エホバの証人(JW)2世の異常な性欲、奪われる未来

恋愛禁止、薄い現実、エホバの証人2世

小学校6年生の頃に私には好きな女の子がいた。周囲の噂ではその女の子も私に対してまんざらでもないということ。しかし、エホバの証人2世のカルト信者として育てられていた私に、異性との交際が許されるはずもなく手の施しようがなかった。

エホバの証人の男女交際が認められるのは、お互いが正式なエホバの証人になってから。しかも、結婚を前提として。要するに大人になるまでNG。

相手をエホバの証人の信者に引きずり込み、お互いに組織に献身してから清い交際関係を経て結婚、それからようやく、ことに至ることが出来る。小学生の私にはあまりにも果てしなく長い道のりだった。

そもそも、好きな女の子をエホバの証人の世界に引きずり込むなんていうことが出来るはずがない。私はエホバの証人2世として悲惨な少年期を過ごしていた。好きな女の子を同じ目にあわせる訳にはいかない。

私には既にこの頃からエホバの証人脱会の意思があった。早く大人になり、親元を離れてエホバの証人をやめたいという気持ち。何とかエホバの証人をやめれば、好きなだけ女の子と遊べる、私にはそんな望みしかなかった。

目の前の現実が薄い。エホバの証人であるという枷があるから。どこにいてもエホバの証人である限り、そこはいつか去らなければならない場所だと思える。宗教を強制されている自分に納得していないから。自分を認めていないから。

そして、結局は何もかもがハルマゲドンで滅亡する。私自身も、ある日突然死ぬ。幼い頃から洗脳された結果、神はキライだが、神は存在すると私は信じ切っていた。その憎き神は、ハルマゲドンというこの世の終わりで滅ぼす人々を虎視眈々と選別している。

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エホバの証人2世の強烈な性欲

私が小学校6年生のときに好きだった子だが、最初はちょっと気になるという感じだった。しかし次第にどうしようもなくなるほど好きになってしまう。

他に狙っている男の子がいるという具体的な話を聞いて、もう止まらなくなってしまった。ジリジリとした焦りの感情が日常的に私に襲いかかっていた。

小学校6年生の私には、既に強烈な独占欲と執着心が宿っていた。物心ついた時からあらゆるモノを禁じられてきた反動。ちょっとでも手に入りそうなモノや、欲しいモノがあると、もはやそれを我慢することが出来ない。

エホバの証人の厳しい戒律は、結果的に逆効果をもたらした。この小学校6年生の初恋以降、私の性的な欲望は同年代の男の子が抱くものよりも強かった(と思われる)。人とモノに異常に執着し、マスターベーションも日常的に行うように。

エホバの証人2世はセックスの自由を完全に封印されている。大人になり正式信者になるまで許されない。

しかし、性教育だけはしっかりと施される。必要も無いような幼い年齢から。性に関する知識は充分にあるのに、それを発散することは、ほぼ永遠とも思える未来まで無い。しかも、

未来は神に奪われる。性的欲求を叶えることはおろか、人生の目的すらも神に消し去られる。無目的な人生。ただでさえ性欲が高まる思春期の時期に、不毛な未来を押し付けられ、私の性欲だけが爆発的に高まっていった。


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