エホバの証人2世の受ける体罰
私の両親は異常に熱心なエホバの証人だった。私も当然のように生まれながらのエホバの証人2世信者として育てられた。
エホバの証人はものみの塔協会の厳格な戒律に従って生活する。親がエホバの証人だった場合は、子どもに対しても厳格な戒律が適用される。このため、私は非常に制限の多い子ども時代を送ることになった。
禁止事項の多いエホバの証人2世の学校生活は苦難の連続~エホバの証人のできないことまとめ
ものみの塔の戒律を破ったときに待っているのは、懲らしめの鞭と呼ばれる体罰。親にお尻を素手もしくはベルトなどで何度も叩かれる。叩かれる回数は裁判官さながらに、親が宣言する。
エホバの証人2世の初恋
私には小学校6年生のときにクラスに好きな女の子ができた。しかし、エホバの証人2世である限り、異性との交際など、小学生や中学生には認められない。
幼い頃から何にも与えられなかった反動なのか、私の独占欲は異常に強かった。とにかくその好きな女の子を誰にもとられたくない、という強い思いに駆られた。
エホバの証人である限り、デートをしたり付き合ったりなどできるわけもない。それでも、私はその女の子に告白したのだった。これが親にバレようものなら、とんでもない目にあいかねない。
エホバの証人2世の子どもの体罰が終わるとき
よく覚えていないのだが、小学校6年にもなると体罰は既に受けていなかったのかも知れない。
お尻を叩かれても我慢して泣かない。反抗的な目で痛みを耐える。これができればエホバの証人の体罰は終了。自称愛の鞭を振るおうとする、母親より力が強くなれば、体罰を甘んじて受ける必要もない。
とはいえ、中学生になる前の私には、親から独立して生きていく覚悟が無かった。1990年代のこの頃、エホバの証人信者の子どもでも、高校程度の教育は受けていた。そのくらいまでは、親元にとどまらざるを得ないと、私も思っていた。
そんな親元にいては、この初恋は成就するはずもない。相手の女の子も満更でもなく、告白の結果、「私も好き」という結果に。しかし、私がエホバの証人だったため、子どもらしい楽しい交際などできるはずも無かった。
私の母は、この子どもの初恋を利用して、相手の親をエホバの証人に勧誘するという極悪ぶりをみせる。相手の親にしてみれば娘の初恋の相手の親、相手をせざるを得ない。
これは思春期の子どもにとって最悪の事態。自分の親が、よりによって初恋相手の親を、カルトに引きずり込もうとしている。エホバの証人とは、どんなことでも布教活動に利用する極悪集団だった。
この初恋の結末は
エホバの証人2世の初恋、通過していくだけの生き方と後味の悪い記憶