雪だるまを作れないエホバの証人2世の子ども、諦めと許しと

雪だるまも禁止、エホバの証人の子ども

雪だるまを作れないエホバの証人2世

息子の小さな頃の写真を見ていると、雪だるまと一緒に座っている写真を発見。彼の全身の大きさが雪だるまと同じくらい。何とも可愛らしく懐かしい。息子がまだ歩けるかどうかの年齢なので、雪だるまは私が作ったモノだろう。

私の小さな頃のアルバムにも似たような写真があった。雪だるまと子どもの私が並んでいるのだが、よく見ると違いがある。

息子のは雪を球状にしたモノが2つ重なった雪だるま。不格好ながらに私が描いた目、口もついている。私の小さい頃のは雪を球状にしたものが一つだけ。頭がついていない。

微妙な表情の幼い私、その横に丸い大きな球状の雪。気にしなければ、そのままスルーなのだが、私はその写真を見ていて悲しい事実を思い出した。これもエホバの証人にまつわる話。

子どもの私はコロコロと雪玉を転がして大きな球に。雪だるまの胴体を作った。そしてもう一個、一回り小さめの雪だるまの頭を作ろうとしたのだが、ここで両親にストップをかけられた。

雪だるまはエホバの証人にふさわしくない。

という理由で。

諦めるエホバの証人の子ども

“雪だるまを作れないエホバの証人2世の子ども、諦めと許しと” の続きを読む


「だるまさんがころんだ」ができないエホバの証人の子ども

「だるまさんがころんだ」さえ禁止、エホバの証人の子ども

幼児教育を受けられない子どもたち

幼稚園児の息子を、幼稚園バスまで送っていったときのこと。

バスを待っている間、息子が幼稚園の友達と「だるまさんがころんだ」と言って遊びはじめた。なんだか古風な遊びをしているなと思ったのだが、ふと気付くと私は「だるまさんがころんだ」で遊んだ記憶がない。

おそらく私が幼稚園や保育園に行っていないからだろう。息子が通う幼稚園もそうなのだが、幼稚園や保育園では、季節に応じて子どもに伝統的な習慣や遊びを教える。

生まれながらにエホバの証人2世だった私は、親が必要ないと決めていたせいで、幼稚園や保育園といった幼児教育を受けていない。

私同様にほとんどのエホバの証人2世の子どもたちも幼児教育を受けない。教団が幼児教育を受けることを推奨しないから。

小学校からは義務教育なので、エホバの証人2世の子どもでもしぶしぶ通わされる。それ以下の年齢のあいだは、エホバの証人の伝道奉仕活動という布教活動に連れまわされる。

私が幼児だった頃は、この布教活動が激しく行われ、エホバの証人の特徴になっていた。文字通り、家から家へと周り、赤の他人の家の呼び鈴を鳴らしまくる。炎天下でも台風が来ても、大雪が降っても、この布教活動に連れ周された。

些細なことも禁じられる、エホバの証人の子ども

“「だるまさんがころんだ」ができないエホバの証人の子ども” の続きを読む


『カルト宗教やめました。「エホバの証人2世」の私が信仰を捨てた後の物語』

カルト宗教やめよう

前作に続く『カルト宗教やめました。』

電子書籍でも発売されているので、ペーパーの本で読みにくい現役エホバの証人におすすめの一冊。

著者は元エホバの証人2世信者で現在は無事に脱会、そして親という、私と同じ立場で同感する点が多数。

見知らぬ家の呼び鈴を鳴らす夢を未だに見る

私もいまだにこの夢を見ます。エホバの証人をやめて25年以上経過した今でも。

同じ悩みや、同じ問題を抱えている他人がどう生きているのかを知ることは、自身の傷を癒すことに繋がります。是非この本を読んでカルト宗教やめましょう。

KindleUnlimited会員なら無料。(2023年7月現在)

¥990 (2024/01/06 09:22時点 | Amazon調べ)

