カルト宗教2世は自分の意思では辞められない
昨日の記事の続き。旧オウム真理教の上祐氏(多分ホンモノ)とTwitter上で絡んだ件。芸能スポーツ2世問題も宗教2世問題と同じではという氏の主張。
①宗教も芸能スポーツも、物理的強制はなく、自分の意思があれば辞められる
②気づいたら悪事に加担はない。自分で気づいて意図して加担。マインドコントロールは科学的証拠に乏しく、裁判でも一切認められていない
③自立心を培わせないと、脱会しても形を変えて同じことをする
だから、どっちも2世問題だろという主張かと。
①について、私自身のエホバの証人2世体験から反論すると、自分の意思があったがエホバの証人を辞めることはなかなか叶わなかった。小学校5年生くらいから辞めたいと思い始めて、脱会が叶ったのが中学校2年生。
4年半もの間、脱会が叶わなかった。エホバの証人を辞めると言いたいのに親に言えない。まだ親の庇護も愛情も必要な時期だったから。
取り返しのつかない少年期を私はエホバの証人に奪われた。脱会の叶わない4年半はキツく、自ら死を選ぼうと考えたことすらあった。
マインドコントロールは存在するのか
②は、「カルト宗教2世の場合は気付いたら悪事に加担させられている。芸能スポーツの場合は概ね悪事には該当しないので大違い」という私の意見に対する反論。
「気づいたら悪事に加担はない。自分で気づいて意図して加担」と。
悪事に「自分で気づいて意図して加担」と言っているので、「意図してあんな驚天動地のテロに、悪事にかつて加担したんですか?」と聞いてやろうかと思ったのだが・・・。不躾で失礼すぎるのと詳しく知らないことを突っ込むのはやめておいた。
私自身の経験になるが、気付いたときにはものみの塔の宗教本を持って街頭に立っていたり、他人の家に宗教勧誘で突撃していたり。悪事に加担させられていた。やりたくはなかったが、とくに罪の意識もなく。
②の続き「マインドコントロールは科学的根拠に乏しく、裁判でも一切認められていない」は仮想上祐氏の持論らしく、別の場所でも同じ内容の発言をしていた。
エホバの証人についても、マインドコントロールの有無は賛否ある。裁判での認否と現実は関係なく、私はマインドコントロールがあると考える派。
裁判で認められず科学的根拠の乏しいものを、存在を全部無しと決め付けて撲滅できるのなら「神の存在」こそがそれだろう。「神はいない。ゆえに全ての宗教は不要」というのは乱暴すぎる。
だからマインドコントロールの存在だって神の存在と同じ。ある者にはあるし、ない者にはない。
マインドコントロールとは、操作者が対象者の思考を操作し、操作者の思い通りに対象者の思考や行動を変えること。
私が、息子をおだてておだてて風呂に早くいれて早く寝かすのだってマインドコントロール。ものみの塔協会がハルマゲドンの恐怖心と家族との絆を盾にして、子供時代の私に布教活動という悪事を働かせたのだってマインドコントロール。
③「自立心を培わせないと、脱会しても形を変えて同じことをする」は明日に。
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