現役エホバの証人公認心理士からの返信メール
現役エホバの証人によるオンラインカウンセリング「オリーブの葉」の構造的問題を検証中。無料のお試しメール相談一往復を利用。
こちらからの往信メールに対して、返信が来た。以下。いつも通り、私の名前は変更している。
※本件の相談は、宗教支援の制度構造を検証する目的で行った架空の事例です。
実際の虐待事案ではなく、現役エホバの証人カウンセラーの対応姿勢を検証するために用いています。
公益性のある問題提起として、社会的な議論の材料とするためのもので、業務妨害の意図などはありません。
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山羊 男様
詳しくお気持ちや状況を書いてくださり、ありがとうございます。
思いがけず衝撃的な情報に触れ、強い動揺を感じておられるのは、
とても自然なことです。 体罰に関するご記憶や会衆内での出来事が思い起こされ、 心が大きく揺さぶられているご様子が伝わってきました。これは、 過去の痛みが刺激によってよみがえる「心の反応」として、 臨床的にもよく見られるものです。 また、ご自身の過去の関わりを振り返って自責の思いを抱えたり、
組織の対応への疑問や複雑な感情を抱いておられる点にも、 深い誠実さを感じます。 お子様や他の子どもたちの尊厳を真摯に大切にされてきたからこそ 生まれる感情だと受け取りました。 信仰についても、長年真剣に向き合い、多くの時間や労力、
経済的支援を捧げてこられたからこそ、「 知らされていなかった事実」に直面したときの衝撃や揺らぎは、 非常に大きなものだと思います。 法的知識をお持ちである山羊様にとっては、 倫理や正義感との間で葛藤が深まりやすい状況といえるでしょう。 いただいたご相談内容は、信仰・法律・
個人史といった複数の要素が絡み合っており、非常に重層的です。 今すぐに「どうすべきか」という結論を出すよりも、 まずはご自身の中で起こっている感情や考えを丁寧に整理していく ことが、長い目で見て有益だと考えています。 心の奥にある思いを安全な場で少しずつ言語化していくことで、 ご自身なりの納得感のある方向性が見えてくることも多いのです。 メールという形でももちろん対応可能ですが、
内容の複雑さを考えると、 必要に応じてZoomやチャットでの対話形式も併用すると、 よりきめ細かいサポートができます。まずは山羊様が今、 特に苦しい・整理したいと感じているポイントから、 一緒に見つめていければと思っています。 ご質問への直接的な回答をすぐに差し上げられず、
もどかしさを感じられるかもしれませんが、 専門家としてはこのステップを丁寧に踏むことが、 最も確かな支援になると考えています。引き続き、 どのような形でもサポートさせていただければ幸いです。 オリーブの葉カウンセリング
公認心理師 MAI
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※メール文中の「MAI」は業務上の署名であり、個人の本名かは不明。先方が自ら名乗った名称であり、業務上の表示と理解しています。個人攻撃の意図は一切なく、現役エホバの証人によるカウンセリングの実効性の検証を目的としたものです。
この返信内容が、公認心理士失格と言って差し支えないモノなのか、答え合わせは明日の記事にて。