カルト宗教に属することは悪だと「思わせる」
エホバの証人が取り上げられている宗教特集の『週刊東洋経済 2022年10/8号 宗教 カネと政治』。『2世への支援策は?』のページ。
宗教2世に対して外部の人ができることとして、記事内の下記の記述。2世信者に
教団外社会もそんなに悪くないと「思わせる」こと
と書かれている。
私が思うにカルト宗教の2世信者にとっては、教団外社会こそが良いのであり、教団内社会が劇的に悪いと「思わせる」必要がある。そうしないと信者はいつまでも教団に留まり続ける。
それでは本人の人生が徹底的に損なわれるだけでなく、エホバの証人のようなカルト宗教の場合は、社会に対しても害をなし続ける。いったい誰がそんなことを望もうか。
宗教2世は生まれながらの被害者だが、成長するうちに大人になる。そのまま教団に留まり続けるなら、有害なカルト活動を行い続けることになる。それは社会的に有害な存在。
宗教2世の子供は自分の意思で選択することができない。生まれながらに宗教を強要・強制されるから。主体的に何かを選んだり、人生を切り開くことが出来ないように仕向けられる。大人になっても一部の2世信者はそのまま。
そのまま無自覚に過ごせば、いつまでも宗教2世として教団に留まり、無意識的に罪を犯し続けることになる。カルト活動者として。
教団に留まり続けることは悪であり、罪であると自覚させる。そして、教団外社会こそが良いと「思わせる」ことができれば脱退への道が開ける。
カルト組織は悪だが、信者個々人は・・・
カルト宗教に関わることは罪であり、悪だと社会が定義してやらねばならない。罪を問うか否かは別として、カルトに所属することは悪だと2世信者たちに認識させる。
これはカルト信者個人を攻撃したりということでなく、社会としてカルトを容認しないということ。だってカルトは反社会的組織でしょ。
信者個々人に着目すると、2世信者は生まれながらの被害者だから、十分に情状酌量の余地がある。自らカルトに足を踏み入れた1世信者は愚かに過ぎるのだが、情弱で騙されただけ。ここも情状酌量の余地がある。
そして1世2世問わず現役信者はマインドコントロールされ、自己で思考する能力を奪われている。罪を問うのは酷すぎる。
組織としてのカルトは一切容認できない完全悪で消し去るべきもの。しかし、哀れな個人信者は心神喪失状態にある。責めるべきでなく、救うべき存在。
全てのカルト信者にとって「お宅の組織はカルトで、そこに所属することは悪事ですよ」と知らしめる。そして、「その教団外にした、良いことがない。ホンモノの人生がない」と「思わせる」必要がある。どうやって?続きは明日。
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