『新NHKにようこそ!』エホバの証人臭が薄くなるも・・・

たかが知れてるエホバの証人の陰謀論

『新NHKにようこそ!』

『新NHKにようこそ!』、『NHKにようこそ!』のリライト令和版。前作に比べて、エホバの証人臭が劇的に薄くなっている・・・のだが、エホバの証人的なモノに対抗するエッセンスのようなモノは健在のようで。

序文より。エホバの証人にこそ読んで欲しい名文。

ネットにあふれる陰謀は、99パーセント以上の確率で、ただの妄想、もしくは意図的な大噓にすぎない。

エホバの証人もそう。ハルマゲドンやら神の王国やらサタンやら、ただの妄想、大嘘にすぎない。

そんなものに気をとられるのをやめ、人は身の回りの生活を少しずつ改善していくことに注力すべきである。

エホバの証人もそうしてくれ。老後破産して生活保護受給するとかやめてくれ。

自らがコントロールできるものに力を注ぐことでのみ、人は自分の人生を、より良いものにしていくことができるのだから。

結局、

適切で地道な努力だけが実を結ぶのだが、そういった努力をしたくない人々が、一発逆転を謳うエホバの証人に堕ちていく。「神の王国がー」なんておバカなことを言っていれば、当然人生は悪化する。

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『NHKにようこそ!』、帝国会館でご奉仕会とは・・・

宗教2世少年の独白

エホバの証人を待つ悲惨な将来

エホバの証人がモデルのカルト宗教が出てくる『NHKにようこそ!』。

じわじわと、本当にじわじわと、あまりに遅くて気がつかないほどの、どこまでもどこまでもイヤらしいスピードで、俺たちはゆっくりと追いつめられているのだ。困ったり、参ったり、泣いてみたりしても、どうしようもないのだ。誰もがみんな、いつかは大変な目に遭うのだ。それは遅いか早いかの違いだけで、結局いつかは、ものすごくやりきれない事態に陥ってしまう

エホバの証人もこんな感じ。

じわじわとエホバの証人にハマっていく人ばかりでもないだろうし、進行に遅かれ早かれあるのだが、いつかは大変な目に遭うのは共通。カルトにハマったつけを払う日はくる。やりきれない事態に陥る。

家族や友人を失い、職も変え、取り返しのつかない時間を失う。そして、エホバの証人組織の約束は何一つ果たされない。

世界を滅ぼすハルマゲドンが来て地上が楽園になって、そこでエホバの証人だけが永遠に生きるなんていうバカげた約束が果たされるはずがない。そんなこと聖書のどこにも書いてないのだから。

『NHKにようこそ!』アホウな新興宗教団体に弄ばれる宗教娘

帝国会館でご奉仕会

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『NHKにようこそ!』アホウな新興宗教団体に弄ばれる宗教娘

自身を省みず、架空の外敵を作るエホバの証人

エホバの証人がモデルの宗教娘が出てくる『NHKにようこそ!』。この宗教娘は不幸のどん底にいる。

エホバの証人みたいなカルト宗教を養父母が強要してくるから不幸だということもあるのだが、生い立ちゆえの不幸さを抱えた者が神の存在を求めちゃうという構図も透けて見える。

鬱積する怨念、尽きることのない社会への憎悪、怒り。
しかしそれらの怒りは、そのほとんどが自分自身へのふがいなさに由来している

だが、その事実を認めて自らの無能さを自覚する作業には、かなりの勇気を必要とする。人間ならば誰しも、自分の汚点を見つめたくはない。
そこで陰謀論者は、自らのふがいなさを外部に投影する。
自らの外に、架空の「敵」を作り出してしまう

これ、エホバの証人。

我が身を省みず、サタンがいるから世の中が悪い、人間は原罪を持っているから不完全だと。だから、神様助けて~と。

いやいや、正しい方向に努力しないお前が無能なだけだろ。神にすがらず、自分の知力・体力総動員で努力しろよ。それでダメだったら宗教でなく、行政や頼れる親兄弟、民間の団体やら、いろいろ調べて様々なところに当たってみろよ。なんでカルト宗教一択にしちゃうの?