深く同意したシーン

作者の母親がヘビ嫌い

“『カルト宗教やめました。「エホバの証人2世」の私が信仰を捨てた後の物語』” の続きを読む


『カルト宗教信じてました。』、元エホバの証人2世の実体験

エホバの証人の洗脳が解ける瞬間

エホバの証人2世の実体験のコミック

エホバの証人2世の実体験をコミック化した本です。洗脳が解ける瞬間が鮮やかに描かれています。このコミックの著者は、ネットの情報や教団外の書籍を見て、エホバの証人の洗脳が解けています。

ものみの塔協会が外部の情報に触れさせないようにしているのは、このようにして、信者の洗脳が解けるのを防ぐためです。

この本の作者は元々、エホバの証人の教理に懐疑的でした。現役信者である頃から、自身の子どもへの輸血を承諾していています。教団が推奨する子どもへの体罰も行っていません。エホバの証人と言えば、輸血は絶対禁止、子どもへの体罰(児童虐待)推奨の組織です。

この本の作者は、エホバの証人に洗脳されつつも、自分の頭で思考する能力がまだ残っていました。それでも、ハルマゲドン、その後の地球のパラダイス化という、突拍子もないエホバの証人の教理は信じ切っていました。

どんないい加減な教理でも、子どもの頃から繰り返し繰り返し、刷り込まれると脳に染みついてしまいます。まるでナイフで木に刻まれた文字のように。

この世の真理とは

“『カルト宗教信じてました。』、元エホバの証人2世の実体験” の続きを読む


『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』~エホバの証人2世の死生観

元エホバの証人2世の体験コミック

『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』

エホバの証人2世の境遇を描いたコミック。紙書籍版は中古しか販売されておらず(執筆当時2021年1月)。電子書籍版なら端末を覗かれない限り、読んでいるのを知られないので、現役信者の方にもおすすめ。

エホバの証人というのは、自称キリスト教系の新興宗教。2世というのは、宗教2世信者のことで、親の宗教を強要された子どものこと。私も、本書の作者と同じようにエホバの証人2世だった。

エホバの証人組織は、教団外の本を読んではいけないと信者に言うが、それは自分たちの主張を守るための情報統制。マインドコントロールの手段。自分から知ろうとしない限り、真理はあなたの元にはやってこない。

この本は危険でもないし、本ブログのようにエホバの証人組織に対して攻撃的・真っ向から批判しているわけでもない。コミックなので読みやすいし、絵柄も受け入れやすい優しいタッチ。

エホバの証人2世の気持ちを代弁する本

“『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』~エホバの証人2世の死生観” の続きを読む


親の限定的愛情に縛られる、エホバの証人2世の子ども

悩み続けるエホバの証人の子ども

笑えないエホバの証人2世

私は、生まれながらにしてエホバの証人2世として育てられた。

エホバの証人というのは、自称キリスト教系の新興宗教。日本ではものみの塔聖書冊子協会が組織の維持・運営を行っている。2世というのは宗教2世被害者のこと。親の1世信者によって宗教を強制された子どものこと。

私は、小学生の終わり頃にはエホバの証人をやめたいと思い始めた。そして、中学1年生のときに、エホバの証人を早々にやめることを決断する。1990年代前半のこと。

この頃の私はサッカーに熱中していて、エホバの証人活動に奪われる自分の時間を、自分の好きなサッカーに使いたかった。

一方、幼い頃からのエホバの証人の洗脳で、私は本当にハルマゲドンという世界の終わりがくると信じていた。

そして、私はものみの塔によって禁じられているマスターベーションをやめることができなかった。その罰で、ハルマゲドンで自分の身体が焼き尽くされる覚悟もできていた。

どうせ残り短い生であるならば、好きなサッカーを思いっきりやりたかった。

エホバの証人をやめるという決断をしてから、実行に移すまで1年近く時間を要した。この時期が私の人生の中で一番辛い時期だった

この15年後、私は無茶苦茶な生活をしていて、借金だらけの上、自動車免許取り消しになったりと人生絶賛迷子中。頭髪に円形脱毛症ができるほどのストレスだった。

それでも、エホバの証人をやめられずにいた14才の頃に比べれば、格段に楽しかった。何かちょっとでも面白いことがあれば、笑うことができた。14才の私は、一瞬たりとも笑うことのできない闇の中にいた。

