空気の読めないエホバの証人2世

願いのない子供

エホバの証人2世は幼い頃から親や会衆内の人々の顔色を見ながら成長する。その場その場に適応しようとする。不適応状態だとこらしめという体罰が待っているし、大人しくお利口にしていると大人から褒められ両親の自慢となるからである。

そんなエホバの証人2世は成長するにつれて自分の意志や主張というものがなくなってくる。少年野球のチームの入りたい、学校の友達とキャンプに行きたい、『魔法使いサリー』を見たい、どうせ全部駄目だと言われるのだ。あからさまにものみの塔協会の教義に反した要望をすると余計に怒られてしまう。ごねたりすればこらしめが待っている。次第に自分の願いを押し殺すようになる。

エホバの証人2世の子供は暑い寒い、退屈となどいったことに対する忍耐力は人一番高い。毎週つまらない集会に5時間も耐え王国会館で座っていなければならない。炎天下や吹雪の中での野外での伝道奉仕活動に週に3時間以上、小学校に上がる前だったりすると週に20時間近くも連れ回されていたのである。苛酷な天候状況の中で子供が望もうと望まないと屋外を連れ回す行為は現代では虐待とみなされるだろう。

エホバの証人2世は自分の身の回りの環境に対してはどれだけでも我慢することが出来る。しかし環境でなく自分の周囲の人間が思い通りに動かないということに非常に憤りやストレスを感じることがある。





エホバの証人という社会不適合者

エホバの証人2世の周囲の会衆内の信者の行動はおおむね予想の範疇である。ときどき会衆内で不倫であるとか大暴れして組織を離れるといった強者が現れるのだが、それ以外の信者は大人から子供に至るまで良心に従いものみの塔協会の教えを忠実に守ろうとして取って喰われるだけの羊なのである。子供は画一的なエホバの証人2世ロボットになることが望まれ、大人も作り笑いの上手な人ほど会衆内で特権的なポジションに立つことになる。女性信者は常に男性信者を敬い年長者も敬意の対象となる。

予定調和そのものの王国会館で育ったエホバの証人2世は自由気ままに生きる人々に対して免疫が無い他人の予測不能な行動に慣れていないのである。他人の思いや行動の読めなさがエホバの証人の2世の社会への適応能力を低くしている。

エホバの証人の子供にとって小さな頃から人間関係と言えばエホバの証人社会だけである。”この世”の友人との付き合いは減らすように親に言われている。親も親族との交友をそっちのけでエホバの証人の活動にのめり込んでいる。この状態で成長すると少しでも人間関係がこじれた場合に上手く対応出来ないのである。

ものみの塔協会の教義に反した信者は組織から排斥処分となり村八分状態になる。エホバの証人2世も自分の主張と徹底的に食い違う他人を認めることが出来ない。自分の中でそういった人々を排斥処分にしてしまうのである。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。