人類と宗教の現在地
2023/11/3放送のNHKスペシャル シリーズ“宗教2世”のドラマ『神の子はつぶやく』を録画視聴。
端的に感想を述べると、「悪い宗教を判別する方法を示した良作品」。
20年くらい前に見ていたら、心を強く揺さぶられた気がしたのだが、今回は、妻と一緒にビール片手に「ああでもない、こうでもない」と騒がしく視聴。
もはや、宗教2世問題は私自身の問題では無くなっていることを再確認。私が、宗教2世問題をカルト宗教問題の一環として見ているので、こんな感想になった。
このドラマを見て、「宗教に対するリスペクトが足りない」とか、「信教の自由ガー」とか言っている人は、絶賛道に迷っている。もしくは既存の価値観に囚われ過ぎている。カルトに堕ちているのか、それとも無責任・無思考な甘ちゃんなのか。
そういった人を判断するための踏み絵というか、判別器としても機能するドラマ。
一つひとつの宗教を、善悪とまでは言わないが、悪い宗教か?否か?くらいまでは総括できる位置に人類は到達している。科学が発展し、情報の伝達力や速度が増した。それに伴ない、人類は宗教を判別する「善悪の知識」を獲得した。
悪い宗教は、害でしかないので、もはや宗教ですらない。単純悪として処分すればいい。
『NHKスペシャル シリーズ”宗教2世” ドキュメント”宗教2世”を生きる』
以下、ドラマのネタバレします。
宗教判別器としてのドラマ
このドラマ中の宗教は、悪い宗教であることは明らか。一つの家庭を崩壊させ、一人の人間を死に追いやった。
ドラマ中で、この宗教に内面的に救われている人間がいるのかも知れないが、それは特にこの宗教でなくて良い。他の宗教で充分代替可能。家庭を崩壊させたり、人を殺さない宗教。
この宗教は炊き出しとかしていたけど、そんなモノは宗教団体以外でもやっている。
このドラマの宗教は、十二分に代替がきく。そして、家庭を崩壊させる悪い宗教。宗教と呼ぶ必要すらない悪。
悪い宗教の判別だが、この番組を通して以下の点が挙げられる。
- 教団の集会のために、子どもに修学旅行を休ませる宗教
- 家族の死に目より、教団の集会を優先させる宗教
- 子どもを宗教活動で街頭に立たせたり、学校で孤立させる宗教
- 子どもにとって、適切な年頃の娯楽を禁じる宗教
- 信じる者と信じない者を「区別」する宗教
この辺りはドラマ視聴者の総意として、こういった宗教は悪だと言えるだろう。この辺から文句つける奴はアウトで、既にカルトに堕ちている救済対象の人間か、「信教の自由ガー」を連呼するだけで何にも考えていない連中か。
“『神の子はつぶやく』、宗教・人物判別器としてのテレビドラマ” への1件の返信