カルト信者の親が子どもに迫る二択、いずれの行き先も悲劇

子どもを間違いなく不幸にするカルト親

『カルトの花嫁』第3~4章。

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親孝行とは、親の期待に応えて生きるのではなく、自分自身が幸せになることであって、その結果それが親孝行に繋がる

カルト信者の親はこうは考えない。期待を目一杯かけてくる。その期待はカルトの価値観や基準に沿ったもの。

昨日の記事でも書いた通り、カルト的生き方をすれば不幸になる。それは水が低きに流れるがごとくの方程式。ゆえにカルト信者の親は子どもを不幸にする。

私はそんな親を持ったからこそ、わが子には自分の望む生き方をして幸せになって欲しいと思う。私の考え方や思想を押し付けないように、子どもには自分の頭で取捨選択できる人間になって欲しいと願う。

カルト2世信者が迫られる二択

カルト親は子どもを不幸にするので、親失格。それでも子どもの方は親に愛されたいと願う。

なぜだろうか?

まずは生存本能でそうプログラムされているから。物理的に親に捨てられれば、幼い子どもの生き延びる確率はぐっと低くなる。

子どもには精神的にも親が必要。親に認めて貰うことで自己を確立し自分に自信を持つようになる。世界中を敵に回したって親だけは味方でいてくれると思うから、不安だらけの外界へ羽ばたいていける。帰る家があるから冒険できる。

これを持たないのがカルト信者2世の子ども。

親は子である自分より、カルトの教義や神を優先する。子どもがカルトを辞めれば親には愛されなくなる。

私は例外で、カルトを辞めても親に愛されなくはならなかった。なので、正しくは「カルト2世の子どもがカルトを辞めれば、親から愛されなくなる可能性がある」。

この可能性があるだけで、カルト信者2世にとって人生は真っ暗闇。カルトを続ければ不幸になるのは方程式のごとく一直線。カルトを辞めれば親に愛されなくなる可能性がある。この二択を子どものうちに迫られる。

我が家の場合は、私がエホバの証人を辞めても、親から愛されなくなることはなかった。その前に私からカルト親を拒絶した。結果、親は私とカルトを天秤にかけ、彷徨い、後に人生を取り戻した。

とはいえ、私は14才のときにカルトと同時に親を捨てている。その段階で決定的に私たち家族の何かが壊れた。それは親がエホバの証人を辞めようと、私への愛を示し続けようと元に戻ることはなかった。

あのとき、親に捨てられていたら。例え精神的な意味でも捨てられていたら、今の私は無かったかも知れない。誰にも愛されないと思い込み、誰も愛さない一生を送ることになっていたかも知れない。


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