統治体も言わば神憑り
『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する』から。
3章『世界同時多発的に起きる「宗教消滅」』
- 韓国のキリスト教、とくにプロテスタントの宣教師のなかには、説教壇で神憑りするような、日本でいえば新宗教の教祖にあたるような人間たちも少なくない。あるいは、宣教師の熱狂的な説教によって、信者たちが神憑り状態に陥ることもある
エホバの証人の場合は、末端信者に神が憑依することも壇上の演者に憑依することも一切ない。その代わりに統治体というエホバの証人の最上層メンバーは神からの唯一の伝達経路ということになっている。
その設定を良いことに、統治体は聖書を独自解釈しまくり。
血を食べるな→輸血拒否
戦いを学ばない→兵役拒否、武道拒否
霊感憑依集団の統治体の存在根拠も、聖書の独自解釈。
エホバの証人は、末端の信者まで含めて神憑り状態になることはないとはいえ、統治体の霊感に圧倒的信仰を抱いている。意味合いはまったく同じ。見た目にバカっぽいか否かの差だけ。
まだ見た目にバカっぽい方が騙される人が少ないのだからマシ。騙される層の選別がなされている。エホバの証人のように、私たちは唯一の正しい経路を知っている、そして、あくまで理性的を装っているので悪質。
エホバの証人は、霊感を受けていますという統治体の主張に妄信を抱いているのだから、神憑りの教祖の説教で憑依している勘違いしているのと同じ。
エホバの証人の場合、大会や集会などの熱を帯びた講演で神憑りと同じ現象が起こっている。鳴りやまない拍手と一体感、そして同調圧力で集団への帰属意識をくすぐられる。集団からの疎外感に恐怖を覚える頃には妄信者の出来上がり。