当然、世の人より堕落しているエホバの証人
『みんなの宗教2世問題』、1章「当事者たちのさまざまな声」。正当派プロテスタント2世の体験談。昨日の記事の続き。
働きはじめてから、世の中の人は堕落していて悪い人ばかりって教えられてたんですけど、関わってみたら、ぜんぜんそんなことないし、いい人もいっぱいいて、うちは明らかに他の家庭と違うなっていうのを、20歳過ぎてから自覚しました
これは、元エホバの証人2世の体験談だと言われれば、全く違和感がない。エホバの証人も同じ。
エホバの証人は、世の人は汚れているみたいに毛嫌いするんだけど、どの口が言っているんだという話。カルトの世迷言を流布して被害者を増やしている奴らが何言ってんだかと。
世の人は堕落している論調。テレビのニュースとか見て、「世の中がこんなに悪いのは・・・」とか、エホバの証人は言うんだけど、ニュースになっているのは極悪事例、一般的な庶民はきちんとマジメに働いているよ。王国第一のエホバの証人とは違うんだよ。
極めて劣悪な事例がニュースとして取り上げられる。んんん?エホバの証人が児童虐待組織としてニュースになるということは?どういうことなのかな?それはつまり、世界の最も悪い部分、醜い部分にエホバの証人が位置しているということなんだよ。
カルト化した正統派宗教と、エホバの証人との類似点
クラスメイトを堕落した人たちだっていう偏見の目で見ちゃう
自分は選ばれた特別な人間で、ほかの人たちを救わないといけないっていう選民思想みたいなのがいまだにあって、それはたぶん、生きづらさに影響してる
これもエホバの証人の体験だと言われれば違和感なし。安易に人を見下す悪癖、自分は特別だという意識。こういった感覚が一般社会に馴染めない要因になる。
子どものときは、私自身が信仰しているために、自分が悩んでいるということを自覚していなかった
みんなそう。気付いていないだけ。心中深く蝕む病魔に気付いていないだけ。手遅れにならないうちに気付かないと。手遅れになると脱会できなくなったり、心身を病んでしまったり。早いうちに、自分自身の本来の望みが宗教にはないということに気付こう。
自分の頭で考えて、納得して信仰していたんじゃなくて、親とかまわりの人たちがやってるし、その人たちの目があって、子どものときから教会に行ってるから、それが当たり前で、生活と切り離せないものになっているからやってるだけ
この話も、「教会」を「王国会館」と読み替えれば、エホバの証人そのもの。子どもの頃から信仰を持つことを強要されると当たり前になる。日本人の子どもが日本語を話すのと同じ。
正統派プロテスタントといえども、子どもの頃から信仰を強要される度合いが高ければ、充分にエホバの証人のようにカルト化するようで。
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