
  • 女王バチが妊性のある娘を本能的に憎む
    などなど。

創造論者は、

種は変わると信じている者たちに対しては、あらゆる難題に完全に答えることを当然のように要求する。ところが自分たちは、種が最初に出現したときのことをめぐるすべての問題について、厳粛な面持ちで無視を決め込んでいる

だから、神はどこから来たんだっての?


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