『宗教2世』は、故郷もバックボーンも捨て去るしかない

いくら宗教親の心情が清々しくても・・・

『宗教2世』より。Session1-7。

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宗教2世アンケートのフリー回答から。違和感のあった回答。

自分が信じる信仰というものに子どもも入れて、一家で幸せになりたいという心情は自然なものだと思うので、宗教2世問題への対策としてよくあげられる、法律で教団に入れる年代を制限すべきだということが妥当なことかどうかはわかりません

エホバの証人をはじめとしたカルト宗教の場合は妥当。妥当というか、やるべきことだし、それだけでは足りない。なぜならば、

宗教親の心情は自然なモノなのかも知れないが、宗教親が信じている信仰の方が不自然で有害なモノ。信仰されるモノが創作された恣意的な悪なので、宗教親の思いがいかに自然でも、結果は禍々しいモノになる。

その劣悪環境から、子どもたちを救うのは当然。良識ある社会の務め。そして、情弱信者をも救い出せる民度の高い社会への変革が求められている。

この問題は、きれいごとだけでは片付かないので、宗教親の純粋な気持ちを弄び、宗教2世の人権を迫害するカルトそのものを叩きつぶせと、私は言っている。

カルトに囚われていた時の延長線上、カルトの後遺症

汚れた故郷と、忌々しいバックボーン

なかなかに違和感のある宗教2世の発言のあるSession1-7。

多くの元2世信者にとって、教団やそこで出会った信者はバックボーンであり、故郷のようなものでもあるので、言葉を選ばない過激な批判はつらく感じることもあります。批判は必要ですが、配慮は忘れず言葉も選んでいただきたい

私も元2世信者なのだが、この方にこそ言葉を選んで頂きたい。この人は、本当に「元」2世なのか?まだ、半ば洗脳状態にあるのではと勘繰りたくなる。

この人は、「多くの元2世信者」と括っているが、性虐待を受けたり、家族を崩壊させられたり、身内に死者を出した元2世信者にとって、教団が故郷のような存在であるはずがない。私にとっても、エホバの証人は汚らわしい恥の象徴。

私にとってエホバの証人という教団や、そこで出会った信者はバックボーンでも、故郷でもない。良い思い出もほろ苦い思い出もない。苦々しく汚らわしいモノでしかない。

初恋のあこがれ美人女性信者の思い出とかもあるにはあるが、彼女が若々しい人生を棒に振るのを、傍観することしか出来なかった。これも含めて暗黒の黒歴史。

そもそも、批判が必要だと思うモノをバックボーンにしちゃダメでしょ。バックボーンとは自分の根幹・背骨ともいうべきモノ。そこに批判が必要なモノを置いちゃダメ。

宗教2世は、故郷もバックボーンも全部捨てないといけない。だってそれらが批判すべきモノなんだから。エホバの証人をはじめとしたカルトなら悪。悪に由来するモノを自分の根幹とすれば、誤った方向に進むに違いない。

残念だし、とてもサビシイことだけど、元宗教2世は故郷もバックボーンも捨て去るしかない。


“『宗教2世』は、故郷もバックボーンも捨て去るしかない” への1件の返信

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