エホバの証人一家の根底は嘘、エホバの証人家族が機能不全に陥る理由

両親の限定的愛情に縛られる、エホバの証人2世

“親の限定的愛情に縛られる、エホバの証人2世の子ども” の続きを読む


エホバの証人のやめるための考え方:今は二度とこない

今は二度とこない

幼い子どもへのエホバの証人の洗脳

私は、ほぼ生まれながらにエホバの証人2世として育てられた。中学生になると、私は自分がエホバの証人2世であることが嫌で嫌で仕方がなかった。

しかし、両親は15年近くものあいだ熱心なエホバの証人で、エホバの証人をやめるということは、両親の期待や両親そのものを裏切ることになると、私は思い込んでいた。

そのため、私は両親に対して、エホバの証人脱会の意志をなかなか言い出すことができなかった。

そもそも、私自身がものみの塔の深い洗脳状態にあった。物心つく前からエホバの証人として育てられたことが原因。

ものみの塔は体罰を推奨しているので、エホバの証人の親は、懲らしめと称して子どもに暴力を振るう。エホバの証人の子どもは、ものみの塔の教理を体の痛みで覚えさせられる。

天にエホバというおっかない短気な神様がいて、間もなく到来するハルマゲドンというこの世の終わりで、世界を焼き尽くす。私が罪を犯して悔い改めないと、永遠の闇に葬られる。こんな恐怖心に駆られていた。

エホバの証人をやめてしまうと、私の人生はハルマゲドンであっけなく幕を閉じてしまう。そう洗脳されていた。

バカバカしい話だが、これがエホバの証人2世の現実。

幼い頃から、ものみの塔の教理を痛みと共に体に叩き込まれた。そのため、おバカな教理を信じ切ってしまっていた。小さな子どもに、暴力による恐怖教育を行った結果

つまらないエホバの証人の集会に週3回も出席し、毎週末には恥を忍んで見知らぬ家の呼び鈴を鳴らす布教活動をしなければならない。布教活動中にクラスの同級生に会おうものなら、恥ずかしさMAXの地獄。

それを耐えることができたのは、私が深い洗脳状態にあったから。

ものみの塔の言うことは真実で、今さえ耐えればいい。そうすれば、ハルマゲドン後に、楽園に入って永遠の命を享受できる。そう信じていた。

エホバの証人をやめるための思考方法

“エホバの証人のやめるための考え方:今は二度とこない” の続きを読む


児童虐待が隠蔽されているエホバの証人の王国会館を通報せよ

児童虐待の王国会館

陰湿なエホバの証人の体罰

警察庁の犯罪統計によると、児童相談所に通告した子どもの数が2019年に過去最多になったとのこと。児童相談所に通告した18才未満の子供の数は10万人弱、そのうち身体的虐待が2万人ほど。

周囲にエホバの証人2世の子どもがいる人は、積極的に子供に通告させる、自ら通告するという行動を取れる時代になった。

エホバの証人の体罰は、子どものお尻をベルトや素手で叩く方式なので身体に証拠は残らない。しかし、子どもたちの心に大きな傷が残る。周りの正常な大人には、それを救う義務がある。

エホバの証人の集会が開かれる王国会館には、”懲らしめ”用の部屋があった。懲らしめというのは体罰、児童虐待に該当する。くだらない自己満足の公開講演がされている間、子どもたちは当然おとなしくしていることはできない。

