エホバの証人2世の不健康な罪悪感

エホバの証人2世の罪悪感

私は幼い頃からエホバの証人2世として育てられた。我が家は両親ともに熱心なエホバの証人であるという神権家族だった。両親の期待に応えようとして立派なエホバの証人になろうと試みたことが私には何度かある。エホバの証人をやめる14歳になるまでの期間のことだ。しかし結局は性に関する問題を解決することが絶対に出来なかった。これでは正当なエホバの証人になることなど不可能である。

ものみの塔協会はマスターベーションや婚前交渉を禁止している。10代の男の子にそんな厳格な教義を守り切れるはずがない。エホバの証人2世の子供は幼い頃から不要な性教育を受けている。ただでさえ性欲が爆発しそうな思春期になるとエホバの証人2世の場合は生半可な知識ばかりが先立ち自身の性欲を抑えきるのは絶対に無理である。私の場合は既に小学校の高学年の頃からマスターベーションが常習化していた。

マスターベーションをやめられないという罪の意識はそんなに無かった。そもそも罪の1つや2つを犯した所で今さらという感じだった。子供の頃から繰り返し行ってきた神エホバへの反逆の数々が私の過去には積み重なっている。今さら常習的に罪を犯していることを自戒するはずなど無かった。

架空の存在に対する罪悪感

発覚する前にやめたのだが小学校低学年の頃の私には万引き癖があった。ゲゲゲの鬼太郎やキョンシーといった心霊的な子供向けテレビ番組、キン肉マンや戦隊物という攻撃的なテレビ番組を見るだけでも神への反逆となるのである。給食の前の合掌をしたり校歌をちょっとでも歌っているふりをしたりするだけでも罪である。小さな嘘など絶対に駄目だし心の中で誰かを呪っても罪なのだ。

ものみの塔協会の教義は厳しすぎるのでエホバの証人2世の子供は幼い頃から罪を犯しているという実感がある。実際には神エホバなど存在しないので罪を犯しているのはものみの塔協会と両親に対してである。到底守り切れないルールを造る側に問題があるのだ。本当に完全無罪のエホバの証人など存在しない。表面だけを上手く繕っているだけだ。

ただ私の洗脳が解けたのはエホバの証人をやめて10年近く経ってからだった。20代前半の頃まで私は天にいる神エホバに対して常に罪悪感を覚えていた。幼い頃から根付いたものみの塔協会の洗脳教育はそんなにも長い間悪影響を及ぼすのである。恐ろしい限りである。幻想の存在に対して罪悪感を覚えるという何とも不健康な状態が私には長く続いたのだった。


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