無輸血推奨者が引用するエホバの証人サイト、一番信用できないところからの引用

安全な場所から、評論家の詭弁

時間の無駄だと思いつつ、何とか読破した『血液の闇』。

第5章「血液製剤と感染症で、病院は荒稼ぎ」

朝鮮戦争で血漿を輸注された人のほぼ22%が肝炎にかかった

だったらどうすれば良かったって言うの?戦場で悠長に「無輸血手術でお願いしますー」って、エホバの証人みたいにやるの?「22%が肝炎」どころか、100%の人が死んじゃうよ。

戦場という前提を無視し、過去のできごと、当時のベストな対応を、未来から結果を知っている者が否定している。評論家の詭弁。

血液製剤使用量は都道府県によって最大10倍近い格差があり、その結果が何をもたらしているかなど日本中のどこの研究機関を研究していない。本書が引用するような海外のデータを参考とするならば、血液製剤使用量が多い県はいったいどんな被害が出ているのか、想像もつかない

想像もつかないって、被害が出ていないから想像もつかないのでは?本書は、むやみやたらと不安を煽ってくる。

一番信用できないところからの引用

第6章「無輸血手術が世界の流れだ!」

下記のように医学会の意見を引用している。

「多くの患者にとって輸血は益より害となる可能性がある」

本書お得意の「可能性」。一部の患者にとっては輸血が益になるということ。命が救われるってこと。それ以上の益はない。

日本から世界に眼を向けてみると、いまや輸血批判論文や文献は数が多くて書ききれない

の直後に

「エホバの証人」サイト「無輸血治療」には世界の動向が記されている

って、おいおい、そいつらだけじゃないの?

本書では、エホバの証人サイトからの引用を多発。一番信用できないところから引用してる。本書の信頼度が推し量れる。

彼らは弾圧、迫害にも耐えて輸血拒否の医療を推進、普及した

と、エホバの証人のことを評しているが、少なくともここ日本では弾圧、迫害などされていない。

こっちが宗教2世として、エホバの証人という宗教を強要されて迫害された。私は、輸血拒否で五分五分の手術に挑まされ、体罰を受けた。これら児童虐待を推奨したのはエホバの証人組織。

「エホバの証人は最善の医療措置を積極的に求める。外科医が担当する患者の中では、グループとしてもっとも知識のある人たちだ」(リチャード・K・スペンス博士、外科医)

どこの馬の骨か分からない医者の発言を引っぱってきて、誤解を広めるのはやめてくれ。エホバの証人は全血はNGだけど、分画ならOKと言っているんだよ。いったいどんなマトモな知識があるって言うの?

人類が生み出した神との対話、エホバの証人の輸血拒否について


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