さらに、この手のカルトは、自分たちが真理の民だから世間から迫害されている、とかのたまう。

そんなことねぇよ。子どもを輸血拒否で殺し、体罰を推奨してきたから、正当な非難を受けているだけだろ。

不幸な宗教娘

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エホバの証人脱会者で治っていない人、解けていない人

治っていない脱会者

社会になじめないエホバの証人2世

『みんなの宗教2世問題』5章「宗教2世はいかに描かれてきたか」。

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村上春樹の『1Q84』について。作中にエホバの証人をモデルにした新興宗教が登場する。その宗教の2世信者が脱会後に感じる苦しみ。リアル世界のエホバの証人2世にも共通する。

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信仰を捨て、教団を離れたのに、世間を忌避するように求められながら育ったために、一般社会の共同体になかなか馴染めない。そして信仰を捨てたにも関わらず、かつて信じていたものを全面的に否定できるかと言えば、そうでないことも多く、その葛藤が不安をはぐくんでいく

脱会後もカルトの呪いに囚われ、社会になじめない。これはこれでキツイ。しかし、多かれ少なかれ誰でも同じような悩みは抱えている。所属する組織が変われば、なじみにくいこともある。

治っていない人、解けていない人

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忘れることのできない宗教強制の恥辱、エホバの証人脱会に犠牲は伴わない。

エホバの証人脱会に犠牲はない

忘れることのできないエホバの証人という恥辱

『みんなの宗教2世問題』5章「宗教2世はいかに描かれてきたか」。

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村上春樹の『1Q84』から。エホバの証人がモデルの宗教の2世信者が出てくる。主人公の宗教2世の青豆という女性は、10才で宗教を脱会。

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十歳より前に起こったことを残らず忘れてしまおうと、彼女は長いあいだ努力を続けてきた。私の人生は実際には十歳から開始したのだ。それより前のことはすべて惨めな夢のようなものに過ぎない。そんな記憶はどこかに捨て去ってしまおう。

エホバの証人の脱会者も同じ。宗教を強要された恥辱に満ちた脱会以前の生活は忘れてしまいたい。暖かな子ども時代の記憶を持たないまま、家族からは信仰を違えたことを理由に忌避される。

家族も、家族のハマっている腐った宗教のことも忘れてしまいたい。新しい自分に生まれ変わりたい。宗教を強要されていた悲惨な幼少期のことは忘れ去ってしまいたい。

しかし、そうもいかず

どれほど遠いところに行こうと試みても、結局はここに戻ってこなくてはならない

幼少期に受けた屈辱と傷が完全に消えることはない。忘れ去ることはできない。

それならばと、私も戻ってきた。

私は脱会後、エホバの証人のことは忘れ、一切関係ない顔をして20年近く生きてきた。しかし、エホバの証人のことは、どうしても消し去ることができない私の人生の恥部だった。

だったら、エホバの証人のほうに消えてもらうしかない。

そして、エホバの証人が悪だと知っている者、エホバの証人がもたらす災いを知っている者として、エホバの証人を見逃すことができない。地の果てまで追いかけ、エホバの証人をこの世から消し去る。

エホバの証人をやめるのに犠牲はない

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家族を引き裂くニセ宗教、取り返しのつかないモノを奪っていくエホバの証人

家族を引き裂くエホバの証人

家族を引き裂くニセ宗教

『みんなの宗教2世問題』5章「宗教2世はいかに描かれてきたか」。

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村上春樹の『1Q84』、エホバの証人がモデルになっている宗教2世が出てくる。主人公の宗教2世の青豆という女性には兄がいた。

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彼女が決意して家を出たとき、彼は両親の言いつけに従い、信仰をまもって生活していた。今どうしているのだろう?しかし青豆は家族の消息をとくに知りたいとも思わなかった。彼らは青豆にとって、もう終わってしまった人生の部分だった。絆は断ち切られてしまった

家族の絆を断ち切る。これがエホバの証人。

そもそも、両親の言いつけに従い、信仰を守る必要などない。何を信仰するかしないかは子どもが自分で決めればよくて、親に強要されるモノではない。親は好きに自分の信仰を子どもに教えればいい(限度を超えるのは愚かだが)。しかし、子どもがそれに従う必要はない。子どもにも自由意志がある。

自身の願いにそって正しく行動し、腐ったニセ宗教を捨てれば、家族の縁が切れる。そんなバカげたことが起こるのが、カルトやニセ宗教。人々に害をもたらすばかり。エホバの証人はその筆頭。

エホバの証人が誕生日を祝うべき理由、家族を取り返すために・・・

取り返しのつかないモノを奪っていくエホバの証人

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フィクションを凌駕するエホバの証人の悪、『1Q84』より

フィクションを凌駕するエホバの証人の悪

「エホバ」という恥ずかしワードで揶揄される

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村上春樹の『1Q84』、エホバの証人がモロにモデルになっている「証人会」というカルトが出てくる。

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一人の男子が「証人会」の布教活動をしていることで彼女を揶揄した。家から家をまわり、馬鹿げたパンフレットを渡して回っていることで

そりゃ、バカげたパンフレットを渡して回っていれば揶揄される。これがエホバの証人2世の日常。

しかし、果たして本人が心から望んでやっているのか、強要されてやっているのか、あるいは騙されているやっているのか、それくらい酌んで欲しいモノだが、小学生やそこらの子どもにそれを求めるのは難しい。

