新宗教の闇に迫る:新宗教2世の告白、家庭で行われる子どもの洗脳とは?

人類の醜い部分の結晶、新宗教の教理

『みんなの宗教2世問題』1章『当事者たちのさまざまな声』。マイナー新宗教2世の体験談。昨日の記事の続き。

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昨日の記事で、体験談のブロガー氏が火の上を歩くという宗教儀式を強要されたことを取り上げた。

ついでに腹立たしいのは、少女がこんなにも身体を痛めつけ、儀式に参加したところで、「女は不浄の生き物」という教義に基づき、教団内では永遠に蔑まれる

エホバの証人も男尊女卑感覚が甚だしく、「女性は、かしらである男性に従え」と、されている。役職的な立場が女性に与えられることも、女性が講演を行うこともない。組織内で最上位に君臨している統治体のメンバーも男性だけ。

エホバの証人やマイナー新宗教の教理に、このような女性蔑視観が含まれているのはなぜか?

それは、新宗教の教理は人間のエゴや強欲など醜い部分が結集したモノだから。宗教を収奪装置として機能させつつも、男性の支配欲のようなモノを充たす機能をも備えるため、このような女性蔑視な教理が形成された。

また、組織運営のしやすさなども考慮されているのかも知れない。

このマイナー新宗教の謎な点は

イタコ婆さんは「女は不浄だ」と言っていた

ところ。そうであるなら、自分もその「不浄」の一員であるはずなのだが。いったい何を言いたいのか謎。そして、金集めのために人を騙す「不浄」の極みにいる者が何を言っているのかという話。

イタコ婆は、「自分は「不浄」な女性の中でも違う存在だ」という優越感をむさぼっていたのかも知れない。

エホバの証人家庭で行われる洗脳手法の模倣

宗教2世にとっての困難、その一つは「閉鎖性」にある。多くの非現実的な、あるいは反社会的な宗教は、信者に選民意識と優越感を植え付けて洗脳する。

エホバの証人もこの選民意識が顕著。一般人に対して「世の人」という呼称を用いる。ほとんど蔑称として使われており、「世の人」は、ほぼ全員ハルマゲドンで神に殺されることになっている。

その無慈悲・不条理に異を唱える正義感のあるエホバの証人はいない。自分たちエホバの証人だけが生き残れば良い。私たちは真理を知っていて賢い。その選民意識と優越感のとりこになっている。

それは、この世で辛い思いをすることから逃げ出しているだけ。エホバの証人信者にとって、教団は、現実逃避のための避難場所。

逃避者たちは、自分の子どもたちを同じように逃避者にしようとする。教団の洗脳手法も用いて。

信者である親は、その手法を覚え、模倣し、自らの子どもにさえも手法を駆使し、囲い込む。
「うちはうち、よそはよそ」。親から、この言葉を何度も聞いた。「うち」では信仰が当たり前であり、疑う必要などない。なんなら信仰がない「よそ」は不幸な立場ですらある

「うちはうち、よそはよそ」というのは、エホバの証人家庭だった私も、子どもの頃によくよく言われた。それが、教団の洗脳手法の模倣だったとは思いも寄らなかった。

しかし、これが効くのは「うち」の有利性が担保されている場合。この新宗教の場合、イタコ婆の世迷言、エホバの証人の場合はハルマゲドンで世界中皆殺しからの生還、それらに有利性を感じたらおしまい。洗脳完成。

洗脳されないためのヒント、洗脳から抜け出すヒントも本書に。続きは明日。


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