重大な決断を他人に預ける、エホバの証人
『良心の危機』第2章「私が本書を書く理由」より。
エホバの証人のせいで結婚・出産を諦めた人の話が出てくる。1938年、酒好きのものみの塔協会会長のラザフォードがこう講演している。
今、この人たちにとって結婚して子供を作ることが聖書的に適切なことでしょうか。否、というのが聖書に裏付けられた答えです
聖書に答えを求めんなと、適切かどうかお前が決めんなと、何ふざけたこと言ってくれてんの?という感じだが、マインドコントロール下にある人にはその程度の判断能力すら失われてしまっている。
重大な人生の決断を赤の他人に預けてしまう。しかも飲む打つ買うの三拍子揃った大悪党ラザフォードに。
ものみの塔協会二代目会長ラザフォードの生涯から学ぶ人生の意義
ラザフォードが今と言っているのは、1938年。本人の主張ではこの世の終わりハルマゲドンが間近に迫っているという設定だった。
著者は
結婚や出産といった個人的な事柄より奉仕活動を優先させねばならない。両立は難しい、との感慨を持った
ために
ついに結婚したのは1959年、36歳のときだった。ずっと避妊に気をつかっていたために、我々夫婦に子供はいない
という状態に。
1941年に発行された宗教本「子供たち」、その中の架空のエホバの証人カップル、
この二人は婚約しているのだが、すぐにでも来るであろう新秩序が実現するまでは結婚を見送ることに決める
もし『子供たち』に出てくる二人が架空でなく実在の人物だったとしたら、婚約期間はいささか長いことになるが、きっとまだ婚約中なのだろう
21世紀を迎えた今でも。もう100才前後になってるね。
当時、その宗教本を押し付けられた
女の子たちも、今では完全に出産可能年齢を過ぎていることであろう。
さらに、
忠告に従って結婚適齢期とされる期間を結婚せずに過ごし、そのまま独身生活を送っていった人もあった
エホバの証人としての一生は害悪しか残さない。多少なりとも何かを生産したとしても、エホバの証人活動により世界に及ぼす害悪で完全に相殺される。相殺どころか圧倒的に害悪の方が多い。
せめて子孫を残しておけば、人類として遺伝子を残すという役割だけでも果たせたのに、エホバの証人のせいでそれもままならなかった人達。
エホバの証人の子供はエホバの証人にされるので、害悪が拡大される恐れもある。そして、エホバの証人は体罰で子供を虐待するので、出産はさらなる不幸となる懸念が大きい。のだが今はそれは置いておいて・・・
結局、「ハルマゲドンがー」と言って結婚や出産を諦めた人たちは、エホバの証人であったために、人生を完全に棒に振り、人生を無駄遣いして終えたということになる。こんなことがやがて100年も続いている。