かつてのエホバの証人の新世界訳聖書は字義訳
『欠陥翻訳ー新世界訳』より。聖書知識が豊富かつ研究熱心なかたの執筆した資料。ネットで簡単に閲覧できることに感謝。資料は下記にて読める。
きっちり調べ尽くしたであろう本資料の存在はありがたい。特に、私みたいに「ものみの塔嫌い」ゆえに聖書も嫌いな人、勉強するなら他分野に時間をさきたい人にとっては。
また、根が不真面目なので「エホバの証人はダサいから嫌い」という理由で、2世信者をやめた私の立場からすると、エホバの証人を否定する立場になってなお、真面目に聖書を調べるという真摯さに感銘を受ける。頭が下がります。
さて、序文より。ものみの塔聖書冊子協会の
新世界訳聖書というのは字義訳聖書である。この字義訳という翻訳方針は新世界訳の看板になっている。もちろん字義訳にもそれなりの利点があると思うが、「過ぎたるは及ばざるよりも劣れり」で、字義優先に走りすぎると深刻な問題が生じてくる
「字義訳」とインターネットで検索すると、今回紹介しているSTOPOVERサイトかJW.ORGのサイトが上位に出てくる。要は「字義訳」スバラシーって言っているのはものみの塔だけってこと。
誰も目にも留めないというか、空気のように軽い「字義訳」を謳って喜んでいるのはものみの塔だけ。
字義訳っていったいなんだろうか?言葉の意味のままに訳すということ?それならば新約聖書で、『神』に該当する部分を『エホバ』にすり替えているのはどういうこと?
※2024/1追記。この字義訳聖書は、現在は読みやすさというか理解しやすさを優先した体裁の現代語バージョン聖書に置き換わっている。軽いノリの聖書になったのだが、その分恣意的に翻訳しやすく、ますます新世界訳聖書を読む者を騙しやすくなった。
新世界訳聖書はカルトに堕ちる罠
さらに序文では、
- キリスト教団体の体質
- 用いる聖書の翻訳
- 教理
は三位一体の位相関係、フィードバックシステムであると述べている。その上で、
現ものみの塔教会の最大の欠陥は、神権ファシズム、組織崇拝ともいえるその体質であり、それが生み出した弊害である。したがって一言でいえば、新世界訳の欠陥とは、この組織崇拝が生み出した欠陥でもある
エホバの証人の使っている新世界訳聖書の欠陥は、ものみの塔の欠陥そのものということ。
ものみの塔がカルト的な危険をはらんでいる以上、ものみの塔の翻訳した新世界訳聖書は同様の危険を持つ悪書。カルトの聖書を読めば、堕ちるべくしてカルトの罠にかかる。
「近寄るな カルトの手引き 新世界訳」
“新世界訳聖書は、カルトの罠に堕ちるべくして堕ちる悪書” への1件の返信