新世界訳聖書は手抜きの機械的翻訳
エホバの証人 – STOPOVER(途中下車)より。『欠陥翻訳ー新世界訳』の2章『原典に不忠実、不正確』から。
各語の意味を決定するのはあくまでも、その語の字義ではなく文章全体の意味である。まず先に単語があってそれから文章がというのではない。先に言いたいことがあり、それから単語が選ばれてくるというのが通常の順序
この順序を取り違えているから、ものみの塔の新世界訳聖書は欠陥品になってしまった。しかも、この単語の選び方にも問題がある。
単語の訳語を統一しているから、聖句間の参照や比較対照しやすいというのがものみの塔の主張。しかし、それは全体の主旨を無視して訳語の統一にこだわる、という機械的翻訳がされたことを指す。
昨日も書いたが、まさに「木を見て森を見ず」。
godであればエホバのような機械的な翻訳、”A”ならば”い”、”B”ならば”ろ”という、いわば思考を怠った手抜き翻訳。その結果が「欠陥聖書」新世界訳聖書の誕生。
訳語の統一の問題については本資料の3章でもさらに指摘されている。2章では「木を見て森を見ず」の弊害、原典に不忠実になった部分が羅列されている。
理解不能な文脈の新世界訳聖書
分かりやすい例を本資料から引用する。
創世記4:12。アベルを殺害したカインに対する神の呪いの言葉。新世界訳だと
「あなたが地面を耕しても、それは自分の力をあなたに返し与えはしないであろう。」
おっ、おう・・・。何のこっちゃ?カインはアベルを殺す前は地面からパワーを得ていた?土属性的な感じ?地面が擬人化されて、さらにパワーをカインに与えるって何かの比喩なの?
口語訳だとこうなる。
「あなたが土地を耕しても、土地は、もはやあなたのために実を結びません。」
こんな風に分かりやすく言って欲しい。ただでさえ、実の兄弟を殺害して昂っているところなんだから。そんな欠陥翻訳だと伝わらないよ。
列王記第二4:10。新世界訳だと
「ぜひ、壁の上に小さい屋上の間を造り、寝いすと机といすと燭台をあの方のためにそこに置きましょう。」
壁の上に部屋を造る。この資料では”四次元ふう建築”とユーモラスに揶揄している。新改訳だと
「ですから、屋上に壁のある小さな部屋を作り、あの方のために寝台と机といすと燭台を置きましょう。」
新世界訳聖書が分かりにくくなっている裏の理由
子どもの頃、夏休みとかに聖書を全部読めと親に言われて、全体を読んだふりをしていたのだが、つまらないのでとてもマジメに通読できない。
私は、子どもの頃から読書好きで、三國志などは何回読んだか分からない。のだが、聖書だけはダメだった。これはものみの塔の新世界訳だったから。前後の意味がつながらない、意味不明なので頭に入ってこない。理解できなければ、つまらない。
理解できないのは、聖書が難しいからでも神聖だからでもなく、ものみの塔の新世界訳聖書が欠陥品だったから。
こんなにも分かりにくい聖書を信者に提供している裏を読むと、翻訳者の無能以上にマインドコントロール策略が見え隠れする。
お前たちエホバの証人信者は、バカで聖書だけ読んでも理解できない(欠陥聖書であえてそうしているだけなのだが)。ゆえに、ものみの塔の出版物を中心に勉強せよとなる。
塔の宗教本は、都合の良い独自解釈が盛り盛りのマインドコントロール用教材。繰り返し学習させ、設問の答えを探して自分で回答させる。
自分で答えを探し、発声して回答することで、信者はまるでものみの塔の内容が自身の考えかのように思い込む。信者たちはこうして、完全マインドコントロール状態へ連行される。
“エホバの証人が欠陥聖書『新世界訳』を与えられている理由” への2件の返信