公開講演というのは、週末の集会で行われる、男性信者による単独の宗教講話のこと。ほとんど自慰行為。

詳しくはこちらの記事で→エホバの証人2世の物的被害

エホバの証人は、懲らしめという体罰で抑えつけて、子どもの心をのっぺりと平らにして洗脳していく。静かに2時間座っている子どもが模範的な良い子ども、神エホバや両親から愛されるのだ、と体罰の恐怖で思い込ませる。

懲らしめ用の部屋は密室になっていて外に音が漏れなかった。私がしこたまお尻を叩かれていた30年以上前でも、教団指導層は虐待を”疑われる”ので、子どもの泣き声を外に漏らさないよう懲らしめを行え、と信者に通達していた。

エホバの証人組織の中では、組織的、伝統的に子どもへの虐待が行われている。私が懲らしめられた部屋には、水道用のホースが設置してあった。緑色のホースで、子どもの私はお尻を思いっきり引っぱたかれていた。30年以上前の光景が、まざまざと目に浮かぶ。

愛のムチとは?エホバの証人の王国会館を通報せよ

“児童虐待が隠蔽されているエホバの証人の王国会館を通報せよ” の続きを読む


親失格のエホバの証人、帰宅部強制のエホバの証人2世

親失格エホバの証人

エホバの証人2世、蔑まれているという思い込み

私は、ほぼ生まれながらにしてエホバの証人2世として育てられた。両親は2人とも、ものみの塔協会によって完全にマインドコントロールされたエホバの証人だった。

私が両親にようやく抵抗したのが、中学生になってすぐのクラブ活動の選択。

私の通っていたド田舎の中学校では、生徒全員が何らかのクラブ活動に所属する決まりだった。しかも、男子生徒はほぼ全員運動部に入部しており、文化部に入る男は非国民だという風潮があった。

しかし、私の両親は当然のように私を文化部に入部させようとしていた。運動部だと、エホバの証人活動に差し支えるため。これに私は断固抵抗した。

中学生のクラブ活動が文化部だろうと運動部だろうと、今の私にとってはどうでも良いし、周囲と違って運動部に入らないのも個性だと思える。しかし、

この頃の私は、”変人、変わり者、宗教、キリスト”と呼ばれ、学校内で蔑まれている、と思い込んでいた。これ以上、悪目立ちするのは思春期の私にとっては耐えられなかった。

周囲から浮かないように、私はどうしても運動部に入部したかった。

エホバの証人2世の、自意識過剰

“親失格のエホバの証人、帰宅部強制のエホバの証人2世” の続きを読む


エホバの証人の幼児へのエロティックな性教育は性的虐待

エホバの証人2世の高まる性的欲求

エホバの証人の性教育は性的虐待である

本記事は露骨な性的表現を含みます。閲覧にはご留意ください。

 

 

私は、ほぼ生まれながらにしてエホバの証人2世として育てられた。そして、私は小学校の高学年になると性的な衝動に強く駆られるようになった。これが1990年代初頭のこと。

思春期の男の子の性欲の高まりは正常なこと。好きな女の子ができたというのも原因のひとつかもしれない。しかし、それ以上に私の性的衝動には大きな原因があった。それは、エホバの証人の過激な性教育を受けた影響。

エホバの証人は小さな子どもに性教育を行う。マスターベーションはダメ。肛門や口を使ったセックスは禁止、そんなことをエホバの証人2世は幼児の内から教え込まれる。キスやペッティングは結婚するまで禁止。

淫行、姦淫、なんだそれ?という子どもに、ひたすら禁止、禁止と教える。

ものみの塔の宗教本には思わせぶりな写真や挿絵が載っていて、さらに少年の欲望を刺激する。

小さな子どもに、露骨な性的情報を教える必要はない。むしろ、不要な性的情報を植え込むエホバの証人は、児童・幼児に性的な虐待を加えている。

マスターベーション禁止のエホバの証人

“エホバの証人の幼児へのエロティックな性教育は性的虐待” の続きを読む