辛く悲しいエホバの証人の神権家族
私は生まれながらにエホバの証人2世として育てられた。エホバの証人というのは、米国生まれの自称キリスト教系の新興宗教。2世というのは、宗教2世信者。親の宗教を押し付けられた子どものこと。
私の家庭は、エホバの証人用語でいうところの神権家族だった。両親ともにバプテスマという儀式を受けた正式なエホバの証人。その子どもたちは、信教の自由を保障されることなく、当然のようにエホバの証人2世として育てられる。
片親と子どもだけがバプテスマを受けていても、もう片方の親が信者でない場合は神権家族には該当しない。神権家族で父が長老だったので、私の会衆内での立場は、子どもながらに優遇され一目置かれていた。
中学生のとき、同級生のエホバの証人2世が私より先にバプテスマを受けた。両親は口には出さなかったものの、私にも早くバプテスマを受けて欲しいという望みがあった。両親は、その同級生の親のことを羨んでいた。
しかし中学生の私は、いかにして早くエホバの証人をやめるかということを考えていた。そのため、両親からのバプテスマ希望をプレッシャーとしては感じていなかった。しかし、
親の期待や希望に沿えないということは、10代の私にとって辛く悲しいことだった。
エホバの証人の子ども、エホバという猛毒の媒介役
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