身分を隠して活動する、カルト宗教
『宗教2世』、Session2-3より。『宗教右派が繰り広げる反LGBT運動とは?』
旧統一教会やその関連団体は、LGBTQの人権確保や、性教育の推進などに反対してきた勢力としての顔も持つ。時には国家議員や地方議員などと連動し、多くの政治活動を行ってきた
これらの活動の方法や、意味不明な活動の根拠などがこの章では挙げられている。エホバの証人も同じく性的マイノリティを認めないのだが、反対する理由は、どちらも単に教団の指導に従っているだけ。よって到底納得できる理由ではない。
これらの差別的行動を行うときには、次のように身分を隠して活動している。
旧統一教会が何かの活動を行う際に、旧統一教会だとわからないような名前を使って
いる。
あくまで一般の「市民」の有志たちが懸念して、恐怖を抱いて活動して
いると見せかけている。
卑劣な手段だが、エホバの証人も同じような手口を使っている。カルトの得意技なのだろうか。エホバの証人も
「ボランティア活動で来ました」と言って勧誘する。
「今、児童虐待や輸血拒否で話題になっているエホバの証人です」とはやらない。
カルトの騙しの手口
我々が気づかないうちに、これらの差別的活動に手を貸してしまう危険性が本章では指摘されている。
例えば、
LGBTに関するフェアな情報サイトなどとうたって
いるものの、実質は
LGBTの権利拡大に懸念を示す情報サイト
になっている。それを運営しているのは旧統一教会なのだが、
一見して、旧統一教会がやってるサイトだということがわからない
状態になっている。
あまりにも巧妙だと、知らない間に拡散してしまったり、うっかり騙されたりしてしまう。
他の事例もある。
秋田県でまかれたチラシには次の記載が。「ロンドンで性別違和の照会が圧倒的に増えた。それは、メディアで過度にLGBTに関する報道がされているからだ」と。
これは、性教育とか報道でLGBTの人が増えたわけではない。逆に、LGBTの人が相談できる環境が整ってきたから。しかし、
すぐには言い返しにくい。なので、こういう情報を信じる人がいると、不安をあおられたり、だまされたりということが起きやすい。
カルトは人を騙すのが専売特許なわけで。当初から疑って聞いていないと、なかなか反論もできないし、無自覚に聴いているとコロッと騙されてしまう。
情報発信の仕方として、断片的なデータで、海外でこんなことがあったという主張をしている
「海外では」と、具体的な事例を検索できないような仕方で紹介する。あるいは、海外の学者の方に登場してもらうなどによって、権威付けをする
これもエホバの証人のお得意な方法。エホバの証人の公式サイトを見てみるとすぐに見つかると思う。よくわからない学者の名前を引っ張り出したり、文献の一部だけを曲解するために引用したり。
その事例がエホバの証人の操作するwikipedia。