エホバの証人2世ロボットの裏表
私は、ほぼ生まれながらにエホバの証人という宗教の2世信者として育てられた。エホバの証人というのは米国由来の新興宗教で、日本では「ものみの塔」という名称でも知られている。
私が子どもの頃に、家族ぐるみで付き合っていた宇部家という家があった。宇部家は両親揃ってエホバの証人という、教団内での通称「親権家族」。宇部家と我が家は同じ家族構成で、一人息子の宇部君は私と同じくらいの年齢だった。
宇部君は完璧なエホバの証人2世だった。騙されやすく染まりやすい、そして周囲に好かれるためにはどうすれば良いのか、それだけを考えている子ども。完全にエホバの証人の洗脳下にあった。しかし、
エホバの証人2世には必ず裏表の顔がある。両親の前と学校での顔、教団内での年上の信者の前での顔と、同年代のエホバの証人2世の間での顔、そういった裏表の顔を上手く使い分けている。
私がエホバの証人をやめたいと考え始めた小学校高学年の頃。わが家は引っ越して田舎に引っ込んでいたので、風の噂で宇部君のことを聞く。宇部君は教団に献身してバプテスマを受けたらしい。
バプテスマとはエホバの証人版の洗礼のこと。何もかもを、ものみの塔という偶像に捧げます、と誓う洗礼。宇部君は、小さな頃からエホバの証人の会衆内でも”模範的”な2世信者だった。若くして”兄弟”と呼ばれることになった生粋のエホバの証人2世。
そんな完全なる洗脳下にあるエホバの証人2世にも裏表があるのだろうか。宇部君に限っては、もしかすると聖者のように純粋にものみの塔道を追い求める求道者だったのかも知れない。
そう思えるほど、宇部君はロボットのようなエホバの証人の子供だった。眉毛はだいぶ濃かったけれども。
エホバの証人2世ロボットのセックスとマスターベーション問題
“エホバの証人2世ロボットの、思春期セックス問題!” の続きを読む