都合の悪い事実を見て見ぬふりをするエホバの証人
『マインド・コントロール 増補改訂版』「第二章 マインド・コントロールは、なぜ可能なのか」
カルトに陥った人やマインド・コントロールの被害に遭った人は、さまざまな理不尽さや矛盾を味わう。しかし、それを見て見ぬふりをする。理不尽さや矛盾と向き合い、グルが特別な聖者だという前提を疑ったり、霊的能力をもつと信じる占い師が、手の込んだ詐欺師だと気づいてしまうことは、自分自身の存在の支えを危うくすることだから
エホバの証人にとって、ものみの塔が偽予言者だという事実を認めることや、統治体の存在証明を疑うことは、自分の存在そのものを揺るがすことのように感じられる。エホバの証人の信者たちは、自身を教団組織と一体化させてしまっているから。
だから、教団内でどれだけ理不尽な目に遭っても、どれだけ不合理な指示があろうと、人生が大きく損なわれる事態が発生しても、まるでそれが良いできごとだったかのように、現実をねじ曲げて受けとめる。
どんな危機が待っていようと・・・
“エホバの証人脱会後にどんな危機があろうと、信者続行を容認すべきではない” の続きを読む