『無理ゲー社会』、世界転覆という陰謀を抱くものみの塔

陰謀論に支配されるエホバの証人

現実の代わりに、自身の認知をカルトに寄せるエホバの証人

『無理ゲー社会』、AmazonのAudibleで聴く。

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誰もが知っているように世界には不公正なことがたくさんあり、その多く、あるいはほとんどは個人の努力では変えられない。しかし、それを放置しておくと無秩序な世界からの脅威に常にさらされることになる。

だったらどうすればいいのか?現実が変えられないのなら自分の認知を変えればいい

これにズドンとハマってしまったのがエホバの証人。世界に理不尽がはびこるのはなぜか?

「今が終わりの日だからですー」「サタンですー」と。安易な地点に着地してしまう。

世界は混沌としていて、善も悪も紙一重。恐ろしい犯罪者にも優しい父親の顔はあるかも知れないし、いつもは優しい人にもどこか残虐な面があるかも知れない。

自分の判断の及ばないモノがある。知らない世界がある。自身の無知を認めることが知への第一歩であるのに、安直に結論を急ぐからカルトに堕ちる。

『星の子』の両親、早く風呂入れ~世界を広げることの効能

『一九八四年』~塔から与えられればどんなに愚かしいことでもそのまま信じられるJW

陰謀論にハマるエホバの証人

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『星の子』の両親、早く風呂入れ~世界を広げることの効能

ズレまくりのカルト親、早く風呂入れ

『星の子』、映画版を見て後味が悪いと言っていたわりには原作にも手を出してしまった。AmazonのAudibleで会員無料だったので聴く。こんなにも惹かれてしまうのは、宗教2世問題の占める割合が私の中で大きいからか。

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主人公の両親は宗教にハマり途方もなくズレている。ラストシーンを聴きながら、私は「早く風呂入れ」とずっと突っ込んでいた。そんな親のような者でも、子供を愛している。この愛が宗教2世の子供の足かせとなる。

親の信じちゃっているモノを否定できない。親の愛を拒絶できない。ゆえにカルトから逃げられない。

私はカルトにハマる親を捨てる覚悟でエホバの証人を脱会したのだが、相当に悩んだ。私自身も洗脳され、カルトを信じちゃっていたのだが、それはさほど関係なかった。

信じてしまっている神から裁かれようが、それは私自身の問題で覚悟を決めるだけ。甘んじて裁きを、死を受け入れる。

ただ、親の期待や愛情を裏切るのは難しかった。決断はできていて、実行に踏み出せないままひたすら時が過ぎた。

そうしてダラダラと脱会出来ないままカルトの中で時を過ごすと

薬を飲まされ、ICチップを埋め込まれ、催眠術をかけられ

高額の壺や水晶を買わされ、人生の全てを損なうことになる。

世界を広げることの効能

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子どもの命を差し出すものみの塔狂信者、エホバの証人

まるで死神の如く、病院に集まるエホバの証人

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』を読了。

出血多量の重症で病院に運ばれたエホバの証人の少年。信者の両親がエホバの証人の信条により輸血を拒否。輸血すべきか否かの狭間で悩む父親に対し、病院に駆け付けた信者がこう言う。「第十一章 説得」より。

あなたの意思にお任せします。自分でお決めになって下さい。それが信仰というものなんです。そうやって強くなっていくんです

強くなっていくというより、マインドコントロールを深め、無自覚、無感覚になっていく。親・大人・保護者としての自覚を失い組織の言いなりになる。子を失う痛みすら薄れていく。

エホバの証人たちは、「輸血を拒否して子供を死なすか否かは自分で決めろ」と言いつつ、大挙して病院に押しかけプレッシャーをかける。輸血をすれば、戒律違反になると。そして、組織の掟を破ればどうなるか分かっているなという無言の圧力。

