飢饉は、エホバの証人的「終わりの時代」のしるしではない
昨日の記事の続き。エホバの証人の「終わりの時代」のしるしに終止符を打つ。
昨日の記事で、「大規模な戦争」がエホバの証人の言う「終わりの時代」である1914年以降の特徴ではないことをあげた。続いて、飢饉。数値は、『ファクトフルネス』という本を参考にしている。
ポチップ
飢餓を、世界の全人口に占める低栄養の人の割合で量る。すると、1970年の28%から、2015年で11%に減っている。エホバの証人的「終わりの時代」の間に劇的改善がみられる。
昨今、「コロナ禍、ウクライナ紛争で、飢餓人口が1億人も増えている」という報道があるけれど、こんなのでエホバの証人は「終わりの時代のしるしガー」とか言っちゃうから騙される。
飢餓人口が1億人増えていると言ったって、いつに対して増えたのかきちんと考えないと。2019年⇒2022年の話。ここで1億人増えたって、1970年に比べれば、飢餓人口も世界人口に占める飢餓人口比も減っている。1970年の飢餓人口は28％、世界の3割が飢えていたんだよ。
1900年には16億だった世界人口が、現在では80億人、世界人口が増えているのに、飢餓人口の占める割合が減っている。つまり、お腹いっぱいな人が劇的に増えているわけで、飢饉はエホバの証人的「終わりの時代」の間に、順調に減っている。
前述した、近年の飢餓人口増加というのは、SDGs（持続可能な開発目標）の2030年までに「飢餓をゼロに」という文脈に対して語られることが多い。既に次元が違う。
これからの将来、飢餓人口がゼロに近づくことはあっても、1970年レベルの世界の3割が飢えるというレベルに至ることは考えにくい。
エホバの証人的「終わりの時代」が始まった1914年以降、世界の食糧事情は大幅改善。飢餓をゼロにする試みが間で進んでいる。よって、現在は「終わりの時代」ではない。
エホバの証人的「終わりの時代」に、世界は良くなっている
地震については、ごく最近の記事で否定しているので省略。
エホバの証人の主張が露骨に誤り！大地震増加の陰謀論はウソだった
続いて病気。
エホバの証人は「コロナがー」「梅毒がー」「エイズがー」と、目先のことだけで「終わりの時代のしるしガー」と、まるで何かの一つ覚え。
まず、コロナ。
コロナウイルスで690万人が死亡している（世界人口79億人）、2020年～2023年まで。
スペイン風邪は4000万人～1億人（当時の世界人口18億人）が死亡している。1918～1919年。
上記の2つはエホバの証人的「終わりの時代」に起きた流行病。「コロナがー」ってエホバの証人は言っているけど、スペイン風邪ほどの威力はない。「終わりの時代」の間に、伝染病の威力は低下している。
そして、「終わりの時代」以前の14世紀、ペスト（黒死病）で7500万人～2億人（当時の世界人口4億人）が亡くなっている。
世界人口に占める死亡者数の割合でも、単純に死亡者数だけを見ても、「終わりの時代」以前のほうが、伝染病の被害は甚大。
天然痘は、エホバの証人的「終わりの時代」に入って、根絶されている。1850年に天然痘感染者がいた国は148か国。それがエホバの証人的「終わりの時代」に入って1979年には0か国に。
いやー、エホバの証人的「終わりの時代」、いい時代ですな。
エイズの場合。100万人あたりのHIV感染者は、1996年に549人だったのが、2016年には241人に半減。発症＝死という病気でもなくなっている。
エホバの証人的「終わりの時代」の間に大幅改善。やはり、エホバの証人的「終わりの時代」のあいだに世界はよくなっている。
梅毒。日本国内のデータだが、1948年には20万人を超えていた梅毒患者の届出数が、2022年で1万人超。2010年頃は1,000人を切っていたので、ごく最近に、流行が警告されている。それでも1948年の20分の1。エホバの証人的「終わりの時代」に入って大幅改善。
ここ数年の流行を理由に「終わりの時代ガー」とやるのなら、1914年は全く関係ない。そもそも、患者数が1948年に比べて圧倒的に少なくなっている。やはり、エホバの証人的「終わりの時代」の間に世界はとても良くなっている。
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