エホバの証人2世の闇
エホバの証人2世とは、エホバの証人という宗教を親から強制される子どものこと。
エホバの証人の子どもは、常に大人の信者の顔色を伺いながら成長する。
古株で歳のいった気難し目な怖い兄弟姉妹(※)は、平気で他人の子どもを怒鳴りつける。自ら手を下すことはほとんどないが、両親はそういった年長者の言いなり。両親はそういった古株信者から、懲らしめという体罰を教唆される。こういった厄介古株は、子どもにとって要注意人物。
※エホバの証人は信者間でお互いを兄弟姉妹と呼び合う
はたまた、王国会館(※)に初めて連れてこられた非信者の人には、部外者として気を使って接さなければならない。私は、親や他の信者の態度から、何となく「エホバの証人の闇を外に見せてはならない」のだと勘付いていた。
※エホバの証人の集会所、KH、Kingdom Hall
信者たちは、闇とは思っていないのだが、明らかに部外者に対しては態度が違う。良い部分だけを見せようと必死になっている。
このような複雑な環境でエホバの証人の子どもは育つ。その間に、周囲に自身を過剰適応させる能力を養っていく。
この適応能力と本人の毒気のなさも影響して、一部のエホバの証人2世は、すぐに会社などの狭い社会環境には馴染んでしまう。
出世や金銭報酬にがめつさを見せないし、忍耐強い特徴は、根気強く真面目に仕事に取り組むと高く評価もされるケースもある。子どもの頃から、ものみの塔の宗教本を散々読まされているので、高等教育を受けていなくとも活字には強い。
しかし、エホバの証人2世は心の内には大きな闇を抱えている。
一例として、その場にいる自分を心から大事にすることが出来ない。ハルマゲドンがくれば全てが終わると洗脳されているため、全てはその場限りの投げやりなモノ。その場だけを取り繕えば良いという安易な生活態度になる。
大人になる頃には、既に精神状態がズタズタというエホバの証人2世も存在する。特殊思想と異常生活の強制、体罰。それらの結晶。環境への過剰適応は大きな疲労となって蓄積されていく。
現役エホバの証人2世のタイプ
エホバの証人2世だった私には、常に「いずれその場を去る」という思いがあり、その日その日を周囲と無難にやっていくスタイルをとっていた。敵を作らないのだが、本当に仲の良い友人が出来ない。
エホバの証人組織は信者でない友人を作るということを勧めていない。友人とするのなら、まずエホバの証人の世界に引きずり込んでからというスタンス。まずは信仰を証言をせよということ。
エホバの証人の中には、これを間に受けて職場で自身の信仰を証言する者がいる。そうなれば、もう本人は変わり者扱い。一般社会で宗教の勧誘活動はNG。エホバの証人というカルトであればなおさら。このパターンのエホバの証人2世は、社会に馴染むことができない。
逆に、エホバの証人であることをひた隠しにして社会に溶け込もうとする人もいる。信仰の証言など周囲には一切しない。しかし、教団の教理を破ったり、エホバの証人活動に不活発になったりするわけではない。この二面性も、エホバの証人2世の特徴。
しかし、これをいつまで続けられるだろうか。いつかその二人の自分に疲れ果ててしまう。
まずは、エホバの証人を辞める。そして、時間をかけて社会に馴染んでいく。そうしないと、いつまでもよそ行きの人生、取り繕った人生を送ることになる。そんなモノは無価値で自分自身にとって有害。
エホバの証人の教理を押し付けられない、ホンモノの人生を見つけないと。
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