そうしてエホバの証人の少年は亡くなった。

エホバの証人の信者たちが病院に駆け付けているのは、無論心配して、何らかの助けにならんとして。さらに、無輸血対応する病院への転院という目的も。

しかし、本事件の結果から鑑みると、エホバの証人たちは第一の目的として輸血を拒否させるために病院に駆け付けることになった。

エホバの証人が輸血が必要な状態になると、輸血を拒否して命を落とさせるために、信者たちがわらわらと病院に集まってくる。まるで死神。

親であって親ではないエホバの証人(JW)、親のような者

子供の命を差し出す狂信者、エホバの証人

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ものみの塔、自殺者が復活しちゃうかも知れない設定の闇

ものみの塔、罪深い自殺者の復活匂わし

エホバの証人(JW)の教義で異常な点。自殺者にも復活の希望があるように匂わしていること。そもそも人間は復活などしないのだが・・・信者たちは復活を信じちゃってるので、これを言っても仕方がない。

私が子供の頃、エホバの証人を強制されていて、そのときは自殺は重罪で復活などしないという設定だった気がする。ところがネットで検索してみると1990年くらいの教団資料では、自殺者の復活の是非は神が決めることという設定に切り替わっている。

繰り返しになるが、自殺者だろうとなんだろうと人類は復活などしない。よってものみの塔の設定した創作話など、どうでも良い。しかし、現役信者、そして信者予備群で自殺者が身近にいる人々にとっては大きな問題。

彼らが帰ってくるかも知れない、再会できるかも知れない。きっと再会できる。復活する!と思い込んでしまう。そしてせっせと不毛なエホバの証人活動に打ち込むことになる。

人の弱みをついて、信者を増やす、信者をつなぎとめるための自殺者も復活するかも知れない設定を創作。これは罪深いよ。そもそも人間はだれ一人復活なんかしないっての。

墓がない日本のエホバの証人は復活しない

自殺者の復活教義は、何もかもを冒涜するもの

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ラッキーナンバー666、元エホバの証人の数字の話

エホバの証人の親のような者の思考状態

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』の「第十一章 説得」より。

エホバの証人の少年が、信条による輸血拒否で亡くなった川崎事件。その事件が起きたのが昭和60年6月6日。この6が続く日について、エホバの証人が

あの日は不完全数の六が三つも続いたからな

と。だからこの事故が起こったとでも言うのだろうか。迷信に左右されるマインドコントロール信者の発言。そんなしょうもないことに心をとらわれているから、エホバの証人になって人生を棒に振ってしまう。

6というのは神の数字ラッキーセブンの7に対して、悪魔の数字。という設定。

6が3つ続く日付だからという理由でエホバの証人の少年が命を落としたというのだろうか。エホバの証人の少年が亡くなったのは、エホバの証人の教義に従って輸血拒否したから。日付は関係ない。

そもそも、悪魔の数字の日にエホバの証人が死ぬなんて、悪魔の方が神より力があるということ?

さらに、昭和60年和暦の6は、昭和天皇の即位に合わせた年。エホバの証人は人間を崇拝しないという設定なので、天皇に対する敬意は相当に薄い。その昭和天皇の年号の60年の6が効力満点の数字みたいに言っている時点でまぬけな矛盾。

エホバの証人の「体質」改善

666を避ける元エホバの証人

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エホバの証人 > 大なりわが子、エホバの証人の親のような者

エホバの証人の親のような者の思考状態

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』の「第十一章 説得」。本書のクライマックス。

昨日の記事で、マインドコントロールが進行すると、エホバの証人の親は「親のような者」に成り果てると書いた。その親の思考状態が下記のように本書で描かれている。

目の前で死にかけている子供を見て、輸血をすれば助かるという場面。

輸血してもらおうか

と考える。しかし、

ふと、自分を迎えてくれたエホバの証人たちの温かさを想い出した。今輸血を認めれば、彼らからは離れなければならなくなる

この迷いも一因となり、頑なに輸血拒否を続け、子供を絶命させた。

本当にこの父親が、エホバの証人から離れるのがイヤで子供の輸血を拒否したのか、本人の心の内までは分からない。とはいえ、エホバの証人の親のような者の心情をうまく説き明かしている。

輸血拒否の最大の要因は、将来の祝福を子供本人も含め失うというエホバの証人の教義設定。さらに、組織から追い出されるのも怖い。前者はマインドコントロールゆえの思考なので、トホホンとしか言えないが、後者はなんとも自己中心的な思考。

