エホバの証人組織が宗教虐待Q&Aを信者に周知できない理由
2023/12/4、宗教2世問題ネットワークによる、エホバの証人の大会に関する会見。
エホバの証人の児童が平日の学校を休まされて連行された、今夏のエホバの証人の大会について。会見で以下の点が。
宗教2世問題ネットワークは、エホバの証人の大会会場の管理者(自治体や運営会社)に対し、宗教虐待Q&Aなどに鑑みて適切な対応を事前に求めていた。これに対し、半数程度の管理者が何らかの対応に動いたとのこと。
管理者側は、エホバの証人組織側に対して、宗教虐待Q&Aの大会参加信者への内容告知や、留意を要望。
宗教虐待Q&Aには、「いかなる理由があろうと体罰」や「滅ぼされると脅すこと」や「医師が必要とする輸血を受けさせないこと」は、児童虐待だと明記されている。
こんなモノを信者に周知すれば、エホバの証人組織が児童虐待を推奨する組織であることが、明らかになる。
また、信者のコントロールのため絶対的でありたいエホバの証人組織としては、世俗の基準の周知などできはしないのだろう。一般基準と隔絶していることを自ら求める、カルトそのもの。
というわけで、エホバの証人組織はどれだけ求められても、宗教虐待Q&Aを信者に向けて開示することはない。
教団側は、当然のように宗教虐待Q&Aの内容告知要望については黙殺。各会場管理者の要望に対しても、次のような場当たり的ないつも通りの回答でごまかしたとのこと。
エホバの証人の大会潜入記:過去と現在の葛藤、子どもたちの悲痛な叫び
エホバの証人の虚偽は、盲信と狂信のたまもの
- 大会の「参加者に向けて適切な注意喚起をしている」
- 「子どもが宗教的な集まりに参加するかどうか、親や当人の決定を尊重しています」
- 大会への「参加を強制していない。子どもたちの参加は家族に任せている。児童の就学や日常生活に支障を来すものでは決してない」
- 虐待につながる映像や資料は「全くない」
こっちからすると嘘八百なのがすぐに分かる。エホバの証人全体の体質なのか、「持ち帰って真摯に検討します」とか言っておけばまだウソにならないのに、その場しのぎの回答をするからウソになる。
この回答には教団日本支部だけでなく、大会主催者側の回答も含まれていると思われる。そのため、エホバの証人の各地区レベルの担当者の回答も入っているはず。組織の上から下まで、欺瞞体質が浸透している。
末端のエホバの証人たちは、嘘をついているつもりもなく、嘘をついてしまう。組織への盲信と狂信のたまもの。
ネットワークの会見では、証拠を揃えて、この嘘八百を暴いていたのがお見事だった。この点は、明日に続きます。