愛知県立大学へ苦情を申し入れた件①、エホバの証人の自作自演アンケート(JWJ-QS)

スーザン・J・パーマー、いずこへ?

エホバの証人の自作自演アンケート(JWJ-QS)。4月末に「調査報告書(速報)」が出て以来、いまだ本報告書が出ない状況。この体たらくに、もはや誰も注目しておらず、今さらつついているのが私くらいという状況。

このJWJ-QSに関して動いていた件が決着したので、報告。

この調査報告書に学術諮問委員会として名を連ねているのが、次の5名。

  • アイリーン・バーカー (Eileen Barker, Ph.D)
    ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス宗教社会学名誉教授
  • 木幡 洋子 (Yoko Kowata, Ph.D)
    愛知県立大学教育福祉学部名誉教授
  • スーザン・J・パーマー (Susan J. Palmer, PhD)
    マギル大学特別会員
  • ジェームズ・T・リチャードソン (James T. Richardson, Ph.D, JD)
    ネバダ大学リノ校社会学・司法学名誉教授
  • スチュアート・A・ライト (Stuart A. Wright, Ph.D)
    ラマー大学社会学部教授

謎なのが、スーザン・J・パーマーの名が調査報告書(速報)のほうには出てこないこと。だれか知らんけど、何かモメているのかしら?

今回、動いていたのは愛知県立大学の件。私、日本語しかできないのでね・・・。

JWJ-QSの問題点

今回、JWJ-QSを問題視したのは次の点。健康と幸福の項にある次の記述。

子どもの治療に関する医師からの勧めに対する見解を尋ねられた。ビタミン剤(88.2%),外科的処置(94.0%)については,医師からの勧めを受け入れる割合が比較的高い。しかし,未成年の子どもを持つ親の89.1%が輸血は受け入れないと回答している

この行為は明らかな児童虐待。

児童虐待確定。エホバの証人の自作自演アンケート(JWJ-QS)より

厚生労働省から出ている宗教虐待Q&Aの問4-5によると、

医師が必要と判断した治療行為(輸血等)を行わせない

のはネグレクトに該当する。

であるのに、JWJ-QSでは「エホバの証人の親が子どもの輸血は受け入れないと回答している」と述べているだけ。その残虐なネグレクトに対し、批判や非難をしていない。

宗教虐待Q&Aには次のようにある。

(保護者以外の者への対応)
・ 児童虐待行為は、暴行罪、強制わいせつ罪、保護責任者遺棄罪等に当たり得るものであり、保護者以外の者が保護者にこれらを指示・唆したりする行為は、これらの罪の共同正犯、教唆犯、幇助犯が成立し得るため、躊躇なく警察に告発を相談すべき。

良識ある市民であれば、ネグレクトを行うと回答している89.1%のエホバの証人の親を警察に告発すべき。しかし、JWJ-QSはその非人道的行為をスルーし、結論部分で、エホバの証人が

輸血を受け入れない理由は,主に宗教的な信条によるものであるが,血液を使った治療に関連する医学的リスクについて十分な知識を得ていることも理由として挙げられる

なんて、わけの分からない擁護をしている。

エホバの証人は「死んでも輸血しない」ので、医学的リスクについて十分な知識を得ているなんてことはない。「死」という究極の医学的リスクを、「輸血すると感染症になる」とか何とかで避ける詭弁。

砂漠で今すぐ水飲まないと渇して死ぬってときに、やっと見つけた井戸で、「井戸水は細菌がー」って言っているのと同じ。十分な知識というか判断能力があれば、腹壊して死ぬのを怖れる前に、渇して今すぐ死ぬリスクを避ける。

エホバの証人の児童虐待を批判せず、全体的に好意的とも取れるJWJ-QS。これに、もしも自分の大学の名誉教授が名を連ねているとしたら?

明日の記事に続きます。


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