やっと見つけた温かい居場所を失いたくないという稚拙な発想。子供の命を救うために最善を尽くすべきタイミングで、この自己都合が混じるのがエホバの証人の親。まさに親であって親ではない親のような者。

エホバの証人 > 大なりわが子の、親のような者

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親であって親ではないエホバの証人(JW)、親のような者

エホバの証人の輸血拒否事件、あと一歩で救われた命

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』の「第十一章 説得」

エホバの証人の信条による輸血拒否。その結果、少年が死に至る様子が描かれた本章。事故直後から亡くなるまで。

エホバの証人の両親が病院に駆け付けるのが遅れていたら、無事に輸血が開始されていた。少年の被っていた帽子に自宅の電話番号が書いていなければ、エホバの証人の両親に連絡が入ることはなかった。

何かひとつでもボタンを掛け違えていたら、少年は生き残っていた。生きていたとすると、亡くなった少年は私の5才ほど年上。21世紀の今ここに、家庭があり、子供がいてという可能性があった。

その可能性を打ち砕いたエホバの証人という宗教は決して許されるべきではない。

親であって親ではないエホバの証人

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家族を人質にとるエホバの証人(JW)、入信時と脱会時

エホバの証人が増殖した理由

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』、「第十章 道」。

20世紀の日本でエホバの証人が増殖した理由。我が家もそうだったのだが、専業主婦の母親が入信。その母親に子供が道連れにされる。そして、最後に父親が陥落というのが負の連鎖によるエホバの証人増殖パターン。

最後に父親が思い切ってジャンプしてエホバの証人堕ち。ものみの塔は通常の思考回路をふっとばす用意をしていて、それにハマるとエホバの証人道という破滅の道へ自らジャンプしてしまう。

家族まるっと入信するようゴリゴリに勧めるエホバの証人、なのに・・・

家族の悪事を見逃すな

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エホバの証人に煽られる嫉妬心、実は羨ましくも何ともない神権家族

エホバの証人に刺激される嫉妬心

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』、「第十章 道」より。

家族を持ちながらも感じる孤独、日本でエホバの証人が拡大した20世紀の専業主婦女性特有の孤独、もしくは単なる人類共通の孤独。そういった孤独を安易に埋めようとするとエホバの証人に騙される。ここまでが昨日の記事の内容。

その後、刺激されるのが嫉妬という感情。

集会に行くと、前の方に必ず、一家揃って”神権家族”が座っている。そのなごやかな雰囲気と、希望に満ちた表情

たまらなく羨ましかった。いつか自分たちもああなりたい。あの幸せな絵の中の一人になりたい。

彼らは、幸福の象徴だった。

“神権家族”というのは、一家揃ってエホバの証人という家族のこと。エホバの証人の毒牙にかかった後、神権家族を羨むようになったとき。こうなったときには、嫉妬という醜い感情を鷲掴みにされた後。既に手遅れなのかも知れない。

嫉妬心が湧く前に、冷静に、ものごとを多面的に見られれば。

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エホバの証人道、孤独と嫉妬心を刺激され堕ちていく

エホバの証人道に堕ちるのは、感情を刺激されるから

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』より。

通常の思考順序、手順を経由すれば、エホバの証人という奈落への一本道へ足を踏み入れることはない。しかし、通常手続きをすっ飛ばしてエホバの証人という破滅への道を選択させる仕組みがものみの塔にはある。

この辺は昨日の記事にて。

ターゲットの感情に訴え、理性を捨てさせる。恐怖、悲嘆、絶望、孤独を抱える人を甘い言葉でたらし込む。または、あえてそういう負の感情を持たせることで、エホバの証人という不条理な道へ跳ばせる。

エホバの証人に逃げなければならないほどの負の感情、その大半が家族にまつわるもの。

家族を失った悲しみ、孤独、そこを突くのが復活というトンデモ教義だったり、エホバの証人コミュニティの疑似温もり。

さらに、家族をエホバの証人側の人質にとり、家族を失う恐怖心、家族の中での孤独感を覚えるように誘導する。

エホバの証人堕ち、最初は孤独と嫉妬から

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