エホバの証人2世が「エホバ」と呼ばれて揶揄されること

それを想像する際、筆者の胸苦しさは、自分がそう呼ばれたときと同様に、極限まで高まる

「エホバ」という忌ま忌ましい恥ずかしワードで呼ばれバカにされる。愚かなエホバの証人親のせいで。

子どもでもエホバの証人がバカげた宗教というか、愚かな振る舞いだと認識している。それなのに、こんなおバカなカルトに騙される大人というのは、いったい何を考えているのだろうか。何も考えていないんだろうね。

フィクションを凌駕するエホバの証人の悪

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『1Q84』、エホバの証人2世の意味不明な人生罰ゲーム

エホバの証人2世の罰ゲーム人生

人倫を大きく踏みはずすカルト、エホバの証人

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村上春樹『1Q84』、エホバの証人がモロにモデルになっている「証人会」というカルトが出てくる。

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村上春樹は登場人物に以下の真理を語らせている。エホバの証人が掲げる輸血拒否から。

「証人会」はまとも宗教とは言えません。もしあなたが小さな子供の頃に大きな怪我をしたり、手術を要する病気にかかったりしていたら、そのまま命を落としていたかもしれません。聖書に字義的に反しているからといって、生命維持に必要な手術まで否定するような宗教は、カルト以外の何ものでもありません。それは一線を越えたドグマの濫用です

エホバの証人の輸血拒否は一線を越えたドグマの濫用。しかもエホバの証人が輸血拒否を教理に掲げる理由は、目立ちたいから。一線を越えるどころか、人倫を大きく踏みはずしている。

というか、輸血は聖書に字義的に反していない。聖書に輸血すんななんて書いてない。

エホバの証人の子ども、クラスメイトに証言という辱め

エホバの証人2世の意味不明な人生罰ゲーム

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カルトはカルトと宗教バッシングできる国に戻れ、そして『説得』。

同じ宗教の宗教2世でも十人十色

カルトはカルトと宗教バッシングできる国に戻れ

『みんなの宗教2世問題』5章「宗教2世はいかに描かれてきたか」。

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宗教2世は、宗教が描かれる作品をどう見てきたか。まずは『イエスの方舟』。これは見たことない。

「イエスの方舟」事件は、1979年から80年にかけて、若い女性たちを中心とした信者集団が、教祖に導かれて全国を共同体ごと放浪し、マスメディアがこれをカルトとして厳しく非難したという内容だ。この事件でマスメディアが手を染めた宗教バッシングが反省された

ん?いったい何を反省してるの?

正しくないモノは正しくないとバッシングできるのが言論の自由。それに反論するのも言論の自由。若い女性が教祖に騙されて全国を放浪するのはカルトそのものなので、厳しく非難しないマスメディアのほうが機能していない。

宗教バッシングは信教の自由を侵害するものでなく正当な行為。プロ野球チームの監督がヘボだったらバッシングされるだろ。なんで宗教はバッシングされたらダメなんだよ。

マスメディアに対し監視は必要だが、不要な反省を促すことこそ不要。カルトはカルトなんだ、と言える国に戻らんことを。

あの『説得』。

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Once Upon a Time in CULT 2nd Generation

宗教2世は宗教2世が出てくる創作物をどう見てきたか?

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

『みんなの宗教2世問題』5章「宗教2世はいかに描かれてきたか」。

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本章は

宗教2世の当事者が、宗教2世問題に直接的または間接的に関わる創作物に対してどのような感じ方や考え方をするかについて、その一例を示したエスノグラフィー

エスノグラフィーというのは、集団を観察して記録する研究手法のことらしく。宗教2世被害者が宗教2世が関連する創作物にどんな反応を示したかの観察記録といったところか。

いきなり出てきたのが、クエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。

ん?これ宗教2世関係あったっけ?

現実世界でのロマン・ポランスキーの妻シャロン・テートを惨殺したチャールズ・マンソンのカルト集団「ファミリー」の共同体が描かれる

なるほど。カルトつながり。

私的には、この映画に出てくるのは1世信者っぽいのだけだったので、宗教2世として心がざわめくことは一切なく。しかも、ヒッピー系なので、表面を必死に取り繕うエホバの証人とは程遠いわけで。

しかし、人によっては、このレベルでも元エホバの証人2世心に一石投じられるらしく。少なくとも、本書著者はそのようで。

エホバの証人も「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のカルトも、弱者が依存させられ搾取される構造は共通。人によっては宗教アレルギーが反応する模様。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は、宗教絡み問題はスカッとさせてくれるので、個人的には良い映画。というか、主演共演の2人が超豪華だし、タランティーノ作品なので一度は見るでしょ。

エホバの証人2世という出自を明かせない理由

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