エホバの証人の罪悪感と贖罪、本当に救うべきは・・・

エホバの証人の不毛で有害な布教活動

エホバの証人信者にとって、布教活動に費やす時間は信者の成績のようなモノ。エホバの証人は、伝道者と呼ばれる布教活動の資格を取得すると、布教にあてた時間を記録し、提出することが求められる。
(※2023年12月追記、2023年11月以降、開拓者と呼ばれる一定以上の時間要求をされる立場以外の伝道者は、時間報告が不要になった。)

この伝道者にはいとも簡単になることができる。私も小学校高学年の時には、この伝道者という資格をとらされた。そして、伝道者カードと呼ばれる紙に、自分の布教時間を記載して報告していた。

布教活動にあてる時間だが、正規開拓者と呼ばれるマインドコントロール末期症状の信者になると年間800~1,000時間。こんな多数の時間を、採算のとれない自称ボランティア活動で浪費している。

時給1,000円で計算しても、年間80万円~100万円、私の両親は、これにさらに20年という月日が乗算される。現金での寄付も毎月しているので、これだけでは収まらない。

エホバの証人活動の何と非生産的なことだろうか。勝手に自己満足しているだけならまだしも、人の家庭を不幸に追い込み、他人の人生を棒に振らせるための宗教活動。そんな不毛で有害な行為に、多額の財産と時間を捧げている。

エホバの証人のバプテスマとは

もっとタチの悪い成績で言うと、何人導いたという表現がある。要は何人にバプテスマ=洗礼の儀式を受けさせたかということ。

最初は、自分が発掘してきた新しい信者に対して、聖書研究と称して自宅に上がり込む。この聖書研究は、ものみの塔の宗教本によるマインドコントロール教育。ここでカルト教理と恐怖感・危機感を叩きこむ。

そのまま、その発掘信者を伝道者に昇格させて、バプテスマまで受けさせて、身も心もものみの塔に捧げさせる。まさに献身。それが導くと呼ばれる行為。

「何人も導いてきた」などと言っている古株の信者は、それだけの人生を棒に振らせ、数多の家庭を崩壊させてきた。私の両親も、そうやって誤った方向へ導いてしまった人々への罪悪感にさいなまれている。

元エホバの証人の罪悪感と贖罪

エホバの証人という宗教について、両親と話すことはほぼ皆無なのだが、もし話すとすれば、自分を責める必要はない、ということを伝えたい。誤った道に導かれたのも、そしてその方向に進んでしまったのも、その人々自身の責任でもある。

自分を責めることはない。自分だって騙され、欺かれ、多くのモノを失ってきた。ただ、罪を犯した事実は変えられない。知らず知らずとは言え、無垢の人々を騙し、カルトにいざなった事実。

エホバの証人というカルトに騙される人は、無垢というより情報弱者、浅はか、知能レベルが低いという表現が正しい。そういった騙されやすい人々の、有限な時間や財産をカルトへ捧げさせてしまったという事実からは逃れられない。

自分を責める必要はないのだが、自分の罪と向き合い、今やるべきことやるべきだ、と私は考えている。私は、エホバの証人というカルトに誰も導いてはいないのだが、親のせいとはいえ、図らずもこのカルトに協力してしまった。

14才までとはいえ、一旦は伝道者だった(嫌々だったのだが)。私の両親は深く傷つき過ぎたため、今のところ贖罪は無理。私は、自分自身と両親の贖罪のため、ものみの塔を崩壊させるべく活動をしている。

本当に救うべきは・・・

現役信者の人は、自分の贖罪うんぬん以前に、今の自分をどん底から救うべき。今日は日曜日だった。わが家は早起きして、家族で買い物・食事・ドライブへ。平凡で些細だが、もう二度と戻らない家族の休日。

家族がバラバラになり、エホバの証人の集会に参加していた人は、まず目を覚ますべき。本当に大切なものは何か?本当に救うべきは誰なのか?

本当に大切なモノは、限られた家族との時間、自分自身の時間。

本当に救うべきは、不毛にもエホバの証人活動に時間を浪費している自分自身。

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