エホバの証人2世の子どもは折り紙の手裏剣も禁止
私は、ほぼ生まれながらにエホバの証人2世として育てられた。そのため、子どもの頃にはゲーム機を買って貰えることなど無かった。エホバの証人がゲーム禁止というわけではないのだが、各エホバの証人家庭の親の裁量で禁止される。わが家は禁止だった。
ゲーム機が買って貰えない家庭はいくらでもあるので、今となってはたいしたこともないのだが、子どもの頃の私は、自宅にテレビゲームがあるという夢の空間にあこがれていた。そんな夢は当然叶うはずもなかった。
今回は、折り紙の話。現在40才の私は、息子と折り紙を折って遊んでいる。折り紙の本を見ながら、息子に手裏剣を折ってやったのだが、気付けばそれ以降、私は手裏剣ばかり息子に折るようになっていた。
二枚の折り紙を対称になるよう各パーツに折り、組み合わせると美しい幾何学模様の手裏剣が出来上がる。この手裏剣を、大人になった私がひたすら何度も折っている。これには、子どもの頃の私が手裏剣を折ることが許されなかったことが影響している。
エホバの証人は戦闘的なモノ一切を忌避する。武器である手裏剣を作って投げたり、チャンバラごっこをしたりというのは、エホバの証人の子どもにとって禁止事項。
折り紙で風車(かざぐるま)を折って手裏剣のように投げただけでも、両親に怒られた。子どもの頃の私は、あの綺麗な幾何学模様の手裏剣を折ってみたかったし、他の子どものように手裏剣を投げて、忍者遊びをしたかった。
エホバの証人2世の子どもはお化けの折り紙も禁止
“エホバの証人2世の子どもと、手裏剣やお化けの折り紙” の続きを読む