『カルト宗教信じてました。』、元エホバの証人2世の実体験

エホバの証人2世の実体験のコミック

エホバの証人2世の実体験をコミック化した本です。洗脳が解ける瞬間が鮮やかに描かれています。このコミックの著者は、ネットの情報や教団外の書籍を見て、エホバの証人の洗脳が解けています。

ものみの塔協会が外部の情報に触れさせないようにしているのは、このようにして、信者の洗脳が解けるのを防ぐためです。

この本の作者は元々、エホバの証人の教理に懐疑的でした。現役信者である頃から、自身の子どもへの輸血を承諾していています。教団が推奨する子どもへの体罰も行っていません。エホバの証人と言えば、輸血は絶対禁止、子どもへの体罰(児童虐待)推奨の組織です。

この本の作者は、エホバの証人に洗脳されつつも、自分の頭で思考する能力がまだ残っていました。それでも、ハルマゲドン、その後の地球のパラダイス化という、突拍子もないエホバの証人の教理は信じ切っていました。

どんないい加減な教理でも、子どもの頃から繰り返し繰り返し、刷り込まれると脳に染みついてしまいます。まるでナイフで木に刻まれた文字のように。

この世の真理とは

エホバの証人の楽園とハルマゲドンの教理についてです。この本にも書かれていた真理があります。これに気付けは、あなたもエホバの証人をやめることができます。

ハルマゲドンでこの世の人が滅ぼしつくされ、エホバの証人しか存在しなくなった地球は、決して楽園ではありません。そこは、エホバの証人だらけの魅力のない退屈な世界です。

そこで永遠に生きていくのなら、ハルマゲドンで死んでも良いので、『今』の一瞬を全力で生きるべきです。

幸いなことにエホバの証人の教えでは、神エホバに背き、ハルマゲドンで滅ぼされても一瞬で死ねます。死後、地獄を永遠に彷徨ったりということはないです。

ならば一択です。エホバの証人だらけの禁欲生活を永遠に続けるなんて、あり得ません。限りある人生を、自分の選択で生きるべきです。

そもそも人生は一度きり、寿命や事故で死ねばそれで生涯は終わり。火葬で燃やし尽くされて、骨だけになった人間が復活なんてするはずがありません。これが真理です。

重く伝わってくる言葉の数々

作中には赤裸々な体験が語られています。経験者のエホバの証人2世なら共感できる部分が多いと思います。

エホバの証人は美人が多い

これはどうかと思います。確かに私が子どもの頃(20世紀の話)は、美人な信者も多少はいたような気もします。そんな人々もエホバの証人を続けていたら、今では人生を浪費し、見る影もなくなってしまっています。

エホバの証人は、古風なメイク、古風な服装なので、好みの分かれるところではあります。

子どもは成人までに親と絶縁して宗教を辞めるか心を病むか

親と絶縁させる宗教など何の意味もないですよね。そんな親たちも、元を正せば、ほとんどが子どもの教育に悩んで入信したのです。それなのに終着地点は家族の崩壊とは、何とも皮肉なものです。

心を病む若い信者も多いでしょう。子どもの頃から愛する両親に虐待され、学校でも恥を忍ぶ我慢の日々、過剰な自意識にさいなまれることになります。

若い世代で自殺者も出ているそうです。自ら命を絶たせたり、精神を病ませるとは、救いどころかものみの塔は災厄そのものです。

エホバの証人は貧困ビジネス

信者に学が無く、貧乏であるほど神にすがるようになる

高学歴なエホバの証人2世というのはいません。組織にとって都合が悪いからです。

私はド田舎の公立中学校に通っていましたが、学校の成績は良かったです。普通の大人のエホバの証人よりも頭が良くて、口が達者だったので、大人の信者相手に教理の矛盾を突いて得意になっていました。

こんな信者だらけになると都合が悪いですよね。ですから、ものみの塔は進学に対して否定的です。

逆に、弁護士になったりすると、一般の信者の目の届かないところに隔離され、特権的に扱われます。元信者から性的虐待などで訴えられた時の裁判要員になるのです。

組織も間違いを犯すというのはおかしい

神の名を語るなら一点の曇りも許されません

この点に現役の信者も気付けると良いのですが。

終末の予言解釈をはずす都度、ものみの塔は言いわけをして、信者を欺き続けています。頼りにならない組織からは離れるべきです。そんないい加減な集団に、たった一度の自分の人生をすべて捧げていいのか、よく考えて下さい。

子供たちだけには、信じない自由を与えてあげてほしい。神のフィルターを通さなくても、存分に愛してあげてほしい

私も元エホバの証人2世として、自分の子どもには私と同じような悲劇にあって欲しくないと思っています。熱心なエホバの証人だった両親を半面教師として、以下の指針を掲げています。

  • 子どもを無条件で愛すること
  • 子ども本人に生き方を決めさせること
  • 決めさせるために、自分で考える能力を養うこと

こんなことは、エホバの証人の親には決してできないことです。

違うタイプのエホバの証人2世の体験を綴ったコミック↓

『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』

本作の続編はこちら↓

『カルト宗教やめました』


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