エホバの証人の忌避とバプテスマとは
エホバの証人問題支援弁護団がまとめたエホバの証人による児童虐待の調査報告書より。忌避と児童期のバプテスマについて。
この辺りは、一般の人には理解できないところ。カルト教団にはカルトなルールがあり、それが信者を苦しめている。
簡単に言うと、忌避は家族をも切り裂くエホバの証人の教理。家族であっても脱会者を忌避して、信者のマインドコントロールを純粋培養する仕組み。忌避対象となる脱会者は、教団の公式なルールではバプテスマという洗礼の儀式を受けた者だけ。
エホバの証人が「家族が幸せになれる宗教です」とか言い出したら、忌避のことを尋ねればいい。少なくともエホバの証人にならなければ、家族内で忌避し合う事態など発生しない。
教団は、児童にもバプテスマを受けさせることを推奨している。判断能力のない児童に後戻りのできないバプテスマを受けさせるのは、忌避対象者となる可能性を高めることになる。報告書ではこの点も問題として指摘している。
忌避されるよりも、忌避したい
エホバの証人の間に精神分裂病患者が一般人口の三倍、妄想型分裂病患者の数は一般人口の四倍に近い多さで見られ
精神的な不調に対して、
本調査を通じて忌避の影響を可視化するためのアプローチから検討する
とあるのだが、ここは今回の調査報告書では分析不足な気がしている。不足と思われる点は後述。
まず私から提言。精神的な不調少なく、エホバの証人を離脱するために、
エホバの証人断絶のススメ。忌避されるよりも、忌避したい。マジで。
人間誰しも持つエゴイズム。エホバの証人から忌避されるくらいなら、エホバの証人を忌避する側にまわる方が精神衛生上良い。今回は、この理由でエホバの証人を自ら断絶することを勧める。
忌避されるのはショックだが、忌避するのはそこまででもない。自分から能動的に行うことだし、心の準備も十二分に整えられるから。忌避される立場から、忌避する立場に逆転するために、自らエホバの証人を断絶する。
自然消滅じゃダメなの?
自然消滅は、何となくエホバの証人から逃げている気がしてくる。逃げ隠れしているようで、精神衛生上良くない(実際には大人な対応をしているだけなのだが・・・)。
せっかく、穏便に済ませようとして自然消滅してやっているのに、密告されて排斥されたりすると目も当てられない。(そうなったら、排斥の審理委員会とか、教団の決まりなので、全無視で良いのだが・・・)
そんなメンドクサイ事態にならないように、未来に禍根を残さないように、自らエホバの証人を断絶する。
エホバの証人を断絶してしまえば、脱会後にコソコソしなくて良いし、思いっきり羽を伸ばせる。精神的にこんな健康なことはない。
エホバの証人を忌避することのメリット
そもそも、脱会した側からすれば、人生をこんな児童虐待組織に捧げている現役信者はどうかしているわけで、人間としてのランクをつけるのなら、脱会者が上で、現役信者はその下に来る。
差別でも何でもなく、これは仕方のないこと。現役信者に言わせれば、逆だと言うだろうから、これは致し方ないこと。見解の相違。
格下と思っている人間から忌避されるなど、どう考えても我慢ならない。自尊心を大きく損なう事態。であれば、忌避される前に忌避すべき。児童虐待組織に属するような人々は忌避してしかるべき。放っておくと、なぜかこちらが忌避されかねない理不尽。
エホバの証人をやめるなら、エホバの証人を先に忌避した方が良い。というわけで、私はエホバの証人を自ら断絶することを勧めている。
家族が現役信者の場合は?
しかし、この場合どうしても問題になるのが、家族が現役信者の場合。こっちから断絶すると、家族で忌避し合う事態になる。
とはいえ、下手に排斥されて家族から忌避されるくらいなら、先にエホバの証人を断絶して、こっちから家族を忌避した方が精神的にはマシ。
また、家族の手前、信仰がないのに信仰があるふりをしている状態ほど、精神的不健康状態はない。スパッとやめる方が良いと私は考える。
現役信者の家族ごとエホバの証人を断絶するなんて、家族を見捨てる冷たい人間だと思うだろうか?現役信者の家族からも、利己的で冷酷だと思われるだろう。しかし、それでいい。
下手な優しさで現役信者の誤った信仰を擁護するというのは、何というか偽善的。間違っている、誤っている、正しくない、不正義なモノは不正義だと言ってやるのが、ホンモノの優しさだと私は考える。
輸血拒否で無駄死にしたり、子どもに体罰を加えたり、ハルマゲドンで人類を皆殺しにしたり、そんな宗教は絶対に間違っている。
現役信者には、脱会した家族から「現役エホバの証人だから」という理由で、断絶され忌避される苦しみを味合わせればいい。
現役エホバの証人の家族に対しては荒療治が必要。家族から忌避されるという苦しみを感じて、現役信者の家族が目ざめてくれれば最高の結末だし、そうでなければ、そこまで。
その人は、家族より腐った宗教を上に置く、腐った人間だったということ。そんな人間を家族にしておくと、ろくなことがない。必ず足を引っ張られる。そのまま断絶してしかるべき。
エホバの証人問題支援弁護団への要望
エホバの証人問題支援弁護団には以下を要望したい。ホームページから要望を出せたので既に提出しているが。
- 「断絶・排斥・自然消滅のそれぞれの離脱方法別にみた精神的不調」を分析して欲しい。
- 「バブテスマ有無における精神的不調」を分析して欲しい。
「離脱年齢別にみた精神的不調」のグラフがあったので、離脱した年齢の横軸を離脱方法やバブテスマ有無に変えるだけ。
これによって、以下の仮説を検証できる。
- 離脱方法としては、排斥より断絶の方が脱会後の予後が良いこと(もしかしたら自然消滅が一番良いのかも知れないが・・・)
- バプテスマを受けない方が、脱会後の予後が良いこと
仮説段階ではあるが、結論として・・・
エホバの証人の児童がいるとして、まず気を付けるのは、絶対にバプテスマを受けないこと。それさえ守れば、基本的には忌避されないので、脱会予後が良い。
既にバプテスマを受けてしまっている場合、この場合は断絶が良いと私は思うのだが・・・。
自然消滅では、家族をエホバの証人から救えない。アプローチとしては消極的なモノになる。自ら断絶すれば、家族が目ざめる可能性がある。積極的なアプローチにはなるが、逆に家族とはそれっきりという危険性もある。
私の家庭は後者のパターン。私はバプテスマを受けていないので断絶ではないが、「エホバの証人をやめる宣言」をしてスパッと足を洗った。まず私が脱会し、続いて両親が脱会。その過程で一家離散したが、家族にカルト信者を抱え続けるという最悪な事態は免れている。
自然消滅でダラダラと時を無駄にするよりは、断絶して時を早める。オレと宗教どっちが大事なんだ?と、家族をリトマス試験紙にかける。実験に敗れればそれまで。家族を置いて新たな道を行くだけ。
私の両親のように、数年後に脱会してこっち側にくるパターンもある。鬱陶しい現役信者家族は一旦忌避しておいて、マトモな側の一般社会人としては、脱会してきたら暖かく迎えるくらいの心の余裕を持ちたい。
“忌避されるよりも、忌避したい。エホバの証人断絶のススメ。” への1件の返信