悲鳴をあげるエホバの証人の子供の身体
眼瞼痙攣という病気がある。重症化すると視覚に影響が出て失明状態にまで至る。下まぶたが痙攣しピクピクする初期症状から始まって、上まぶたの痙攣に広がり、最終的には自力で眼が開けられなくなる。
子供の頃の私にもこの眼瞼痙攣の症状があった。この疾患の原因にはストレスも含まれているので、まず間違いなく私がエホバの証人(JW)というカルトの子供だったことが理由。
エホバの証人は米国発祥の自称キリスト系新興宗教。日本ではものみの塔聖書冊子協会という宗教法人で活動している。我が家は両親揃ってエホバの証人で、一人息子の私も当然のようにエホバの証人というカルトを強制された。いわゆるエホバの証人2世。
エホバの証人の子供には禁止事項が多く、参加できない学校行事がある度に先生に参加拒否の意思表示をしなければならない。これは相当にプレッシャーだった。
学校行事に参加できないときは見学、もしくは別室待機となる。その都度、クラス中から奇異の視線、ときにはからかいの言葉を浴びる。私にはこれが最も辛かった。
そんな禁止行事がある日には、腹痛などで体調が悪くなることがよくあり、それも精神的ストレスが原因。体調を崩せば学校を休めるので、体の方がよく音をあげた。
禁止事項の多いエホバの証人2世の学校生活は苦難の連続~エホバの証人のできないことまとめ
エホバの証人の親を反面教師に
辛いエホバの証人の学校生活に対して、体が悲鳴をあげていた。そのひとつが眼瞼痙攣。
下まぶたがピクピクと震える。小学校の低学年の頃。特に深刻に考えず、逆に面白くて鏡でまぶたの震えを観察していた。確か、肉眼では震えを観察できなかったような記憶がある。
親にも報告したのだが全く相手にしてくれなかった。両親は「エホバがー」とか、「ものみの塔組織がー」とか、そんなことしか頭に無かった。子供の身体が上げているSOSを黙殺し、カルト活動に熱中。
そんな親にはなるまいと、思う。私の場合はカルト反対活動に熱中して、子供の声を聞かない親にならないように。
幸いなことに、眼瞼痙攣の症状は今では一切ない。小学校低学年の一時期を最後に下まぶたの痙攣という初期症状だけで済んだ。
小学校の高学年になるとエホバの証人をいつかやめるという希望が湧いてきた。この希望が癒しになったのかも知れない。もしくは持って生まれたストレス耐性か。この辺は明日の記事にて。