『ものみの塔』誌が発行されず、エホバの証人組織が存在しない未来に

『ものみの塔』が発行できなくなる未来に

『近現代日本とエホバの証人』より。第一章「エホバの証人の救済観と組織観」後半部分。

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ものみの塔の宗教本(本というか雑誌というか機関紙のアレ)の件。

神の意思は統治体に伝達され、その知識は、ものみの塔聖書冊子協会世界本部が発行する文書によって与えられるとされている

その文書『ものみの塔』誌について脚注から

『ものみの塔』誌は長期にわたって月二回発行されていたが、2008年から月一回に発行回数を減らし、集会で使用するための「研究用」と、布教で配布するための「一般用」に分割された。さらに「一般用」は二カ月に一回発行(2016年~)、年三回発行(2018年~)と徐々に縮減され、これに併行して紙媒体からダウンロード形式に移行し、ページ数も削減されている

神の言葉の唯一の経路という「設定」のものみの塔の文書。これの発行回数の削減、ページ数の削減、遂にはダウンロード形式に変更と。出版費用の削減なのか?インチキネタが尽きたのか?

神の言葉であるはずのものみの塔文書の流通量が減るということは、ものみの塔の化けの皮が剥がれつつあるということ。ものみの塔が神の言葉の唯一経路という設定を守り切れなくなるほど弱体化している。

私がこのカルトを強制されていた頃は、月に2回「ものみの塔」と「目ざめよ!」が発行されていた。忌ま忌ましい宗教誌が月に4冊も。それが年にたったの3回。大幅縮小。だが、まだまだ足りない。

このカルトの勢力を極小にして、新たな文書の発行など一切できなくしたい。もしくは発行禁止に。児童虐待&児童性虐待&マインドコントロールによる人権侵害組織の文書が出回らない未来を、子孫に。

冗談教理に騙される人を見殺しにしない社会に

ものみの塔は、神の言葉の唯一経路という設定。これについて本章は以下のように書いている。

教団組織を神聖化するこうしたロジックによって、予言の失敗による離脱者増加の回避が図られてきた

ロジックと言える代物ではなくて、むしろ勝手に主張している無根拠教理。言った者勝ちなので私も言っておく。このブログは神の霊感を受けたモノで、すべての現役エホバの証人にとって有益です

唯一の経路とされる組織への忠節が自己目的化し、組織の位置づけも先鋭化

したのがエホバの証人。組織崇拝者。この組織の頂点に君臨するのが統治体。その権威の根拠について、本書では、正確にエホバの証人の主張どおりに以下のように書いている。

統治体と信者たちを分かつ基準は、統治体の構成員が、没後ないしハルマゲドン後に、天でキリストとともに統治する側になることが判明しているとされている点にある。「天的クラス」「(キリストの)忠実で思慮深い奴隷級」と称されることもあるその人数は14万4000人と限定されており、その大半はすでに天に挙げられたともいわれている。統治体は、存命中の天的クラスの信者のうちからさらに選ばれた十数名の男性信者によって構成されていることもあり、神聖視されている。一方、統治体以外の一般の信者たちは、将来、地上の楽園で統治を受ける側になる

冷静に、客観的に読むと、相当にヤバい。刑事事件を起こすような武闘派な破壊的カルトと言っていることはまったく同じ。

旨みをしゃぶり尽くす一部の上級信者の、大量に存在する搾取される側の信者を騙すための言い分。こんな妄言に騙される奴が本当にいるのか?とすら思う。巧みな論理トリックも説得力も皆無。何かのギャグ。

こんな冗談みたいな教理をかつて自分が信じていた、両親が信じていたということが、今では信じられない。そして、今でも、このギャグみたいな教理のすべてを信じて疑わない信者が、日本に20万人もいる。

この哀れな人々を救わなければならない。それを信教の自由とか、個人の自由意志と言って見捨てる社会が続いていいのか?騙されている奴には「騙されている」と教え、救いの手を差し伸べる未来をこの国に。そして、さらに騙される人々が増えないよう、予防できる国に。


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